USBハブとは、パソコンなどで用いられる周辺機器の一種である。
概要
マウス、キーボード、フラッシュメモリ等、現代では多種多用なパソコン周辺機器がUSBという共通の端子で接続できるようになった。
規格の理論上、一つの機器(パソコン等)に対して最大127台までの周辺機器を接続可能であるが、USB差し込み口を127個も持つパソコンなどそうそう存在しない。127台も同時に接続するケースは滅多になく、大量に差し込み口を用意しても大半が無駄になるからである。大抵のパソコンに備わっているUSB差し込み口はせいぜい3~4個である。ところが、備え付けのUSB差し込み口では足りない場面が時には生じるものである。
そこで登場するのが、このUSBハブである。これには1つの差し込む側と複数の差し込まれる側が備わっており、利用することでUSB差し込み口を増やすことが出来るのである。
特徴や制約など
タコ足配線のように、ハブからハブへ繋ぐことでさらに接続口を増やすことが可能。ただし、段階的にはハブは5台までしか接続できない。また、電圧降下など諸々の事情により、あまり段を重ねると正確な動作が期待できなくなる。動かなくなるほど機器を接続するケースは日常にないので、それほど意識する話ではないが。
USBハブには電源接続が出来るものもある。基本そんなに必要ないが、接続する周辺機器の電力消費量が大きい場合、電源つきハブを検討する必要がある。
パソコン以外の対応機器
パソコン以外にも、一部の家庭用ゲーム機、スマートフォンなどにも使用可能。
iPhoneの場合、本体とハブの間にアダプタを接続することになる。このアダプタは片方がLightningケーブルなので、アダプタ自体はUSBハブとは言いがたいかもしれない。
Androidの場合、OSとしてはUSBに対応しているが、ハードウェア側が多様なので一存に対応してるとは言えない。特に、本体に備わっている差し込み口が、同じUSBでもUSB Type-CやmicroUSBだったりする場合、変換するためのアダプタが必要になる。なお、AndroidにUSBマウスは接続可能で、接続するとスマートフォンの画面にマウスカーソルが登場する。
NintendoSwitchの場合、本体にUSB Type-Cの端子が1つだけある。Switch専用の充電ドックに接続した場合、ドックがハブの役割を果たし、USB端子が3つまで接続できるようになる。また、他社からもUSBハブが発売されている。接続できる周辺機器は主に以下のとおり。
・USB汎用ゲームパッド
パソコンで使うゲームコントローラー。ただし、公式対応ではないので、実際に使えるかどうかはゲームパッド次第。
・ゲームキューブコントローラ接続タップ
タップ1つにつきゲームキューブ用コントローラーが4つまで接続可能になる。タップ2つまで接続可能だが、タップ1つにつきUSB端子を2つ使う=タップ2つだとUSB端子が4つ必要になるため、充電ドック利用でもさらにUSBハブを用意する必要がある。
「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」が対応ソフトだが、実は大半のゲームで使用可能だったりする(SwitchからはUSBコントローラーの1つとして認識されている様子。なお、GCコントローラーは加速度センサー・ジャイロセンサーを搭載していないので、それらが必要なゲームは当然使用不可)。
・有線LANアダプタ
基本的にSwitchは無線LANが使えるので必須ではないが、対戦ゲームを本気で遊びたい人には通信安定化のため必要とされている様子。
・マイク
「カラオケJOYSOUND for Nintendo Switch」で使用可能。
・キーボード
文字入力が必要な場面で使用可能。Twitter投稿などに重宝する。
ゲームソフトとしては「プチコン4 SmileBASIC」が対応。ユーザーがゲーム等のプログラムを自作可能なソフトなのだが、プログラムは文字で表現するためキーボードがほぼ必須。ソフトキーボード(キーボードが画面に表示され、タッチすることで入力する)もあるが、物理キーボードがあるかないかではプログラム入力速度に雲泥の差が出る。プチコンで遊ぶ専門の人には必要性は薄い。なお、無線キーボードはSwitch自体が非対応とされており、機器によって使えたり使えなかったりする。
・マウス
「プチコン4 SmileBASIC」に対応。やはりプログラミング用途で必要になるが、キーボードほど必須ではない。でもあったほうが便利。
・その他、充電が必要な機器
ProコントローラーやJoy-Con充電クリップの電源供給元として。
ちなみに
この記事の初版は、USBハブでマウスとキーボードを接続したAndroidケータイから作成されました。
関連項目
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