Ultra HD Blu-rayとは、光ディスクの規格の一つである。
概要
UHD Blu-rayとも呼ばれる。Blu-ray Discの後継規格。名前は似ているが互換性の無く、4Kを意識した規格となっている。映像はネット配信で見る時代になってきたことで光ディスク自体の需要が落ちてきたこともありあまり普及していない。
Blu-ray Diskは片面2層で50GBでUltra HD Blu-rayも同じ容量のものがあるが、2層で66GBのものも存在する。また、4Kの録画をサポートし、輝度のレンジとしてSDR(Standard Dynamic Range)に加えてHDR(High Dynamic Range)をサポートする。輝度のレンジが大きくなると明るさの表現がより繊細になるため暗い場所と明るい場所の表現を両立させやすくなった。さらに、色の再現できる範囲を示す色域規格がBT.709からBT.2020となり、色の再現可能範囲が2倍以上広くなったことでより自然に近い色を出せるようになった。なお、それらの性能を発揮するためにはHDR+4K対応のレコーダーとテレビが必要である。
自作PCでの敷居の高さ
AV機器では録画・再生をサポートしているものが割りとあるが、PCは再生までに様々な制約を突破する必要があり導入の敷居が高い。自作PCで再生をサポートしている人はかなり頑張ったと思う。
自作PCでUltra HD Blu-rayを再生するためには以下の条件を全て満たすことが必要である。
OS
Windows10 (11はNG)
CPU
インテル第7~10世代Core iシリーズでIntel SGX機能搭載
マザーボード
Intel SGX 対応
HDCP2.2/HDMI2.0a出力対応Intel 内蔵GPU出力対応(HDMI出力用)
GPU
Intel HD Graphics 630、Intel Iris Graphics 640統合型
メインメモリ
6GB以上
外部ディスプレイ
4K解像度(3840 x 2160以上)HDMI2.0a(要HDCP2.2)対応ディスプレイ
2021年4月にIntelが発表したCPUからIntel SGXが除外され、それ以降の発表でも含まれないことから、Ultra HD Blu-rayの再生条件を満たすことが出来なくなり、さらに敷居が高くなった。
但し、全く抜け道が無いということもなく、ごくごく初期のUHD対応ドライブは、ソフトウェア側のセキュリティであるこれらの制限を外せる場合もあり(俗に言うフレンドリードライブ)、その場合は再生可能となることもある。2022年現在、この時期の初期のフレンドリードライブが高騰している。
対応ゲーム機
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
マイクロソフト
関連商品
関連項目
- ブルーレイ (前の規格)
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