Vine Linuxとは、日本国産のLinuxディストリビューションの1つである。
概要
日本用にカスタマイズされたLinuxディストリビューションであり、日本語環境が最も整っているLinuxである。
1998年にPJE(Project Japanese Extensions)のメンバーを主体として開発が始められた。
以前は他のLinuxディストリビューションで日本語環境が整っていなかったために国内では人気があった。
しかしubuntuなど他のディストリビューションの日本語環境が整うにつれ、Vine Linuxの利用率が徐々に落ち込んで来ている。
当初はRed Hat Linuxをベースに開発されてきたが、Vine Linux3.0以降は独自開発が進められている。
パッケージ管理システムについてはRedHat系のRPMを使用しているが、Vine Linux2.1.5からはDebian系のAPTコマンドも使用出来るようになっている。
(debフォーマットではなく、RPMフォーマットに対応したapt-rpmを使用している)
Vine Linuxは発足以来、企業よりも、日本国内の大学や個人向けのサーバ用途として人気が高かった。
このためリリース間隔も長く取っており、バージョンの新旧よりも機能・安定性・使いやすさを重視している。
特にメジャーアップグレードまでの間隔は長く、Vine Linux2.6→3.0は1年9ヶ月、Vine Linux3.2→4.0は1年2ヶ月、Vine Linux4.2→5.0は1年8ヶ月といったように1年以上の間を空けている。
このため他のディストリビューションに比べ、新しいアプリケーションやセキュリティの更新などが遅いという問題も抱えている。
2021年に開発版である「VineSeed」を除き、リリースを終了している。
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関連項目
外部リンク
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