W-CDMAとは、携帯電話の通信規格である。
概要
日本(NTTドコモ)と欧州(ノキア・エリクソン)が共同で開発した第3世代の通信方式の一つで、日本国外ではUMTSまたは3Gと呼ばれている。世界的に採用されている第2世代の「GSM」方式からの移行がしやすいともされている。
日本ではauを除く携帯キャリア(NTTドコモ、ソフトバンクモバイル、イー・モバイル)が採用している。なお、イー・モバイルは違う方式での参入を検討していたが最終的にはW-CDMAを採用した経緯がある。
HSPA
HSPAとはW-CDMAを拡張した規格で3.5世代と呼ばれている。下りは「HSDPA」、上りは「HSUPA」と呼ばれ、合わせて「HSPA」とされている。
- HSDPA
下り最大14.4Mbpsの通信速度を有する規格。現行設備に大規模改修をせずに導入する事が出来る。
現在、日本では14Mbps(理論値。実際はここまでは出ない)サービスを行っている。 - HSUPA
現在イー・モバイルが最大5.8MbpsのHSUPAサービスを展開中。ドコモも最大5.7Mbpsに対応。
HSPA Evolution
HSPAを高速化したもので、HSPA+とも。下り最大22Mbps、上り最大12Mbpsを実現する。
イー・モバイルが2009年8月よりサービスを開始。また、ソフトバンクモバイルがLTEの前段階として採用予定。
DC-HSDPA
複数の周波数帯を利用するサービス。その名が示している通り下り通信サービスである。
現在はイー・モバイルがEMOBILE G4という名称、ソフトバンクがULTRA SPEEDという名称で提供しており、下り最大42Mbpsを実現している(なお、この数値は当然ながら理論値である)。
LTE
Long Term Evolutionの略で、第3.9世代とされている。詳細はLTEを参照。
関連項目
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