Λæ ø |
この記事は、発音記号を扱っているため、特殊文字がつかわれています。左の文字が正しく表示されない場合、この記事の一部が正しく表示されません。あらかじめご了承ください。 |
Wir harl chant panz heidelkart ?とは、もしかしなくても
概要
上記動画内の佐天涙子のセリフ「初春 ちゃんとパンツはいてるか?」について、何者かがつけたドイツ語風のウソ字幕。先のセリフを英語とドイツ語の規則をを織り交ぜてアルファベットに音写したものが、この文字列の正体である。
佐天涙子の独特な発音と無限ループによって、中毒者が増え続けている。
発音
セリフと音写の関係を見てみると以下のようになっている。
うい はる ちゃんと ぱんつ はいてるかぁ
Wir harl chant panz heidelkart?
この、Wir harl chant panz heidelkart ? をドイツ語とみなすと、おそらく
ヴィア ハール シャント パンツ ハイデルカルト?
[viːɐ haʀl ʃãːt panʦ 'haɪdəlkaʀt]
となる。
またアメリカ英語とみなすと、
[wiːɚ hɑːɹɫ ʧænt pænz 'haɪdɫkɑːɹt]
イギリス英語とみなすと、
[wiːə hɑːɫ ʧɑːnt pɑːnz 'haɪdɫkɑːt]
(どちらも読みは「ウィア ハール チャント パンズ ハイデルカート?」)
となるだろう。
国際音声記号で佐天涙子の発音を表現してみると、
[ɯ'iː haˌɽuː ʨənt ˌpanʦ 'haɪ'dɛɫkɑːɹ↗]
となる。
解釈
語釈
※長いので忙しい人は次節へジャンプすべし。
この文字列をドイツ語風たらしめているのは「Wir」と「panz」、「heidel-」の部分であろう。このあたりの語から一見してこの文章がドイツ語だと判断されたのだと思われる。本節では、Wir harl chant panz heidelkart ? のすべての単語について語釈を試みる。
- 「Wir」
- ドイツ語における人称代名詞一人称複数1格で、英語の「We」に当たる語である。ごく基本的な語であるため、ドイツ語をかじったことのある人間がパッと見でこの文章を「ドイツ語か?」と思ってしまうのも無理はない。また、この語は本来ドイツ語では「ヴィア」と発音され、「うぃ」とはならない。
- 「harl」
- この綴りの語はドイツ語には存在しないが、比較的スペルや音が近い語としては、「髪」を表す「Haar (ハール)」がある。また英語における「harl」は「[v]を引きずる、[n]繊維」などの意味がある。
- 「chant」
- この語もドイツ語には無い。ドイツ語では [ch] の綴りが語頭に来ることは珍しく、外来語の場合が多い。英語としてみると、「聖歌、詠唱」を意味する。
- 「panz」
- この語はドイツ語にはないが、「z」を「ツ」の音に当てている点がドイツ語に特徴的である。またこれに近い語として、ミリオタなら「Panzer (パンツァー)」がドイツ戦車を指していることをご存じだろう。
- 「heidelkart」
- ドイツの有名な古い大学町ハイデルベルク(Heidelberg)を連想させる。また近い語としては「Heide (ハイデ)」は荒野や異教徒、「Heidegger (ハイデッガー)」は有名なドイツの実存主義哲学者、「Heidi (ハイディ)」はアルプスの少女、などがある。また「kart」の部分は「カード、トランプ」を意味する「Karte (カルテ)」が近い。「kart.」の綴りで略語として「厚紙表紙」を意味するが、あまり一般的ではない。
日本語訳
さて、ここでこの「Wir harl chant panz heidelkart ?」を無理やりにでもドイツ語とみなして和訳することを試みてみよよう。ドイツ語に無い単語については、綴りが近い単語を書き誤ったということにする。以下に訳の一例を示す。
※註:harlをharren, chantをChanson, panzをpanzer, heidelkartをHeidelkarteとみなした。また格変化は無視して適当に格を割り振った。
また、改変を最小限にすると
「私たちは、聖歌鎧ブルーベリーゴーカートを待つ?」 となる (グーグル先生の翻訳)
原文はharlをharren、panzをpanzerに変えたため
”Wir harren chant panzer heidelkart ?” となっている(ドイツ語と判定された)
中毒性
この動画による中毒者が大量発生した。専門家()によると、
「どことなく釘宮病などの声優病に近いものがある。将来的に危険であるため、早めの治療が必要となる」
とのこと。
この動画は、自ら停止ボタンや閉じるボタンなどをクリックしない限り半永久的に気付きにくくループされるため、出口を見失うものが後を絶たない。これも中毒者が増えた理由の一つに挙げられる。
その他
BGMの元ネタは、スーパーファミコン用ソフト「スーパーマリオRPG」のボス戦闘時の曲である。作曲は下村陽子。同系列の作品を探す場合は「危険な○○シリーズ」を参照。
そして、このセリフの発音の元ネタはとある科学の超電磁砲本編ではなく、BD / DVDの初回予約特典として付属した特典ディスク内のおまけアニメ『MMR〜もっとまるっと超電磁砲(レールガン)〜』のセリフである。
元ネタ(公式が病気)
歌ってみた
なぜ叩いたしww
関連項目
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