XK-クラス:世界終焉シナリオ(英:XK-class end-of-the-world scenario)とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』において、「財団」が規定する『K-クラスシナリオ』のひとつ。
『塩漬けの地球』という表現で例えられる、地球の終焉のシナリオ。
概要
おそらくK-クラスシナリオと単にいった場合、思い浮かべるのが多いのがこのXK-クラスであろう。XK-クラス:世界終焉シナリオは地球上が破壊しつくされ、もはや住めなくなることによる文明崩壊を描く。わかりやすさではAK-クラスやCK-クラス以上であろう。
住めなくなる条件も多種多様。未知の病でも、未知の放射線でも、何故かSCP-173が大量に自己増殖してもいいし、なんなら狂った独裁者が核ミサイルを全世界に打ち込んでもいいのでアノマリーを理由としないXK-クラスさえありえる[1]。
一方でわかりやすいがゆえに、宇宙そのものの終焉などがXK-クラスにされてしまうことも(宇宙そのものの終焉であればYK-クラスというより的確なものが存在している)。もっとも、他のシナリオが原因で結果としてXK-クラスに至ることもあるので、「結局最後はXK-クラスにいきつくのだ」と割り切るのもありなのかもしれない。SCP-1985 (回収したK-クラスシナリオ研究装置)においては、XK-クラスは『XK-クラス:アルファ型世界終焉シナリオ(焦土化)』と『XK-クラス:オメガ型世界終焉シナリオ(宗教的)』の2種類に細分化されている。前者が核ミサイルで後者がアブラハムの宗教における最後の審判に例えられているのだろうか。また財団内俗語表現として、強すぎるオブジェクトを指して「XK」と表現することも。例えば「アベルの強さはXKレベル」など。
関連オブジェクト
極論全てのK-クラスシナリオがXK-クラスに関連するとも言えなくはない(理由は前述)が、ここでは明確にXK-クラスに言及しているオブジェクトのみ取り上げる。
SCP-2217 - Hammer and Anvil (鎚と鑕)
とある砂浜。機械がたくさん埋まっており、これらはさまざまな自然現象によって珪酸塩を含む砂浜の砂が作り出してしまうらしい。メカーニズムによるサーキック対策用の武器供給庫のようなものらしい。財団は当初メカーニズムの怪しげな儀式に対抗するため世界オカルト連合や境界線イニシアチブと組んでいたのだが、そこにサーキックのにくにくしいもの部隊が襲来し……。
SCP-2317 - A Door to Another World (異世界への扉)
異世界に通じるドア。この異世界には全長200kmとも言われる巨大な怪物が眠っており、それを封じる7本の鎖は、うち6本が破損してしまっている。そして鎖が1本破損するたびに重大なイベントが起きており(2本目のときは200万人が死亡)、7本目が破損すればXK-クラス待ったなしなのだが……。
なお本オブジェクトはSCP-231 (特別職員要件)と類似点を多く持つ。果たして、このオブジェクトとSCP-231は関係するのかしないのか。
SCP-3856 - Researcher Lloyd, Destroyer of Worlds (世界の破壊者、ロイド研究員)
ロイド研究員という財団の研究員。このロイド研究員が死ぬと、その世界そのものが突発的な核戦争や宇宙の真空崩壊など何かしらの理由で破滅を迎える。つまり死ぬとXK-クラスを起こしてしまうやばい研究員。
ロイド研究員そのものは人間であり、いわば時限爆弾であるため、各宇宙はロイド研究員の押し付け合いによる壮大なババ抜きを強いられている。
SCP-3004 - Imago (イマーゴ)
もともとはアイルランドにおけるセトレイディなるドルイド系カルトの儀式における異常現象。これによりレベル3ピスティファージ実体とされているなにかが我々の世界に入り込もうとしていたのだが、財団はこれをセトレイディの撲滅によって防いだ。しかしこのピスティファージ実体はキリスト教を次の対象にしており、キリスト教の存続が世界終焉の時限爆弾と化してしまった。
余談
関連コミュニティ・チャンネル
関連リンク
関連項目
脚注
- 2
- 0pt