Zy-98 シャドウとは、賀東招二氏のライトノベル「フルメタル・パニック!」、及びそれを原作とするアニメシリーズに登場する架空の人型兵器である。本稿ではフルメタル・パニック!アナザーに登場する同機の量産機Zy-99についても記述する。
概要
ソ連のゼーヤ設計局が開発した第三世代ASで、電子兵装では劣るという評価だが、機体性能自体はM9に匹敵する機体。スマートなシルエットの所々にサベージに似たラインを持つ。尚、<シャドウ>の呼称はサベージと同じく西側諸国がつけたもので、後に量産型として細かな設計・仕様変更が行われたZy-99が開発され、こちらもシャドウと呼ばれる事となる。ロシアでの正式な機体呼称は日本語では雪崩を意味する「Лавина(オアビーナ)」だそうだが、正規軍でもシャドウと呼ぶ。
フルメタル・パニック!本編で登場するアマルガムのラムダ・ドライバ搭載機ことコダールタイプについては、本機がベースになっていると思われる意匠が各部に見て取れるが、具体的には語られていないため詳細は不明である。
Zy-98詳細
名称 | Zy-98 シャドウ |
全高 | 不明 |
基本重量 | 不明 |
最高自走速度 | 不明 |
最大跳躍高 | 不明 |
最大作戦行動時間 | 不明 |
動力源 | パラジウム・リアクター (常温核融合炉)? |
固定武装 | 不明 |
基本携行火器 | 不明 |
ソ連のゼーヤ設計局が開発した第三世代AS。米軍ではまだM9の配備が先とされている中、極秘裏に配備が開始されている模様。
原作長編では「ずっと、スタンド・バイ・ミー」、アニメ版一期では「故郷に舞う風」から登場した機体。宗介の元戦友ザイード、ペリオ共和国・ベリルダオブ島の米軍化学兵器解体工場を襲撃したテロリストグループ、第三期のTSRでは夏玉芳が搭乗している。
また原作長編の最終巻では、ある人物がソ連はGRUのお偉いさんに拝み倒して特殊仕様機体(<ミュテオール(-METEOP-)>狙撃砲と精密射撃用の専用バイザーを装備)を借り受け、決戦の地へ颯爽と赴き、味方を華麗な狙撃で援護したってクルツが言えって…。それより以前の段階でソ連が施設奪還のためZy-98を含む部隊を派遣したが、電子戦への脆弱面を突かれ壊滅している。
尚、機体については極秘裏にソ連軍に少数配備が開始されている様子だが、公式での詳細データは公開されていない。
スパロボJ/Wでも登場。結構な頻度で敵ユニットとして現れる。モブ敵用タイプの他、名ありユニットの武器は専用グラが用意される力の入れよう。また、Wにおいては2週目以降、モブ敵用タイプはショップで購入する事で宗介達AS乗りが搭乗できる(メリットは無いが)。
Zy-99M詳細
名称 | Zy-99M シャドウ(輸出仕様) |
全高 | 8.7m |
基本重量 | 9.8t |
最高自走速度 | 190km/h |
最大跳躍高 | 35m |
最大作戦行動時間 | 140時間 |
動力源 | パラジウムリアクター (常温核融合炉) パラエネルゴOL-4C (1900Kw) ※D.O.M.S社機はOL-3 (2200kw) |
固定武装 | なし |
基本携行火器 | イジェフスク GSh-40 40mmライフル ロギノフ BK-545 37mmライフル グルーシン AT19 多目的ミサイル ゼーヤ B3M ヒートハンマー その他多数 |
※公式にはZy-99M(のD.O.M.S仕様)のみの紹介のため、スペック含め暫定的に記す。
Zy-99の性能自体は基となったZy-98と変わらないが、頭部センサを信頼性の高いモデルに変更、装甲レイアウトも変更されているとアナザー1巻にて紹介されている。
99Mは98の量産仕様、Zy-99の輸出用モデルである。いわゆるモンキーモデルであり、政治的な理由から各部がスペックダウンされている。
ただしそれは輸出時点の事であり、ソ連崩壊後に積極的に輸出が行われた結果、旧東側諸国の軍需メーカーがこぞってアップグレードキットを販売、様々な性能向上機体が世界中で運用されている。本国の機体ほどでは無いにせよ相応の性能を持った機体が普及・拡散する事となっている。
電子兵装はM9には劣ると言われているもののM9が搭載する電子兵装が飛び抜けて優秀なだけであり、第三世代ASの輸出仕様の中では標準的な水準を満たしている様子。
アメリカ政府は第三世代ASの拡散を憂慮しており、陸軍のM9A2型(ステルス性とAS戦を重視した改修)調達プログラムに影響を与えていると1巻にて紹介されている。
固定武装は無いものの、第三世代ASの標準的な設計思想に忠実な「照準させない、撃たせない」「撃たれる前に撃つ」事を想定、設計された事が見て取れる極めて「らしい」機体で、Zy-99に至ってはスマートなシルエットと頭部のデザインから、無機質さがあったZy-98と比べどこかヒーロー然とした姿のASである。
まだ高価ながら普及し始めている第三世代AS(の輸出モデル)の中にあって、D.O.M.S.社が保有するシャドウは様々なツテでかき集められた本国仕様の部品や独自改造、そして本来のZy-99と同じパラジウムリアクターOL-3を搭載、本国製モデルと遜色ない性能を有している様子。ただしこれは社外秘であり、通常時やアグレッサーを務める際はそれを隠蔽するためにリミッターをかけた状態である。
D.O.M.S.社の所有する機体は、紆余曲折から達哉が乗り込むことになった初のASとなった。
関連動画
zy-98 シャドウに関するニコニコ動画の動画を紹介してください。
関連商品
zy-98 シャドウに関するニコニコ市場の商品を紹介してください。
関連コミュニティ
zy-98 シャドウに関するニコニコミュニティを紹介してください。
関連項目
- 0
- 0pt