単語記事: AH-64

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AH-64とは、アメリカ合衆国をはじめとした西側諸で運用されている攻撃ヘリコプターである。

概要

AH-1攻撃ヘリコプターの後継機としてヒューズ社によって開発された、攻撃ヘリコプターである。

AH-1べて30mmチェーンガンAGM-114ヘルファイア、強なレーダーなど、大きな発展を遂げている。

装甲もヘリとしては極めて優れており、場所によっては23mm弾が直撃しても飛行できるというものすごい防御を持つ。

さらに、対空ミサイルを運用することもできる。が、やっぱり航空機には勝てない。

とにかく、アパッチってかっこいいよな!

もう少し細かい概要

ベトナム戦争時、UH-1良したAH-1ヒューイコブラを使用していた陸軍ではあったが、あくまで暫定的と考えられており、さらに重武装のものをめていた。

本命として当初から攻撃ヘリコプターとして開発していたAH-54シャイアンだったが、技術的問題や開発費高騰など様々な理由から開発計画が頓挫したのもあり、再度攻撃ヘリコプター開発に取り掛かることになった。

背景の一つにはベトナム戦争以後、戦場となりうると考えられていた欧州、ワルシャワ条約機構軍の大量の装甲車両に対してどのように対抗するのかの答えのひとつとして、攻撃ヘリコプターが重要視されていた面もあった。

コクピット周辺およびエンジントランスミッション周辺を囲む強固な装甲があり、高度な電子機器による火気管制システムおよび武装を装備しているため、機体サイズは当然と大きくなったものの、AH-1べて格段の戦闘向上が認められた。(論、導入費用もかなりのものとなったが)

1984年AH-64 A型の導入がスタート1991年湾岸戦争で実戦参加。そのが周知されるとともに装備を最新のものにアップデートする計画がスタート
グラスコクピット化、ヘリともいえるローター・ブレードの新導入および電子機器のアップデート、機体の外見としても特徴的なAN/APG-78ロングボゥ・レーダー(ヘリのローター上部に取り付けられた状のもの)の導入など様々な新機軸を取り込んだD1993年前後に『アパッチ・ロングボウ』という名称がつけられることになる。
また、新規導入分の機体だけではなく既存のAH-64A型のほぼすべてが修作業をうけてAH-64Dとなった。

湾岸戦争では高評価を受けたものの、続くイラク戦争などでは歩兵ゲリラなどが携行するMANPADS(携行対空ミサイル)の普及などにより損が増加。対地攻撃ヘリコプターとして評価が低くなってしまったことは否めないものとなってしまった。

ただしAH-64そのものもDにたいして順次アップデートを行い、当初のBlock1、Block2アップデートが続く中、最新Block3が導入。
Block3については既存のAH-64A/D修するアパッチ・ブロック3・A(AB3A)、全新規製造のアパッチ・ブロック3・B(AB3B)の二つの導入方法があり、うち、既存機体修の場合は導入後30年を経過している機体もあることから、胴体部分の新規交換が行われている。(ここまでくると、もう新規製造とほとんどかわらないレベルではあるが)

2012年8月に、DBlock3をE称し、あわせて『アパッチ・ガーディアン』という名称をつけることとなった。

Eの特徴は外見上の違いはあまりないものの、ほぼすべての装備に対してアップデート化が行われているだけではなく、UAS(UAVの発展を受けて最近ではUASと呼ばれている)である無人機を獲得。レベル4と呼ばれる武装および操縦の遠隔揮をAH-64Eのコクピットから行えることとなった。
MQ-1Cグレイイーグル(プレデターの発展)の遠隔揮だけではなく、まだ正式採用ではないが、AH/MH-6Xリトルバー無人機遠隔揮にも成功している。
また、イラク戦争で露呈したMANPADS(携行対空ミサイル)に対する脆弱性への対応のひとつとして、現在開発導入が進められているMALD(中発射デコイ)もこれらUASに搭載するのではないかと見られている。(イスラエルAH-64Dはすでに実戦でデコイを使用しているといわれる)

米軍ではDBlock3=Eは、前述した既存機体修分634機、新規製造分56機のあわせて690機の導入が計画されており、これにより既存のアパッチを運用する27個大隊(1大隊おおよそ24機)すべてがAH-64Eの導入を行うと考えられている。
また、海外向けとしてはインドおよび台湾が導入を決定しているほか、既存のA/Dを導入している々に対しても現在売り込みが行われているという。

日本での運用

陸上自衛隊でも、AH-1の後続機(AH-X)としてDを採用。62機導入という形が決定したが、防衛費削減のあおりを食らって年間導入機数は数機という寒い状況で、あまりの導入サイクルの長さに一部の評論家などから疑問のが上がる中ライセンス生産を開始したのだが、なぜか僅か13機(恐らく実戦部隊配備は9機?)で打ち切られることになった。ちなみに2007年まで10機まで調達されている。理由はいろいろ噂されているが、

陸上自衛隊AH-64Dアパッチ・ロングボウ(ニコニ・コモンズ)
  1. AH-64D/Block2(生産単位バージョン違いみたいなものと思ってほしい)で導入を開始したら、アメリカメーカー(ボーイング社)では米軍向けのBlock3の生産が開始され、メーカーに送られるブラックボックス部分のパーツが以後生産されないことが判明した。
    (というのが防衛省の言い分のようだが、米国メーカーボイーング側では「部品供給もするし、必要ならアップデートも検討する」という公式発言がある)
  2. 部隊導入を開始したらある装備品が仕様する電波帯域が内ではすでに使われていて使用できないのが判明した。
  3. 部隊導入を開始したら予想以上に運用コスト(人的問題? 額的問題?)がかさむことが判明した。
  4. イラク戦争などの戦訓を踏まえると攻撃ヘリの有効性に疑問を持たれつつあるため。

などなど話が上がっているが、偽のほどは定かではない。
よほど自衛隊中の人AH-64Dに納得できない問題があったと見るべきか。ただ、いかなる理由であっても最近にない大不祥事かつ大失態であることには間違いがない。AH-64Dの配備を決めた中の人大丈夫だろうか…。

結果的に13機で調達終了という形になったため、2008年、残り3機分に残り47機分に盛りこまれる予定だったメーカー側の生産設備の導入経費+ライセンス生産違約などなどが加わることとなり、この3機にかぎり本来の1機あたり83億円に133億円が合算、216億円という高額な予算要が行われた。

ぶっちゃけ世界一高価と言われる戦闘機F-22とほぼ同じ値段である。

当然というか、防衛費削減の中でこんな額が通るわけもなく、この3機分の導入が見送られることになった。

つまり、この時点で10機導入で中断。ライセンス生産メーカーである富士重工業は本来導入予定の50機分導入で見込んでいた350億円が未回収されることなった。

2009年9月2日富士重工業発注機数の大幅減に伴う必要経費負担を防衛省に要望する事が明らかになった。2010年度概算要でもAH-64Dの導入予算計上を見送った為、上述した一機ごとに上乗せ予定だったライセンス料の未回収分約350億円に加え、ボーイングから購入した3機分の部品代100億円につい ても請するとしていた。防衛省の言い分は単年度調達であるため違約は生じないという意見のようだ。

(この問題は結局裁判にまでなり、一審は富士重工の訴えが退けられたものの、二審では支払いを命じ、平成27年12月17日、最高裁は前述のライセンス料未回収分351億円あまりの支払いをに対して命じる二審判決を確定した。"は従来通り初期費用をメーカーに支払う信頼を守る義務があるべき"というわけで、当然の話でもある)

元々AH-64ライセンス生産されるメリットは、内に生産ライン・整備設備があることで機体のメンテナンスにかかる費用、時間が軽減されることなる(と、稼働率が向上する)。FMSやボーイングからの直接購入ではライセンス生産より安く済むのだけれど、定期整備などボーイング社から技術者派遣してもらう必要がある。
これでは望むとき、望む形で整備が行えないデメリットが生じるので、防衛省はそういう対応を望んでいたし必然と内生産メーカーはこれらの生産・整備に必要な設備投資が必要になるので巨額の予算が必要になる。これを当初予定の60機に割り当てる予定が、半分もいかないうちに中断します。ではメーカー側も立場がないだろう。

以後のAH-64の調達については、2011年度予算要の中にふたたび計上されていることが明らかになった。しかも1機のみで調達費用54億円としている。再び計画通り13機までの調達を行う予定なのかもしれない。


(この末をうけて、自衛隊では導入にあたり設備導入費を導入機材数分分割して割り当てる、という方式を取りやめる場合も出てきたのは良い傾向と言えるだろう)

結果的には現行のAH-1とする形は変わらず、再AH-Xとして新攻撃ヘリが導入される予定となり、めてAH-64Eを導入する可性が出てきた。この他には、産のOH-1偵察ヘリ改造する案などもあるが防衛省内部での不祥事等もあり先行きはまだ不透明ともいえる。

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ページ番号: 2490400 リビジョン番号: 2301632
読み:エーエイチロクジュウヨン
初版作成日: 09/03/21 23:41 ◆ 最終更新日: 15/12/17 21:54
編集内容についての説明/コメント: 裁判がようやく結審したので、判決が確定したので追記。しかしまぁ、なんというか・・・・。
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AH-64について語るスレ

113 : ななしのよっしん :2015/12/31(木) 19:33:47 ID: 5y4FJtkpDg
実際高いし、雑多なテロリスト相手ならともかく、北や中国ならそれなりの対火器を持ってくるだろと言うね。

まあ対火器を持ってこさせるだけの負担は与えられるけど、イニシルコストも整備コストもかなり高いし。
114 : ななしのよっしん :2016/01/10(日) 12:52:01 ID: fwkumzK7yO
アクティブ防護システムの発展次第でまた変わってくるかもね。
115 : ななしのよっしん :2016/02/17(水) 11:39:39 ID: HeyTOL5P4N
攻撃ヘリ不要論って一時期の戦車不要論みたいな極端な考え方な感じがするけど、どうなんだろう
116 : ななしのよっしん :2016/02/17(水) 11:58:59 ID: ewzZH4dWnw
日本語で「一時期の戦車不要論」っていうとどこまで含むかまったく判断つかないのでどうなんだろうと言われてもどうにもこうにも…

攻撃ヘリ不要論の根拠は単純な費用対効果の悪化だけでなく、「攻撃ヘリにしか出来ないことってなんだろう」っていう問いに回答が出せてないことに拠るからねぇ
そこに回答が出来ない限り、UAVで事足りるってことになっちゃう

の連携がとれないのが当たり前だから陸軍も固定じゃない対地攻撃手段を持とう、というのが攻撃ヘリの大きな存在意義だったけど
まさにそこを解消していくのが今の軍事技術でめっちゃ点置かれてるところな訳で…
117 : ななしのよっしん :2016/02/19(金) 10:51:20 ID: 9Oya2qitv0
>>115
攻撃ヘリが不要になるとは当面思えないけど
戦車不要論と違いMLRSM31みたいな長距離誘導ロケット弾の類や
やたら射程の長い次世代誘導弾や前線から気軽に火力デリバリ可自爆UAVなど
代わりが存在しない戦車と違い仕事の代わりが務まりそうな代物が出現してるからね
UAVと補しあえばかなり柔軟に運用出来そうだしコッチの場合はCASと違い持続性って長所すらあるし

陸自は待ち伏せ特化だから誘導弾や長距離誘導ロケットとの相性がとにかく良くて
本気でヘリと誘導弾で迷ってるみたいね
118 : ななしのよっしん :2016/04/29(金) 23:44:55 ID: oJcPsC83Yy
CSARや特殊作戦には今後も有人のAHが使われると思うよ
あとは輸送コンボイの直掩機としても今のUAVじゃ技術的にちょっとね
119 : ななしのよっしん :2016/07/07(木) 13:18:47 ID: fwkumzK7yO
敵の航空機較されるせいで持続性ばっか取りざたされるが、航空機である以上最大のメリットは機動だから、防衛戦じゃイマイチ活躍できなさそうだよね。
120 : ななしのよっしん :2016/07/09(土) 02:17:49 ID: QByX6MBk8/
たしかに「攻撃ヘリでしか出来ないこと」って難しいな。>>118が挙げてるのしか想像できない
より一層少数・高価格化が進むのか、あるいはドローン化して地上から操るか・・・
121 : ななしのよっしん :2016/07/21(木) 23:52:55 ID: 3e06zQBgQv
攻撃ヘリの運用上の利点は陸軍が管轄できる航空てところにあるから
そりゃCAS軍の固定機でも出来るけどもいちいち軍にお伺い立てて派遣してもらうよりも自前のヘリ飛ばした方が楽だろうし
そうでなくとも上グルグル旋回して待機してる固定機よりもホバリング出来るヘリのがより速かつ正確な航空支援出来るからね
122 : ななしのよっしん :2016/08/25(木) 02:56:38 ID: 5y4FJtkpDg
陸自の本当の問題はその火力ですら戦車のついでみたいな感じで減らされてる事なんだよね。
今や戦車と同じで300の、この中に
牽引自走砲・長距離ロケットの3種が押しこまれてる。
何故か迫撃砲は充実してるけど

対艦ミサイルGPS誘導もできるようになったら事実上の地対地ミサイルとして使えるようになるが。
アパッチの場合、調達コストも維持コストも高く
期待されていた電子装備と情報処理・データリンクがそれほどでもなかった面が大きい(これが期待通りなら高価でも調達は続いてただろう)
コブラで十分、とは言わないけどやっぱりアパッチは過剰なんじゃないかと…
なお、米軍の計画では複合ヘリコプター更新する案があるが死亡フラグ立ちすぎ
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