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Assassin's Creed: Revelations(邦題:アサシン クリード リベレーション)とは、日本では2011年12月1日にユービーアイソフト株式会社から発売されたPS3・Xbox360専用のステルスアクションゲームである。
初回生産特典は、無印・ブラッドライン・II・ブラザーフッドの4作のあらすじと人物相関図や時代背景、さらには様々な設定資料がをまとめられているA5版48ページの「アーカイブ ブック」、アルタイル役の小西克幸氏、エツィオ役の関智一氏、デズモンド役の東地宏樹氏の3人とユービーアイソフトスタッフによるシリーズ歴代主人公声優たちの特別座談会「歴代アサシンはかく語りき」と、本編終了後のエツィオの最期を描いた20分以上に渡るフルCGアニメ「Assassin's Creed: Embers(アサシンクリード エンバーズ)」を収録した「アーカイブ DVD」の2点。
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概要
前作「Assassin's Creed: Brotherhood」に引き続き、デズモンド・マイルズとエツィオ・アウディトーレ・ダ・フィレンツェが主人公なほか、無印とブラッドラインの主人公であるアルタイル・イブン・ラ・アハドも今作では主人公の1人として再登場する。今作の記憶編の舞台は15世紀のコンスタンティノープル(現在のイスタンブール)。アサシンクリードシリーズの醍醐味の一つである歴史的建築物の再現は今作もとてつもなく気合いの入ったものになっている。
今作では、街の中の高速移動手段が馬から新装備「フックブレード」へと変更された。
アサシンブレードに付けられたフックを利用し、高いところへフックを引っ掛けて一気に上ったり、街中に伸びているワイヤーを使って滑走したりすることができる。
なお、前作に引き続きオンラインマルチプレイの対戦も搭載。
前作の対戦形式に加え、「感染」「デスマッチ」などの新ルールが追加されている。
※なお今作は公式からストーリーモードのプレイ動画のアップロードが禁止されています。ご注意下さい。
あらすじ
現代編
前作のラストで昏睡状態に陥ってしまったデズモンド・マイルズ。
彼はアニムス内の空間にて、被験体16号の意識から、
「現在のデズモンドの意識はアニムスによってかろうじて保たれている」こと、
「このままではデズモンドの意識が遺伝子内の先祖の意識と融合してしまい消滅してしまう」こと、
「現実世界で目覚めるためには一度覗いた先祖の記憶を最後まで見なければいけない」ことなどを知らされる。
デズモンドは自己を取り戻し現実世界へ戻るため、最後まで見終わっていないエツィオの記憶の続きを見るのであった……。
記憶編
殺された家族の復讐を果たし、宿敵チェーザレ・ボルジアを打ち倒してイタリアの安定と平穏を取り戻したマスターアサシン、エツィオ・アウディトーレ・ダ・フィレンツェ。
やがてエツィオは全ての戦いを終えた今の自分の存在意義について考えるようになる。
「今の自分には何が残され、これから何をすべきなのか……」
しかし、若き日に父と兄弟を陰謀で殺されて以来、アサシンとしての宿命に生き、その使命を果たす事だけに専念していた彼はアサシンとしての生き方しか知らず、自身からはそれに答えるだけのものは何も見つけることができなかった。
数年後のある日、エツィオは父のジョヴァンニがかつて探し求めていた『書物庫』の存在を知る。
それは、エツィオたちアウディトーレ家の祖先であり"伝説のアサシン"と謳われたアルタイル・イブン・ラ・アハドによって造られたもので、そこにはアサシンたちの叡智が収められているという。
自分と同じく、一生をアサシンとして生きた男、アルタイル。
彼の足跡を辿ることで、今自分が何をすべきなのかが見つかるのではないか―――。
そう考えたエツィオは、長く共に戦ってきた仲間たちと自身が育て上げた後進たちにイタリアを任せ、一人中東へ旅に出るのであった。
アルタイルの書物庫を求めてローマを発ち、かつてアサシン教団の本拠地があったマシャフへと辿り着いたエツィオ。そこを占拠していたテンプル騎士団の襲撃を軽くはね除けた彼は、書物庫の扉を見つけるも、そこには鍵が掛けられていた。彼はマシャフに居たテンプル騎士から奪い取った手記に書かれていた、
「扉を開けるための五つの鍵はコンスタンティノープルに保管してある」
という記述を頼りに、東洋と西洋の交差する大都市「コンスタンティノープル」へと向かうのであった……。
果たしてアルタイルは書物庫へ何を遺したのか?
運命に突き動かされ、過酷な運命に身を投じてきた2人のアサシンが得た「自らの生まれてきた意義」の答えとは?
エツィオとアルタイル、「最強」と「伝説」の物語が幕を閉じる。
登場人物
現代編
デズモンド・マイルズ 日本語版CV:東地宏樹
アルタイル、エツィオの末裔にあたる青年。
前作のラストでジュノーに操られた挙げ句昏睡状態に陥ってしまい、アニムス内からの脱出のために再びエツィオの記憶を追体験することになる。
ショーン・ヘイスティングス 日本語版CV:飛田展男
現実世界ではデズモンドをサポートしていたエンジニア。
どうやらウィリアムと合流してデズモンドの近くにはいるようだが、前作のラストからどのような経緯があったのかは不明。
レベッカ・クレイン 日本語版CV:渡辺明乃
現実世界ではデズモンドをサポートしていたエンジニア。
ショーンと同じくウィリアムと合流した模様。変わらずデズモンドのアニムスの管理を担当している。
ショーン同様、前作のラストから何があったのかは不明。
ウィリアム.M 日本語版CV:石塚運昇
前作より名前と声のみ登場した、現代のアサシンたちの長と思しき人物。
ウィリアムが本名なのか、どんな人物なのかも全く不明。
どうやらデズモンド一行と合流したようで、デズモンドの回復を待っている様子。
被験体16号 日本語版CV:浅沼晋太郎
アブスターゴにてデズモンドの前に記憶を見せられていたアサシン。
長時間に渡るアニムスの使用による流入現象で精神に異常をきたし死亡したと思われていたが、IIとブラザーフッドにて生きているのではないかと思しきイベントがあった。
今作ではオープニング早々登場。体を失い意識のみの存在になった彼は、アニムス内に閉じ込められたデズモンドをサポートする。
DLC「失われた記録」では主役を務める。彼の経歴とルーシーとの関係が明らかになる。
ルーシー・スティルマン 日本語版CV:園崎未恵
デズモンド一行の1人で、遺伝子に刻まれた記憶を追体験する装置・アニムスの開発者。
IIではアブスターゴからの逃亡後、アニムスを通じてデズモンドにアサシンとしての技術を習得させた。
ブラザーフッドのラストにてジュノーに操られたデズモンドに腹部を刺されてしまい、死亡した。
記憶編
エツィオ・アウディトーレ・ダ・フィレンツェ 日本語版CV:関智一
II、ブラザーフッドに引き続き本作の記憶編1人目の主人公。今作の彼の境遇はあらすじの通り。
既に50代になったものの、その腕は衰えるどころかむしろ強くなっている。お前のような50代がいるか。
アルタイル・イブン・ラ・アハド 日本語版CV:小西克幸
無印、ブラッドラインの主人公であり、本作の記憶編2人目の主人公。エツィオとデズモンドの先祖であり、伝説のアサシン。
エツィオが探し求めている宝物庫を造った張本人で、エツィオはコンスタンティノープルにて彼の記憶を追体験することになる。
ユスフ・タジム 日本語版CV:竹田雅則
コンスタンティノープルのアサシンギルドの長。
エツィオがコンスタンティノープル入りしてからは、良きライバルとして競い合いながら様々な支援をしてくれる。
スレイマン 日本語版CV:置鮎龍太郎
オスマン帝国の皇子。17歳。エツィオとはコンスタンティノープルへと向かう船にて出会い、以後親交を深めていく。
後に第十代オスマン帝国皇帝に即位し、オスマン帝国を最盛期へと導いていく人物。
アフメト 日本語版CV:てらそままさき
オスマン帝国の皇子。スレイマンの叔父で、皇位継承権を持っている。
どうやら帝国軍の精鋭部隊であるイェニチェリと仲が悪いようだが……?
タリク・バーレティ 日本語版CV:大川透
オスマン帝国軍精鋭部隊「イェニチェリ」の隊長。アフメトとは仲が悪く、彼に不信感を抱いている。
ソフィア・サルトル 日本語版CV:田中敦子
コンスタンティノープルにて書店を営むヴェネツィア出身の女性。
アルブレヒト・デューラー作の絵画『若きヴェネツィアの女性の肖像』をモデルにした女性。
貧しい人々へも知識を広めるために遙々コンスタンティノープルへとやってきた。
エツィオは彼女に一目惚れし、以後良い関係へと発展するものの、アサシンであることを打ち明けられずにいる。
マルチプレイ
前作同様プレイヤーはテンプル騎士団側の被験体である。ペルソナが一新され(一部前作のペルソナもあるが衣装が異なる)、新ルールや新アビリティが追加されているがアビリティでは「全力スプリント」のみ削除されている。ちなみに一部行動にフックブレードも使用可能。
新ルール(個人戦)
デスマッチ (プレイヤー4~8人 制限時間10分)
プレイヤーと同じ見た目のNPCが存在せず、コンパスが使用できない。
アプローチメーターの明滅を良く観察し、いかに群衆の中からターゲットを見つけ出すかがカギ。
シンプルデスマッチ (プレイヤー4~8人 制限時間10分)
上記のデスマッチのルールに加えアビリティやスキル、ストリークが使用できず、反撃や確実な暗殺がしにくいルール。
感染 (プレイヤー4~8人 制限時間4分×3ラウンド)
感染者は非感染者を暗殺することでポイントが手に入り、非感染者は時間経過や感染者に反撃することでポイントが手に入る。非感染者は暗殺されると感染者として復活し、外見はヴラド公に強制的に変化。
非感染者が残り1人になるとサドンデスとなり、制限時間が強制的に残り一分となる(一分未満の場合はそのまま)。
最終的に1人の非感染者を7人で追い回す姿は中々面白い。これぞリアル鬼ごっこ
ちなみにモード自体は個人戦だが、感染者側はチーム扱いとなり、チームボーナスが一部適応される
秘宝強奪 (プレイヤー4~8人 制限時間10分)
マップ上に落ちている秘宝を拾い、できるだけ長く持ち続けるモード。
秘宝を取られた場合は秘宝を持っているキャラを暗殺し、手に入れる。秘宝保持者は秘宝を手に入れた時点で即ワープするので、相手が手に入れたところをすぐに暗殺というわけにはいかない。
秘宝を持ち続け、なるべく追跡者の近くに潜み、反撃することでポイントが手に入る。
秘宝保持者は2分経過するとリセットされる。秘宝保持中はアビリティセットの変更が出来ないので、いかに暗殺と逃走のバランスが取れたアビリティの選択ができるかがカギとなる。
新ルール(チーム戦)
キャッチ・ザ・フラッグ(プレイヤー4~8人 制限時間10分)
2チームに分かれ、お互いの陣地の中心にある秘宝を奪い合い、自分の陣地の秘宝設置場所まで持ち帰るモード。
マップが2つの陣地に分かれており、自分の陣地内では追跡者が発生せず(ただし秘宝所持中は例外)、侵入してきた相手チームを暗殺し、撃退する。相手の陣地に侵入した場合は暗殺を避けつつ、中心にある秘宝を奪って自軍に持ち帰るのが目標となる。
誰が何人侵入してきたかはわかるようにはなっているが、相手が自軍の秘宝に近づくとコンパスが機能しなくなるのでアプローチメーターを良く観察して暗殺する必要がある。
陣地は均等に分割されているが、ガンドルフォ城のようなほぼ左右対称なマップはそんなに無いため、どちらの陣営に付くかでかなり難易度が激しいのが問題か(モンサンミシェルが特に顕著)
新アビリティ
地雷
地面に地雷を設置し、範囲内に他プレイヤーが入ってきた場合爆発し、煙幕を撒き散らす。
ボタンを押し続けて遠くに投げることもできる。設置してから数秒たたないと効果を発揮せず、煙幕よりも範囲が狭く、判定が一瞬なので慎重に歩いているプレイヤーには効果が薄いので、チェイスブレイカーの前に置いたり、隠れ場所の近くに置いたりといった使い方が良い。
ブロック
周囲のチェイスブレイカーを起動させ、使用不可にする。ただし自分が近づいた場合は開く。
相手の逃走を封じたり、チェイスブレイカーをくぐってこちらに近づこうとする追跡者に使用して閉じ込めたりといった使い方が効果的。
ボディーガード
周囲のNPCを自分のボディーガードにし、範囲内にいる追跡者を追いかけて反撃して気絶させてくれる。
結構便利そうに見えるが、これで追撃者に反撃したとしてもスコアが手に入らない。ボディーガードは走ってくれないし、
屋根にも登らないので振り切られる可能性があるというデメリットも。
ワープ
離れたところにワープする。
これも便利そうだが発動まで数秒間準備が必要で、その間は棒立ちになってしまうので、追跡者が近い時には要注意。
関連動画
関連項目
外部リンク
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