BANANA FISHとは、吉田秋生による少女マンガ。日本の漫画界に残る名作のひとつと言われている。
概要
『別冊少女コミック』1985年5月号〜1994年4月号にて連載された(1994年6月号、8・9月号、1995年1月号にて番外編掲載)。少女漫画とは思えないハードボイルドな内容と、ボーイズラブ的趣向が特徴。美形男子によるやり取りが多くの女性を虜にし、現在でも根強い人気を誇る。後に吉田は本作について「別れた男。...昔、愛したコトもあったわ。でももうあたしたちは終わったのよ。お互いいい思い出にしましょう。...なーんてな。(笑)でもずっと言われンだろーな「昔あいつとつきあってたろ?」ってな。」と回答している。
1994年の初夏と1995年の初夏に、本作を元にしたラジオドラマも制作され、NHK-FM「青春アドベンチャー」枠内で放送された。また、2005年、2009年にはアクサル(Axle)により舞台化もされている。
あらすじ
73年のベトナム、米軍の兵士グリフは突然錯乱して仲間3人を射殺。友人のマックス・ロボに足を撃たれて取り押さえられたグリフィンは空ろな目で謎の言葉「バナナフィッシュ」とうわ言を繰り返すだけだった。
ストリートギャングのボスであるアッシュ・リンクスは、偶然この麻薬のサンプルを手に入れることにより、ベトナムで何故兄であるグリフィンが発狂したかを知ることになる。偶然、ストリートギャングを取材に来た日本人の英二と共に、「バナナフィッシュ」の謎を追ううちに、マフィア、国家をも動かす大きな野望の渦に巻き込まれてゆく。
主な登場人物
- アッシュ・リンクス(CV:古澤徹)
本作の主人公。本名はAslan Jade Callenreese(アスラン・ジェイド・カーレンリース、物語中盤でディノ・ゴルツィネとの間に養子縁組が成立し、以降の姓はゴルツィネとなる)。ニューヨーク・スラム街のストリートキッズ(不良少年)を統括するボス。金髪、緑の瞳の並外れて整った容姿とIQ180以上(マナーハイムの調査では210)の頭脳、人の上にたつ圧倒的なカリスマ性を持ち運動神経(射撃は一流でナイフ扱いも上手い)も抜群。兄グリフィンを廃人同然にした「バナナフィッシュ」の謎を追ううちに、自らを男娼としていたディノと敵対することになる。モデルはステファン・エドバーグ。 - 奥村英二(CV:井上和彦)
カメラマン助手として伊部と共にストリートキッズの取材をした際アッシュと知り合った少年。アッシュより2歳年上だが、元々童顔なのに加え、東洋人であるためアメリカでは5歳は若く見られている。アッシュとの繋がりが強い上に弱点として狙われることが多い。モデルは野村宏伸。 - マックス・ロボ(CV:生瀬勝久→佐戸井けん太)
本名マックス・グレンリード。ニューヨーク市警→フリージャーナリスト→ニューズウィーク誌契約記者。元アメリカ陸軍軍の人間で、アッシュの兄グリフィンとはベトナム戦争での戦友であった。刑務所で知り合ったアッシュと共にバナナフィッシュを追う。 - ジェシカ・ランディ(CV:若葉ひろみ)
マックスの元妻で雑誌記者。マックスと一度離婚し、彼との間に生まれた一人息子のマイケルを育てている。非常に気丈な上タフで、ある事件から精神・肉体共に大きな傷を負うも、後には武器を手に戦闘に加わる。バナナフィッシュを期にマックスとの関係に新たな変化を迎える。 - ディノ・ゴルツィネ(CV:川久保潔)
コルシカ・マフィアのボス。バナナフィッシュを用いてアメリカ政財界の支配を目論む。少年愛の性癖があり、かつてはアッシュを寵愛してその才能を見抜き後継者として育てていたが、同時に男娼として商売に利用もしていた。現在、アッシュとは愛憎混じる複雑な感情を抱いている。しかし、この感情が彼の運命を狂わせることとなる。 - フレデリック・オーサー(CV:武岡淳一)
アッシュと敵対する不良少年達のボス。コルシカ・マフィアと手を組み、アッシュを倒そうと目論む。過去の恨みと妬みから卑怯な手段を用いてアッシュを抹殺しようとする。大統領首席補佐官などとも堂々と渡り合えるタフさと野望も持つ才覚の持ち主でもある。モデルはスティング。 - ブランカ(CV:古田新太)
かつてアッシュに戦闘技術を教えた家庭教師の一人で、かつてアッシュが唯一心を開きかけた人物。温厚な性格(少なくとも表面的には)であり常に飄々とした態度を崩さないが、アッシュすら手も足も出ず圧倒されるほどの実力があり、単純な戦闘能力では確実に本作中最強。過去のしがらみから故郷の国と本名を捨てた。 - 李月龍(リー・ユエルン)(CV:大輝ゆう→舵一星)
アメリカ名はユーシス。6歳の頃からの学習により数万種の薬草や毒、劇薬に関する知識に長けており、バナナフィッシュの組成についてもアッシュとは別の方向から核心に迫る。似たような環境にありながら無二の存在を得ているアッシュに羨望と嫉妬の入り混じった感情を抱き敵対する。 - シン・スウ・リン(CV:あづみれいか)
ショーター亡き後のチャイニーズ達のボス。あどけない子供のような風貌でありながら優れた才気・指導力を持つと同時に世話好きな性格でもあり、また俊敏で行動力がある。ショーターの死後はアッシュを恨んでいたが、真相を知って以降はアッシュ、英二に協力的になる。 - ラオ・イェン・タイ
シンの異母兄で同じくチャイナタウンのストリートキッズ。親友ショーターの死の真相を知らされず、アッシュに疑惑と不信感を抱き続ける。最終回の言動は作者があとがきにて「こいつ(ラオ)ひどい言われよう...」と嘆く程叩かれた。 - ショーター・ウォン(CV:橋本じゅん)
少年刑務所時代からのアッシュの親友。ニューヨークのチャイナタウンにおける不良少年達のボスだった。しかし、ゴルツィネ達の手によってバナナフィッシュを投与されてしまい、最終的には、やむを得ないと判断したアッシュに殺された。 - ジェンキンズ
ニューヨーク市警の警部。大の甘党で糖尿病に悩む一方、次々と事件を起こすアッシュにも心を痛めるが、性的暴行の被害者であった彼に理解も示し、救おうと奔走する。吉田秋生の作品「カルフォルニア物語」から引き続いての登場。
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関連項目
http://dic.nicomoba.jp/k/a/banana%20fish


ページ番号: 4502156
リビジョン番号: 988918
読み:バナナフィッシュ
初版作成日: 10/11/10 22:09 ◆ 最終更新日: 10/11/27 22:04
編集内容についての説明/コメント: 微修正。また、作中キャラから名前を取った歌い手さんがいたから、その人についても追記。
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