BIG4(ビッグ4)とは、2000年代半ば以降の男子プロテニス界を席巻する4人の選手を指す。四強、四天王とも称される。
選手
- ロジャー・フェデラー - 四大大会史上最多20勝、ランキング1位史上最長など歴代最強の呼び声高い芝の王者
- ラファエル・ナダル - 4連覇+5連覇含む全仏オープン史上最多13勝の歴代最強クレーキング
- ノバク・ジョコビッチ - 全豪オープン8勝がオープン化後最多のストイックな王者
- アンディ・マレー - ウィンブルドン男子シングルスで77年ぶりの地元優勝を達成したイギリスの英雄
概要
2003年、フェデラーのウィンブルドン優勝を皮切りに以後4大タイトルはこの4人がほぼ占めることとなる。特に2006年以降この4人以外で四大大会を優勝したのは3人しかおらず、残り40大会以上は全てBIG4の優勝である。
どの選手にとってもベスト4かベスト8でぶつかる最大の障壁。特にダビド・フェレールなどは自己最高世界ランキング3位にもかかわらず一度もグランドスラムで優勝できていない。下位選手は順当なら4人のうち3人に勝たなければ優勝できないため、1人倒せても2人目、3人目で力尽きる場合が多い。
2012年は全豪をジョコビッチ、全仏をナダル、ウィンブルドンをフェデラー、全米をマレーとこの4人が綺麗に4大タイトルを分け合った。
2014年の全米オープンは実に39大会ぶりとなるBIG4以外での四大大会決勝戦となった(マリン・チリッチVS錦織圭)。
BIG4がベスト4に残った大会
最強の4人と目されているBIG4だが、必ずしも毎度ベスト4を独占しているわけではない。四大大会で実際にベスト4を独占したのは以下の大会のみである。
意外と少ないと思われるのではないだろうか。基本的に全仏オープンではクレーを苦手にしているマレーが、近年のウィンブルドンではクレーコーターのナダルが脱落する場合が多い。フェデラーも30歳を越えた辺りから早期敗退が徐々に増えてきている。
しかしながら上述の通り、下位選手にとっては1人倒せても2人目以降を続けて倒すのは難しいため、結果的にタイトルは4人で独占してきた。BIG4同士の決勝は2010年全米オープンから2013年全豪オープンまで10大会続いているので、BIG4の全盛期は2011年から2012年あたりと見るべきだろう。衰えても今の強さかよ…
関連動画
4人が全員映っている動画があったので紹介。各選手個別の映像は個別記事を参照。
関連商品
基本的には4人の個別記事を参照。1本だけ4人が揃い踏みした準決勝2試合を収録したDVDがあるので紹介。
もう一つのBIG4
テニスの歴史を辿っていくと、オープン化後の男子プロテニス界で避けて通れない4人の選手がいる。特に古い記事でテニスを記録面から語る文脈では、彼らをBIG4と呼ぶ場合がある。
- ジミー・コナーズ - 通算マッチ勝利数歴代1位、通算シングルスタイトル数歴代1位
- ビヨン・ボルグ - 引退当時オープン化後最多の四大大会11勝、全仏オープン4連覇&6勝、ウィンブルドン5連覇
- ジョン・マッケンロー - 単複合計優勝回数歴代1位
- イワン・レンドル - 引退当時通算マッチ勝利数歴代2位、同じく引退当時通算シングルスタイトル数歴代2位
1980年前後の男子テニス黄金期を築いた重鎮たちであるが、ボルグの引退が早かったため、四人でツアーを支配した期間は意外と短い。特にレンドルの1位&四大大会初優勝はボルグがいなくなった後だった。しかしそれでも1981年の最終ランキングは四人で上位を独占しているし、この年の全仏オープンではボルグが四大大会初決勝のレンドルを下して自身最後の四大大会優勝を挙げている。ボルグはこの年限りで一線を退いたが、他の3人はしばらく三つ巴の争いを続けた。
同国、同世代の強豪選手4人の場合
この場合は「四銃士」と表現される場合が多い。戦前フランスの四銃士にちなむ。さらに元ネタは小説「三銃士」である。
- フランス新四銃士 - ジル・シモン、ジョー・ウィルフリード・ツォンガ、リシャール・ガスケ、ガエル・モンフィス
- 90年代アメリカ四銃士 - アンドレ・アガシ、ジム・クーリエ、ピート・サンプラス、マイケル・チャン
- 元祖フランス四銃士 - ジャック・ブルニョン、ジャン・ボロトラ、アンリ・コシェ、ルネ・ラコステ
関連コミュニティ
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関連項目
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