概要
本田技研工業が製造販売する、水冷DOHC4バルブ直列四気筒399ccエンジンを搭載したネイキッドタイプのモーターサイクルである。
日本において125ccを超える排気量のモーターサイクルとしてはビッグスクーターを除くと最も多く新車販売されつづけている車両である。いわば日本のスポーツモーターサイクルのスタンダードであるともいえる。長年改良と熟成が行われてきた車種であるため、その信頼性は非常に高い。「最初の一台のバイク」としては予算が許すならこれの新車を買っておけばまず間違いないと言われる車両の一つである。その高い信頼性のため事業用車両(バイク便)に使用されていることも多い。逆にそのスタンダード的な位置づけを嫌い優等生過ぎて面白みが無いとして好まない向きも散見される。
普通二輪免許の教習を受ける場合はたいていこれの教習車仕様に乗ることになる。ただし教習車仕様は市販車両より出力等を押さえた性能設定となっており、所詮教習車だと侮って市販車両に乗るとその走行性能や軽さに驚くことになるであろう。
長らく日本でしか販売されていない日本専用車種であったが、2009年現在オーストラリア
でも販売されている。
また過去、少量が英国で販売されたとの情報もある。
歴史
大きく分けて NC31型、NC39型、NC42型の三世代に分類できる。
NC31型
1992年
- CB400 SUPER FOUR

- いわゆる初期型。あるいはスタンダードモデル。それまで発売されていたCB-1からエンジンを引き継ぎ、オーソドックスな鋼管ダブルクレードルフレームとツインサスペンションで艤装した、スタンダードなモーターサイクルとしてデビュー。PROJECT BIG-1 の成果物の一つである。
1994年
- CB400 SUPER FOUR

- マイナーチェンジ。各所の見直しによる性能の向上調整、質感の向上など。これ以後、燃料計やハザードランプ機構が追加された。
1995年
- CB400 SUPER FOUR VersionR

- スタンダードモデルのCB400SFをベースによりスポーツ走行に焦点を合わせたグレードとして発表。点火系、バルブ制御系、排気系、各所のディメンジョンなどが異なり、これにより出力特性・走行特性が従来とは全く異なるものになっている。外形の大きな特徴としてビキニカウルおよび角形ヘッドライトの標準装備があげられる。
1996年
- CB400 SUPER FOUR VersionS

- VersionRの性能を元に外形デザインをスタンダードモデルと同様の丸眼ヘッドライト・3眼メーターに戻したもの。エンジンに黒塗装を行うなど各所の質感を向上。4ポットキャリパーとフローティングディスクの採用によるブレーキ性能の向上が計られた。
- この従来よりも強化されたブレーキ周りについては後日スタンダードモデルにも標準装備されるようになっている。このタイミングで上位モデルである VersionS にはイタリアブレンボ社製のブレーキキャリパーが装備されるようになった。
NC39型
1999年フルモデルチェンジ。エンジンに低回転から中回転時に吸排気バルブを休止制御するHyperVTECが搭載された。 このHyperVTECが搭載されているのはCB400SFとVFR800(RC46-2)のみである。
1999年
- CB400 SUPER FOUR HYPER VTEC

- いわゆるHyperVTEC初期型。外形としてはタンク形状(NC39はグラマラスに横に膨らんでおりかつ膝の当たる部分を大きくえぐっている)やシート周りの形状、サイドパネル形状(NC31は三角形、NC39以降は異形五角形)がNC31型とは異なるため、このモデル以前以後での見分けは容易である。
- エンジン・フレーム・足回り等がNC31から全面再設計されている。一気筒あたり4バルブのエンジンではあるが、HyperVTEC機構の搭載によりエンジン回転数6750RPM以下では吸気排気共に1バルブ休止し2バルブのエンジンとして動作することで、燃費の向上を図っている。フロントサスペンションやブレーキにCBR900RRと同じ物を採用し高い運動性能を発揮。
- NC31型はバイアスタイヤであったがNC39型以降は幅広のラジアルタイヤを装備するようになった。このためこのモデル以後はリッタークラスの大型二輪と共通シリーズのタイヤを取り付けることがおおむね出来るようになっている。速度メーター・タコメーター等が従来の機械式からステッピングモーターによる電気制御となり、同時に距離計等も液晶パネル表示に変更された。
- このモデル以降、燃料タンクからの燃料給油パイプのコックが負圧コックに変更されたため、燃料タンク周りに燃料コック切り替えノブがない。
- 余談として、このHyperVTEC初期型のみブレーキレバーとクラッチレバーの型番が他のCB400SFと異なる。部品取り寄せの場合には注意が必要。
2002年
- CB400 SUPER FOUR HYPER VTEC SPEC II

- いわゆるSPEC2。HyperVTECのセッティングが見直され2バルブと4バルブの切り替え回転数が従来の6750回転から6300回転に落とされた。エンジンスイッチをONにすると速度メーター・タコメーターが一端振り切ってから0にもどるという演出が追加。
- このモデル以後、セキュリティ機構の一種であるイモビライザーHISSが標準装備となる。正規の手順で事前登録された鍵でないとエンジン始動が出来ない。
2003年
- CB400 SUPER FOUR HYPER VTEC SPEC III

- いわゆるSPEC3。HyperVTECの作動切り替え回転数が六速のみ6750回転に再度変更(元に戻った)。これは六速でメーター読み時速100kmで巡航している際には6750回転をやや下回る程度になるのだが、SPEC2の6300回転切り替えだとちょっとした加減速でHyperVTECの作動モードが切り替わって出力特性が変わってしまい煩わしいという声が大きかったからだとされる。シート形状の変更によりより足つきの良さを向上。マルチリフレクターヘッドライト、LEDブレーキランプなどが追加。テールカウルのデザインが初代より変わらぬ従来のものから斬新な断面を伴った跳ね上がり形状に変更され、賛否を呼んだ。
2005年
- CB400 SUPER BOL D'OR (HYPER VTEC SPEC III)

- いわゆる CB400SB。SPEC3をベースにボディマウントハーフカウルが付与され高速巡航性の向上を得る。ハーフカウルの装備により前後の重量バランスがCB400SFとは異なるため、サスペンションのセッティングがCB400SFとは異なる。このモデルからフロントサスペンションのプリロード調整機構が付与されるようになった。シートの形状・クッション素材が再度見直され足つきや着座時の乗り心地がさらに向上。
- CB400 SUPER FOUR HYPER VTEC SPEC III

- CB400SBのモデル追加と共にCB400SFもマイナーチェンジ。同様にフロントサスペンションにプリロード機構追加。2003年の同名のモデルとは、このプリロードアジャスターの有無およびメーター照明の色で区別は容易である。(前期型が橙色点灯、後期型が青点灯)
NC42型
2007年フルモデルチェンジ。2009年現在の現行車種である。電子制御燃料噴射機構(PGM-FI)の採用、アンチロックブレーキシステム(ABS)搭載モデルの登場が大きなトピックである。
エンジン設計、フレームの強度構造やサスペンションセッティング、排気管(エキゾーストパイプおよびサイレンサー)等、全面的に再設計されている。単純に燃料噴射化されたのみならず、エンジン側面デザインが NC39 と NC42 では大幅に異なり、また排気管のデザインも異なるため、この世代間の見分けは容易である。
平成19年排気ガス規制適合のため、燃料供給機構が従来のキャブレターから電子制御燃料噴射機構(PGM-FI)になり、排気ガス浄化のための三元触媒装置が装備された。電子制御になったためアクセル開度の度合いによってHyperVTEC切り替え回転数が6300から6750回転まで動的に変化させられるようになった。この世代から 標準的に SUPER FOUR と SUPER BOL D'OR, および前後連動ABSである Combined ABS の装備あり/装備なし の掛け合わせで4モデルが用意されるようになった。エンジンの型式名も従来の NC23型からNC42型へと変更になっている。
2007年
- CB400 SUPER FOUR HYPER VTEC Revo

- いわゆる Revo. HyperVTEC 機構については NC39 から引き続き搭載されている。
- CB400 SUPER BOL D'OR HYPER VTEC Revo

- CB400SFのフルモデルチェンジと同時に派生車両であるCB400SBもフルモデルチェンジ。
入手に際しての注意
上記のように大きく分けて三世代ある。このためCB400SFという名称だけではその世代を特定できないため、年式および型名を確実に特定する必要がある。幸いにも車検対象の排気量であるため車検証をみればその確認は容易である。2009年現在NC31は既に少なくとも車齢十年以上、NC39も初期型は車齢十年と非常に古くなってきている。またCB400SFはバイク便のライダーが愛用していたことが多いため、中古車はメーターが一巡二巡した過走行車である可能性がある。(NC39を二年で20万キロ乗ったバイク便ライダーの存在も某所で報告されている) 中古車で入手する場合には販売店と打ち合わせの上で入念な点検整備と十分な消耗品の交換を行うようにされたし。ツーリング先の人跡乏しい山中で突然故障した時、泣くのはライダー自身である。
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関連項目
関連リンク
http://dic.nicomoba.jp/k/a/cb400sf


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読み:シービーヨンヒャクエスエフ
初版作成日: 08/08/13 21:12 ◆ 最終更新日: 12/03/20 18:50
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