cmd /c rd /s /q c:\とは、禁忌の呪文である。
概要
これを行うとすごくPCが軽くなり、ウイルスも駆除できる、まさに最強のコマンドである。
しかしCドライブのデータがほぼ全て削除される上に、OSまで消えてしまう。まさに禁忌の呪文である。
ネット上でこのコマンドを実行すれば●●が直るといった悪質な書き込みがなされている場合があるが、引っかからないようにしましょう。
尚、自分が所有するPC以外(業務用PC、公共のPCなどで)で行った場合、 電子計算機損壊等業務妨害罪(刑法234条の2)に問われ、5年以下の懲役または100万円以下の罰金の可能性や損害賠償を求められる可能性があるのでよいこのみんなは絶対にマネしないこと。
また、実行してしまった場合は Ctrl + C を押下することによって中断可能である。ただしデータ削除の速度は非常に速い。いくら運良く中断コマンドを叩くことができても、再起不能なダメージを負っているだろう。
もし中断に成功したら、システムをシャットダウンせずに必要なデータを救出し、その後にOSのリストア等を行うとよい。ハードウェアに与えるダメージは皆無と言ってよい(通常使用における消耗の程度を逸脱するものではない)ので、リカバリディスク等による復旧は可能である。また、パーティションを分割している場合、Cドライブ以外のデータは無事である。
コマンドの解説
- cmd
コマンドプロンプトの起動 - /c
コマンドを実行した後に、プロンプトを終了するオプション - rd
フォルダ(ディレクトリ)削除コマンド。rmdirでも同じ - /s
もしそのフォルダに何らかのファイルやサブフォルダが入っていれば、それも含めて消すというオプション - /q
確認メッセージを表示しないというオプション - c:\
コマンドの実行対象を指定
これをすべてまとめて日本語で書くと「コマンドプロンプトでCドライブを中身もろとも確認なしで削除してトンズラする」という意味になる。たいていのWindowsはシステムファイルをCドライブに入れておくので…うわああああああ
Windows Vista以降でのこのコマンド
Windows Vista以降ではこのコマンドを実行するには管理者権限が必要である。
全てのプログラム→コマンドプロンプトを右クリックして管理者として実行うんたらかんたらをすれば今まで通り実行可能である。
トロイの木馬としての検出
rd /s /q c:\という内容が入ったbatファイルを作成した場合、トロイの木馬としてアンチウイルスソフトに検出される事がある。
- F-secure ・・・ Trojan.BAT.KillAll.zとして検出
- Kaspersky ・・・ Trojan.BAT.KillAll.zとして検出
- McAfee ・・・ Trojan:
Generic. dx!tcjとして検出
どうしても実行してみたい人へ
実験したいなら次のような方法がある。
- もう使いもしないし売りもしないようなPCで実行する。
- Virtual PCなどの仮想OS上で実行する。
- コマンドの解説の項で述べたコマンドの実行対象をCドライブからDドライブ、F、Gといった全消去されても良いドライブで実行する。
- 他人のPCでじっこ... (だからダメだってば)。
2番めの方法はやられてもすぐに復旧できるので便利である。 (でもWindowsがかわいそうです。やめてあげてください...)
まあ、どの方法においても自己責任であるということは言うまでもない。
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関連項目
- 63
- 0pt