COBOLとは、事務処理用のプログラミング言語である。Common Business Oriented Language(汎商業目的言語)の略。高級言語。
概要
アメリカ国防総省によって統一事務処理言語の開発が提案され、1959年にアメリカのデータシステムズ言語協議会(CODASYL)が開発された。
アメリカ政府が主導で開発を行ったこともあり、COBOL誕生以降、アメリカ政府の事務システムは全てCOBOLによって製作された。現在でも事務処理用ホストコンピュータではCOBOLプログラムが主流として活躍している。
特徴
他のプログラミング言語と異なり、英語に近い構文になっているのが最大の特徴である。
文法
4つのDIVISION
COBOLは、「IDENTIFICATION DIVISION.」(見出し部)、「ENVIRONMENT DIVISION.」(環境部)、「DATA DIVISION.」(データ部)、「PROCEDURE DIVISION.」(手続き部)の4つのDIVISIONから成り立ち、これらを順番に記述しなければならない。
IDENTIFICATION DIVISION.
プログラムの見出しとなる部。
「PROGRAM-ID.」(プログラム番号)、「AUTHOR.」(プログラム作成者名)、「DATE-WRITTEN.」(作成日)などのプログラムの実行に関係しない文を記述する。更新履歴などを記述することもある。
ENVIRONMENT DIVISION.
プログラムの実行環境を記述する部。
「CONFIGURATION SECTION.」(環境節)と「INPUT-OUTPUT SECTION.」(I/O節)があり、環境節ではホストコンピューター名など、I/O節では入出力ファイルの情報を記述する。
DATA DIVISION.
変数や定数を定義する部。
「FILE SECTION.」(ファイル節)と「WORKING-STORAGE SECTION.」(作業領域節)、「LINKAGE SECTION.」(引数節)がる。変数、定数の宣言は、PICTURE(PIC)句によって行う。
PROCEDURE DIVISION.
処理コードを記述する部。ここで定義された処理が実行される。
書式
COBOLでは、1行に80桁(カラム)まで記述できるが、実際にソースコードを記述できる領域が指定されている。一部例外もあるが、行の終端には必ずピリオド(.)を付けなければならない。
また、原則として英字は大文字で記述しなければならない。
1~6カラム
一連番号領域。
プログラムの行を識別するための領域。コンパイル時にこの領域は無視されるため、コーディング上記述する必要はない。
7カラム
識別領域。
「*」を付けることで、その行をコメント行として認識される。通常は空白。
8~11カラム
A領域。
DIVISIONやSECTION等の見出しや作業領域節の「01」などを記述する。
12~72カラム
B領域。
命令文や各DIVISION、SECTIONを構成する文を記述する。ピリオドも含めて、全てこの領域に記述する必要がある。
73~80カラム
コメントとして扱われる領域。コンパイル時にこの領域は無視されるため、コーディング上記述する必要はない。
ソースコードの例
000100IDENTIFICATION DIVISION.000200PROGRAM-ID.HELLO.000300DATE-WRITTEN.2009/07/26.000400*000500ENVIRONMENT DIVISION.000600CONFIGURATION SECTION.000700SOURCE-COMPUTER.COMPNAME.000800OBJECT-COMPUTER.COMPNAME.000900*001000DATA DIVISION.001100WORKING-STORAGE SECTION.00120001 KEKKAPIC9(12)VALUE ZERO.00130001 HELLO1.00140003FILLERPICX(12)VALUE SPACE.00150077 HELLO2PICX(12)VALUE'HELLO WORLD!'.001600*001700PROCEDURE DIVISION.001800HAJIME.001900* 変数HELLOに“HELLO WORLD!”という文字列を格納002000MOVE'HELLO WORLD!'TOHELLO1.002100DISPLAYHELLO1.002200DISPLAYHELLO2.002300* 変数KEKKAに計算結果を格納002400COMPUTEKEKKA = 10 * 4 / (1 + 1).002500DISPLAYKEKKA.002600STOP RUN.
プログラムの最後には「STOP RUN.」と記述しなければならない。
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関連項目
http://dic.nicomoba.jp/k/a/cobol


ページ番号: 4131456
リビジョン番号: 373257
読み:コボル
初版作成日: 09/07/26 11:07 ◆ 最終更新日: 09/07/26 16:37
編集内容についての説明/コメント: 間違い訂正
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