デビルズサード(Devil's Third)とは、2015年8月4日に任天堂から発売されたWii U用アクションシューティングゲームである。
小売希望価格はパッケージ・DL版共に6700円(税抜)。
パッケージ版はAmazon.co.jp専売となっている。
概要
Devil's Third | |
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | アクションシューティング |
対応機種 | WiiU |
開発元 | ヴァルハラゲームスタジオ |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | 2015年8月4日 |
価格 | 6700円(税別) |
対象年齢 | CERO:D |
ゲームソフトテンプレート |
ニンジャガイデンやDEAD OR ALIVEで有名な板垣伴信の独立後、初めての作品となる。
元々はPlayStation3とXbox360向けとして、2010年6月に発表されたもの。
販売元もTHQからとなる筈だった。
ところが後にTHQは経営不振に陥り、倒産。
2012年7月にヴァルハラゲームスタジオが著作権・販売権を取得した。
それ以来開発状況がどうなっているか、どこから販売されるのかが謎のままだったが、2014年6月のE3において任天堂からWii U専用ソフトとして発売されると電撃発表された。
その後、発売日が発表されると同時にパッケージ版がAmazon限定販売であるという事も同時発表。
尚、パッケージ版が店舗販売されるという動きは今のところ無い。
アクションと銃撃を融合したシステムとなっており、場面によっての使い分けが鍵となる。
マルチプレイでも遠距離攻撃と近距離での格闘が破綻することなく同居しており、どちらかが一方的に強いという事が無い作りになっている。
オンラインのメインとなるクラン攻防戦は独特のシステムを多く採用しており、深くやりこめる内容となっている。
ストーリー
テロリスト「スクール・オブ・デモクラシー(SOD)」の攻撃によって、大混乱に陥った世界。
アメリカ政府は一人の男に事態の収拾を依頼した。
その男の名は「アイヴァン・ザ・テリブル」
かつてSODに所属していた、元テロリストだ。
アイヴァンは世界の危機を救うため、かつての仲間たちに立ち向かう。
その中で見えてくるこの世界の真実とは…?
そしてアイヴァンの過去とは…?
登場人物
◆アイヴァン・ザ・テリブル
物語の主人公。
かつてテロ組織SODに所属していたが、ある時に組織の方向性に疑問を感じ、SODから離脱し投降。
現在はアメリカにて禁錮850年の刑で収監されているが、米政府のカウンターテロリストとしても活動している。
軍用格闘術「ディフェンドゥー」の使い手。
体中に刻まれた梵字とサングラスがトレードマーク。
◆チャールズ・キャラウェイ
今回のミッションを依頼してきた、アイヴァンの上司。
いざという時にはかなり大胆な行動に出ることもある、なかなか肝の据わった人物である。
◆ステラ・メイナード
ミッションにおけるアイヴァン達の後方支援やナビを担当している。
役職は空軍少佐。
とあるミッションではアイヴァン達に退避時間も取らせず、すぐ側に空爆を行う等…
ある意味で大ざっぱな行動を取る事もある。
◆ボブ
デルタフォース所属の陸軍大尉。
ゲーム全般を通じて、アイヴァンと共に行動をする。
ある意味でこのゲームのヒロイン的存在。
◆C4
物語の要所で出てくる女性キャラであり、アイヴァンとは師弟関係。
名前の由来は、C4爆弾の使い手である事から。
見た目が若いが、これはある理由によって16歳の時点で成長が止まってしまっている為。
本当の年齢は29歳。
◆ビッグマウス
巨大な体をしているが、見た目と違い細菌兵器の扱いに長けている。
作中で実際に戦うときは格闘中心だが、後に細菌兵器の脅威をプレイヤーは味わうことになる。
妻はジェーン・ドゥ。
◆グルンドラ・シャハ
格闘技のエキスパートであり、ククリを使ってのコンビネーションでアイヴァンを苦しめてくる。
シャハとの戦いが最初の躓きポイントとなったプレイヤーも多いだろう。
アイヴァンにとって格闘技における師でもある。
◆ジェーン・ドゥ
ビッグマウスの妻であり、以前はアイヴァンとも恋仲の関係だった。
妖艶な雰囲気を持つ女性だが、戦いは銃撃や投げ技を多用し、油断はできない。
直属の兵士は忍者の格好をしており、見た目通り素早い動きや忍術を仕掛けてくる。
これはSODのルーツが忍者にある事(アイザック・クマノの項目を参照)を示している一例だろう。
◆リュドミナ・カレーニナ
ステルススーツを纏うSOD女性幹部の一人。
姿を消して接近し、激しい銃撃や格闘術、即死判定の投げ技等を多用してくる。
ボディラインがきっちり出ているので、ある意味ジェーンより色っぽさが際立つかもしれない。
彼女直属の兵士もステルススーツを着ているが、意外と居場所の判別はしやすいのでそこまで苦労はしないだろう。
◆アイザック・クマノ
テロリスト集団SODの頭目。
アイヴァンにとって育ての親であり、師といえる存在。
紀州熊野流忍術および熊野流抜刀術の使い手。
上記からわかるように、彼は熊野流忍者の末裔である。
マルチプレイ
「実戦」と「演習」の二つの項目がある。
このうち実戦は、プレイヤーレベルが5以上にならないと参加することが出来ない。
マルチプレイでプレイヤーが操るキャラは、自由にクリエイト可能となっている。
マルチプレイの背景設定としては、ソロプレイでアイヴァンが負けてしまったifの世界をベースとしている。
完全にSODに掌握されてしまったアメリカを奪還するのが目的…という事になっている。
演習
マルチプレイで最初に触れることになるのが、この演習。
全10種類の演習から、好きなルールを選んで様々な戦いを楽しめる。
敵味方入り乱れのバトルロイヤルから、鶏を追いかけたり果物をミキサーに投げ入れたり等のちょっとイロモノ系ルールまで実に様々。
たまに期間限定で経験値アップが適用されることがあるので、上手く利用してプレイヤーレベルを上げよう。
実戦
マルチプレイの本番ともいえるモード。
プレイヤーはそれぞれのクランに所属、もしくは傭兵として戦場を縦横無尽に駆け巡る。
基本はクラン同士の戦いとなり、攻撃側クランが防衛側クランの要塞を攻め落とすか、もしくは防衛側が攻撃を凌ぎ切れれば決着となる。
◆クラン
所謂部隊と考えて良いだろう。
このゲームでの特徴として、他クランとの同盟や不戦協定を結べる事が可能。
ただし同盟や協定は一方的に裏切ることも可能になっており、一度同盟を結んだからといって絶対安心とはいえない。
戦場は基本的に何でもありだからこそ、こういう事も可能になっているらしい。
とはいえもちろん、うまく使えば強いクラン相手でも互角に戦える可能性も出てくるので
同盟・協定システムをうまく使って運営していくのがカギ。
ちなみにクランメンバーには一定の時間ごとにクラン資金から報酬を出す事になる。
その為、クラン資金には常に気を配っておかないと報酬が払えず、枯渇してしまう事も…
こうした面からもクランは運営的な側面も強い為、ジェネラルは常に気を配る必要がある。
◆要塞クリエイト
要塞はプレイヤー各々が個別に所持している。
自由に施設を配置することができ、攻撃側に対抗する為の様々な工夫を凝らすことができる。
壁を大量に配置して迷路のようにしても良いし、セントリーガンを大量に配置して進軍の足止めを重視しても構わない。
もちろん設備や施設を設置する為には相応の予算がかかる上、攻撃側のクランは防衛側の施設を破壊することが可能。
その為、連続で攻め込まれた場合は『設備を修理した直後に即破壊されてしまう』といった事もある。
破壊された設備は上記にもあるように修理が必要になるが、当然ながら直すには修理代も必要になる。
更にプレイヤーレベルが20になるとオフライン状態での要塞保護が無くなってしまうので、朝起きた後にログインしてみると手持ちの要塞が壊滅状態になっていた、という事も起こり得る。
このような事態も想定しつつ『いかに相手を霍乱しつつ防衛できるか』を考えながら設備を配置していくのが、防衛側のキーとなるだろう。
ちなみに要塞が使われるのはクランに所属している場合のみなので、傭兵の状態では攻め込まれる事を心配しなくて良い。
◆傭兵
傭兵はクランに所属していないと自動で配置される。
実戦ではフリーエントリーのみとなり、攻撃側・防御側の参加を好きに選ぶことが出来ない。
基本的に手持ちの資金は全て自分の為に使える為、武器を心ゆくまで買い揃えたり、手持ちの要塞を時間の許す限りカスタマイズする事もできる。
クランに所属していない為、収入面では少し厳しいというデメリットがあるが『入念な準備をしてからクランに入りたい』という人は、あえて傭兵でじっくりと稼いでからクランの門を叩くのも一つの方法だろう。
◆金の卵
一定の条件を満たしたり、レベルアップをした時やログインボーナスで入手できるアイテム。
基本は装備品のアンロックに使うが、所持金への換金も可能となっている。
マルチプレイだけでなく、ソロプレイモードで一定の条件を満たしても入手可能となっているので
ゲームを隅々まで楽しめば、かなりの量を入手する事が可能。
どうしても数が足りないが、今すぐ欲しいという場合はニンテンドーeショップ経由で購入する事も可能になっている。
関連商品
外部リンク
関連項目
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