F・G・D(ファイブ・ゴッド・ドラゴン)は、遊戯王OCGに登場するモンスターの一つである。
概要
ゲーム「遊戯王デュエルモンスターズ7 決闘都市伝説」(2002年7月4日発売)の予約特典としてOCGに登場。効果は以下の通り。
融合・効果モンスター
※「MILLENIUM PACK」収録のカード(MP01-JP015)による
星12/闇属性/ドラゴン族/ATK 5000/DEF 5000
ドラゴン族モンスター×5
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードは闇・地・水・炎・風属性モンスターとの戦闘では破壊されない。
攻撃力、守備力共に5000と、現在のモンスターの元々の攻撃力・守備力では最高の値である。また、光属性(と神属性)以外には破壊されないという強力なステータスを持っている。
しかし、まともに融合召喚しようにも、フィールドか手札に5体ものドラゴン族を用意して「融合」を発動、という非常に面倒な手順を踏まなければならない。さらに、召喚方法が融合召喚限定のため、登場当時に融合モンスターを呼び出す主要な手段だった「デビル・フランケン」で呼び出すことも出来ない、 と強力ではあるものの使いにくさが目立った。
しかし、後に墓地融合可能な「龍の鏡」、デッキから素材を墓地へ送れる「未来融合-フューチャー・フュージョン」が登場したことで格段に使いやすくなった。
「未来融合-フューチャー・フュージョン」を使えばデッキから5体のドラゴンを墓地へ送れ、それを「龍の鏡」で融合させることで、即座に攻守5000のモンスターを呼び出せる。
また、直接融合を狙うのとは別に、未来融合でデッキからドラゴン族を5体墓地へ送るためのカードとしての運用も可能で、むしろそのほうでの使われ方が多いくらいであった。
困難すぎる素材から使いにくいと評価されていたカードが一転、ドラゴン族の必須級カードとなっていた。
その後、強力なドラゴンが数多く登場し、未来融合で5体のドラゴンを墓地へ送ることの有用性が高まっていったため(特に海外で猛威をふるった)、2012年9月1日に未来融合が禁止指定を受けてしまった。
「龍の鏡」は無制限だが、かつてのように未来融合とコンボすることはできず、少々出しにくくなっている。それでも初期に比べればかなり使いやすく、切り札として運用することも十分可能である。ただし、「龍の鏡」で出す場合は5枚ものカードを除外してしまうため、墓地利用カードとの相性がかなり悪いことに注意が必要。
また、攻撃力5000は破格の値だが、「SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング」には相打ちに持ち込まれてしまうほか、「オネスト」を使われると簡単に戦闘破壊されるので、油断はできない。
高い打点を逆に利用できる「No.54 反骨の闘士ライオンハート」辺りにも注意が必要。
ドラゴン族の切り札的カードで、特に未来融合の現役時は必須カード級の扱いを受けていた。しかし、付属したゲームや再録された「Booster Pack Collector's Tin 2007」が絶版であったため、かなり入手には苦労した。後に、リニューアル版の「BEGINNER'S EDITION 2」にシークレットレア、「MILLENIUM PACK」にスーパーレアでそれぞれ再録されている。
登場当初は公式使用可能な神属性モンスターが存在しなかったため、5つの属性が列挙してある部分は「光属性以外」ということに実質等しかった。後に公式に使用可能な神属性が登場したが、この記述の仕方のためにこのカードは神属性モンスターでも戦闘破壊できる。
「魔法の筒」などを受けるととんでもないレベルのダメージを受けるので、十分気をつけたい。
リンクモンスター化
LINK VRAINS PACK 3で「L・G・D」という名前でリンクモンスターとしてリメイクされた。
リンク・効果モンスター
リンク5/闇属性/ドラゴン族/攻5000【リンクマーカー:左/右/左下/下/右下】
モンスター5体
このカードはリンク召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが、闇・地・水・炎・風属性の全てを素材としてリンク召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドのカードを全て破壊する。
(2):フィールドのこのカードは他のカードの効果を受けず、闇・地・水・炎・風属性モンスターとの戦闘では破壊されない。
(3):相手エンドフェイズに発動する。自分の墓地からカード5枚を選んで裏側表示で除外する。5枚除外できない場合、このカードは墓地へ送られる。
アニメ「乃亜編」で登場した儀式モンスター「F・G・D-ファイブ・ゴッド・ドラゴン」の除去効果を再現した除去効果を持つ。
アニメにおいて
アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」では、アニメオリジナルストーリーで何度かボスモンスターとして登場している。
効果や召喚方法などに差異はあったが、その圧倒的な能力で主人公の遊戯たちを苦しめた。
また、続編であるGXにおいてもミスターTが使用しており、上記の「未来融合-フューチャー・フュージョン」と「龍の鏡」を用いたコンボで1ターン目から召喚、さらにフューチャー・フュージョンで2体目を召喚し、十代を追い詰めた。
最終的には「オネスト」によって強化された「E・HERO ネオス」により破壊されている。
カイザー亮が所持しているのも確認できる。「鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン」の装備用だろう。
アメリカで製作された「遊戯王カプセルモンスターズ」なるアニメにも登場している。
カードバトルではないが、ここでも光属性でないと倒せないようになっている。
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関連項目
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