単語記事: F-14

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F-14

F-14とは、アメリカグラマン社(現ノースロップ・グラマン)が開発した艦上戦闘機である。

概要

初飛行は1970年称は「トムキャット(オス)」。(グラマンは基本的に艦上戦闘機にはネコ科の名前を付ける。ウィキペディアには可変ネコに見えるからトムキャットとなった、とあるがソース不明)

それまでアメリカ軍でだったマグドネルダグラス社(現ボーイング)製のF-4ファントムを置き換える的で開発された。

眼はソ連の長距離爆撃機とそこから放たれる大量の対艦ミサイルによる飽和攻撃からの防衛が的であり、1950年代から軍で計画されるたびに頓挫しつづけたミサイル・キャリアーとしての艦載機の側面が多分に強い。
E-2Cの管制下から、ソ連爆撃機+対艦ミサイルを迎撃するための対空ミサイルAIM-54フェニックスミサイルの搭載・運用を当初から想定された艦載機として機体は必然と大化し、着艦などのことを考えると可変であると都合がよい…というわけで双発・可変の機体となったわけである。

開発当初はF-111Bとして計画を進めていたが、重量過多で開発が難航し、結局キャンセルされた。そしてめて計画されたのがこのF-14である。

武装としてはセミアクティブレーダー誘導式中距離空対空ミサイルAIM-7スパロー、赤外線誘導式短距離空対空ミサイルAIM-9サイドワインダー、接近 戦用にM61 20ミリバルカン砲を1門装備する。なお、本機最大の特徴であるアクティブレーダーホーミング式長距離空対空ミサイルAIM-54フェニックスAWG-9レーダーによって、160キロメートル以上離れた敵機を24体同時追尾しつつ、そのうち6機を同時に攻撃できるが付与されている。このAIM-54フェニックスは6発搭載可であるが通常は4発しか搭載しない。6発積むと機体重量が重すぎて航空母艦に着艦できなくなってしまうのである。よって軍内規では6発搭載は禁止であった。

泣き所は繊細すぎるP&WTF30エンジンで推不足・サージング(エンジン内失速)に悩まされ、当初予定のB型GE・F401エンジンを搭載する予定が技術的・予算の問題で流れ、しばらくしてのちF110が選ばれるまで扱いづらさが強調されてしまった。

1973年の運用開始から数々の戦争に投入されて活躍して来たが、可変故に整備コストが嵩む事等が災いし、性が劣るとは言えマグドネルダグラス社のF/A-18ホーネットが導入されたのと、その発展であるE/Fスーパーホーネットと入れ替わる形で2006年9月に勇退した。ほかの理由としてはAIM-54フェニックスによる艦隊防イージス艦+スタンダードミサイルによる方法で代替が成立してしまったというのもある。

因みにかつて日本航空自衛隊にも売り込みを掛けていた事があり、航空ショーではF-14F-15パフォーマンスを見せ付けることまであったという。結果的に滑走路の補強が必要ということもあり結局現在のF-15Cを原としたF-15Jが採用された経緯がある。

バリエーション

F-14には3つのが存在する。なおCが飛ばされているのは、計画上は全偵察付で作られていたもののボツになったからである。

80年代末期F-14全機をB型修するか、一部の機体だけをDB型修するプランがあったが、さまざまな観点から検討された結果、後者が選択された。

イランのトムキャット[1]

アメリカ以外でF-14を導入したのはイランだけである。

1960年代から1970年代にかけて、イランのパフラヴィー王王パーレビはオイルマネーによって軍事を強化しつつあったが、ソ連MiG-25Rの領侵犯への対処が出来ずにいた。1972年リチャード・ニクソ大統領イランを訪問した際パーレビはF-14F-15いずれかの購入を申し入れ、側は承諾した。1973年にパーレビがアメリカを訪問してそれぞれのデモライトを見た上でF-14に決定、1974年に合計80機の購入契約を結んだ。最終的に79機がイランに送られ、AIM-54Aフェニックスも売却された。

しかしイラン革命が起こり、王は1979年外に脱出、新しくできたイラン・イスラム共和国はパーレビ時代の兵器注文をキャンセルしたため、フェニックスは最終的に700発発注されたうちの284発が引き渡された。
メーカーサポートを失ったためF-14の可動率の低下は避けられないと考えられるが、イラン内産業による整備や代替部品の生産などでなんとか少数機を可動させていると思われる。フェニックス1999年の時点で西側は160発が残っていると推定しているが、いずれ枯渇することを見込んで、イランホーク地対空ミサイル改造したAAMを開発したことが知られている。

2016年に刊行された「イラン軍のF-14トムキャット飛行隊」で、にならなかったイラン軍でのF-14導入からイランイラク戦争までの戦いの様子が(イラン軍側から)描かれている。

これによると、当初からイランの現状を踏まえて強なレーダーを搭載しているF-14導入をイラン軍が考えていたこと、「シャーのパイロット」と呼ばれたF-14パイロット達はアメリカ内で充実した訓練を受けた全な米国仕込みではあった。
このパイロット達の幾人かは革命後亡命したものの、大多数は残留した。が、彼ら(パイロットおよび整備員たち)は革命後の投拷問死刑判決など少なからぬ過酷な扱いをされたものの、イラクとの戦争勃発により前線へ復帰することになる。
開戦劈頭からAIM-54Aフェニックスを用いてイラク戦闘機爆撃機などに対しての要撃任務についた。ペルシャ湾にあるハール石油備蓄・積出港は開戦当初よりイラク軍による重要な攻撃対とされていたが、イランF-14飛行隊はこのCAP(戦闘)任務を行い、多数のイラク軍機(中には非公式エジプト軍から参戦したと言われるミラージュ5SDEまで!)を撃墜した。
これらの記録はF-14パイロットたちの言によると撃墜確実130機・未確実23機といわれるが、イラン軍の公式?的な発表では撃墜確実16機・未確実14機の30機とされている。F-14パイロット(特に部隊設立時からの歴戦者)達の状況を考えると低い見積もりをされているのかもしれない。これらの数値はイラク軍側の公式発表と照らし合わせないと正確なところはでないだろう。

いずれにしてもイランF-14パイロット、および整備員達は、その優秀さを発揮して過酷な状況の中でも戦い続けたという。F-14AのTF30は導入以来の泣き所で、革命騒ぎによるエンジン換装案も流れ、そのパワー不足と不安定さに悩まされつつもAN/AWG-9レーダーなどのアヴィオニクスによる簡易AWACS任務をこなすだけでなく、AIM-54フェニックスミサイルAIM-7スパロー、AIM-9サイドワインダーなどのミサイルを使ってイラク軍機を戦争全域にわたって圧倒した。この中にはソ連軍事顧問団パイロットが操るMig25もあった。

もっとも稼働率は低調を極めたようで、1986年あたりには稼働率は20機を大きく割り込んだようだ。イランはあの手この手でブラックマーケットでの部品調達を行うだけでなく、イスラエル米国からの秘密支援を受けてF-14の稼働率を維持し続ける努を行ったらしい(合わせてAIM-54の部品も調達が行われたという)。
イラン軍内の「自給自足ハード」隊、イランの各大学支援を受け、F-14タイヤブレーキディスクなどの再生産から始まり、現在はかなりの整備が向上しておりF-14Aのリビルドファクトリーもあるようだ。上記の本では長らく西側軍事関係者が伝えていたF-14に対するソ連(ロシア)製エンジン、電子機器の換装」はまったくの事実根であり、「MIM-23ホーク良搭載」は開発が行われたものの実用化にはならなかったことが述べられている。
またAIM-54の自国生産も少なからず行われており、AIM-54C相当の向上が行われているとされている。

彼らイラン軍のパイロット達はF-14を(軍よりも厳しい状況下で)操ってのために戦い続けたのは確かである。イラン=イラク戦争中のF-14喪失機は16機。内訳は事故による喪失7機、戦闘・その他の理由による喪失が9機とされている。また、戦争中、アメリカ(CIA)の手引きによりF-14パイロットが機体毎亡命したとされているが、これも偽のほどは明らかになっていない(が、確実視されている)。

そして2010年代においてもなおイラン軍のF-14イラン内の支援を受け電子機器のアップデートを行い、かの軍の中核として運用されているのだという。

実戦での運用

F-141973年より米国軍での運用を開始した。そのためベトナム戦争には参加していない(75年のサイゴン撤退時の支援任務で参加している)。80年代にはリビアシドラ湾で二度、リビア軍の航空機を二機ずつ撃墜しているほかは偵察任務、上支援任務がつづいた。

1991年湾岸戦争ではあまり活躍らしい活躍は行えなかった。運用エリアペルシャ湾上に限られてしまったことが一因だったが、その理由は航空機の電子機器やセンサー系の問題…画像・映像の送受信などできず…運用が限られてしまったことだった。

A-6イントルーダー期運用停止に伴い浮いた予算でF-14Dへの修案が始まり、合わせてTARPS(戦術偵察航空ポッド)の搭載も行われた。これにより軍になかった偵察機としての運用が可になった。これらの修作業は2000年までには途がつき、F-14は皮にも当初考えられていた艦隊防任務ではなく、RIOもいる複座であること、データリンク、燃料搭載量が多いことなどから、航空機偵察、前線における前線航空管制(FAC)任務につくことになり、もっぱらLGB(レーザー誘導爆弾)を使った地上攻撃任務などへと重が大きくなった。

アフガニスタン航空支援作戦などを皮切りにイラク南部の飛行任務などF-14を擁する航空隊の任務はその有様を大きく変えていくことになる一方、懸案だった自誘導爆弾であるJDAMの運用も突貫作業で可になり、アフガン、イラク戦争で前線部隊への航空支援作戦において欠かせない機体となっていった。
地上部隊のFACと連携をとり、FAC(A)と呼ばれる機上航空管制を行うだけではなく、JADMLGBによる爆撃任務を行っていた(場合により、20mmバルカンでの地上掃射も行ったという言がある)。

映画やゲームでの扱い

F-14と言えば2本の映画への出演が有名である。

また、ナムコバンダイナムコ)のエースコンバットシリーズセガアフターバーナーなどゲームでの人気も未だ健在であり、ニコニコ動画などでも"トムぬこ"や"ぬこ"の称で親しまれており(何故かぬこぬこ動画タグが付いているものもある) 、エースコンバット6ダウンロードコンテンツにおいて菊地真の機体のベースとなるという予想もあった(実際にF-14Dに描かれたのは三浦あずさで、称は「あずキャット」。またそれと同時にエースコンバット5のウォードッグ隊カラー(ちなみにエースコンバット5パッケージ機体はF-14A)も配信されている)。

アニメマクロスシリーズに登場したVF-1バルキリーモデルとなっており、マクロスゼロではモデルになったF-14と試作VF-0の競演が見られた。

なお、対地爆撃用にLANTIRNシステムの搭載等のカスタマイズを行ったものも存在しており、こちらを特にボムキャットと呼ぶこともある。エースコンバット5H.A.W.XではB型ボムキャットとしているがこれは誤りで、A型に同様のカスタマイズを行うことも可であった。

関連動画

右の動画しいイラン軍のF-14"Persian Cat"の動画デザート迷彩F-14は格好いい。

関連商品

関連項目

脚注

  1. *航空ファン2006年12月号「パーレビのトムキャット配備から現状まで」松崎豊一

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携帯版URL:
http://dic.nicomoba.jp/k/a/f-14
ページ番号: 265075 リビジョン番号: 2359608
読み:エフジュウヨン
初版作成日: 08/06/21 17:00 ◆ 最終更新日: 16/05/08 13:21
編集内容についての説明/コメント: イラン空軍のF-14本の記述内容を要約追加。
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F-14 と USS Enterprise(CVN-65)

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F-14について語るスレ

95 : ななしのよっしん :2015/11/24(火) 17:19:13 ID: /3KcMwmqUo
がまたを征く
素晴らしいな、狩られる側には同情するが
96 : ななしのよっしん :2015/11/30(月) 21:56:05 ID: gHPN3rtPdK
F-14を堪しまくれるシリーズ
>>sm25853488

F-14の活躍は2話以降です
97 : ななしのよっしん :2016/01/30(土) 00:34:28 ID: uBXpkklmfn
戦闘機ならトムキャット
新幹線なら100系

が好きです。
98 : ななしのよっしん :2016/02/03(水) 16:11:27 ID: CCGVeH3T5J
イランF-14オーバーホーセンター完成させて、稼働機の大幅増加をしてるんだと
99 : ななしのよっしん :2016/02/06(土) 17:54:34 ID: XQhFkFCo3P
『実戦での運用』の項の最後の部分でJDAMがJADMになってるな。
か修正よろ。
100 : ななしのよっしん :2016/03/30(水) 16:21:49 ID: /3KcMwmqUo
イランはいつまで飛び続けるのだろうか…
101 : ななしのよっしん :2016/05/01(日) 11:52:27 ID: okUlSXWHvV
>>100
>イランはいつまで飛び続けるのだろうか…

イランくなるまで(いらなくなるまで)かな
102 : ななしのよっしん :2016/05/04(水) 09:16:26 ID: soeL/hDT2I
飛ぶ
103 : ななしのよっしん :2016/05/07(土) 12:03:23 ID: 24VDiW8LcP
イランF-14について書かれた翻訳本が出たけどコレ中身凄いね
ここの記述も大きく編集し直す点が出てくるかも
104 : ななしのよっしん :2016/05/08(日) 18:01:04 ID: SO2MLqzq4z
>103
読んでビックリ。一応追記・修正してみたけどご意見あれば。
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