シンゴジからアニゴジへ
G O D Z I L L A
GODZILLA(アニメ映画)とは、東宝による2017年から2018年までに公開された日本のアニメ映画シリーズである。
本作は“三部作”構成であるとし、第一章の「怪獣惑星」は2017年11月19日、第二章の「決戦機動増殖都市」は2018年5月18日、完結編となる第三章「星を喰う者」は2018年11月9日より公開。
公式の略称は「アニゴジ」。一部では虚淵玄がメインクリエイターの一人である事から「ウロゴジ」とも。
概要
この<地球>を必ず取り戻す
日本のゴジラシリーズとしては初となるアニメ映画シリーズ作品。
制作告知は『シン・ゴジラ』公開から約20日後の2016年8月19日で、初報ではティザーサイトが解説され、そこでタイトルおよび公開予定年、そしてメインスタッフが公表された。
本作はダブル監督体制を採用しており、それぞれ『シドニアの騎士』や劇場版『名探偵コナン』などを監督した静野孔文、『亜人』を監督した瀬下寛之が本作に置いての監督を担当。さらに脚本およびストーリー原案においては『Fate/Zero』や『魔法少女まどか☆マギカ』などを手がけて有名になった虚淵玄が携わった[1]という事で大きな話題を呼んだ。そしてアニメーションはポリゴン・ピクチュアズが製作しており、本作もキャラクターを含めて全体的に3Dグラフィックを主体とした作品になっている。
なお、静野の方はこれまでゴジラシリーズを全く観た事がなく、ゴジラマニアの瀬下、虚淵両氏が色々と暴走するのを静野監督が部外者の目線からバランスを取る形で制作されたという。
出演キャストは宮野真守、花澤香菜、櫻井孝宏、梶裕貴、杉田智和、諏訪部順一が入っている事が発表され[2]、さらに同月26日に開催されていた「AnimeJapan2017」のイベントにて公開時期が11月になる事、そして全三部作シリーズとしての制作である事、そしてストーリーやキャラクターを含めた本作の大まかな内容も新ティザービジュアルと共に明かされた[3]。続く8月14日には登場キャラクターおよびそのキャストが追加発表され、そして同月16日には正式な予告編映像も解禁となった。
第一章公開と同時に第二章の副題およびティーザービジュアルも公開されている。
ちなみに、今まで日本におけるゴジラシリーズのアニメ系作品と言えば子供向け短編アニメの『すすめ!ゴジランド』くらいしかなかったが、海外では1978年にアメリカでハンナ・バーベラ制作によるオリジナルTVアニメ『Godzilla』が放送されており、その後の1999年には前年に公開されたハリウッド映画版『GODZILLA』の続編として制作されたTVアニメ『GODZILLA: The Series』がそれぞれ放送されている(後者は後に「日本映画専門チャンネル」などで日本でも放映された)。
元はテレビ放送およびネット配信用のアニメとして制作し、その後で内容を劇場版としてまとめる予定だったとされるが、2016年の『シン・ゴジラ』の成功を受けて最初から三部作の劇場用アニメという形で作られる事になったという。[4]
本シリーズにはNetflixが制作に協力しており、劇場公開後に同社の動画サービスによる全世界への配信が想定され、第一章は2018年1月17日、第二章は2018年7月18日、第三章は2019年1月9日より配信中。
DVDおよびBlu-rayは第一章が2018年8月15日に、第二章が2018年11月7日、第三章が2019年5月22日に発売。
作風
本作はゴジラシリーズとしては本邦初のアニメーション作品であるという事もあって過去の同シリーズの中でも取り分け大胆な世界観設定に基づいたコンセプトの作品になっており、発表当初のティーザービジュアルでは“宇宙船らしきメカの脇でボディスーツとヘルメットに身を包んだ3つの人影が崖下のジャングル一帯を見下ろしている”という光景が描かれていただけという、一見するとゴジラ映画のそれとはわからないものであった。
その後に公開されたイメージアートイラストも“密林の中を進むパワードスーツおよび多脚戦車を含む歩兵部隊”や“宇宙船と思しきメカの内部”など、今までのシリーズ以上にSF的なイメージのビジュアルが多く、しかも登場キャラクターには異星人も存在するという情報もあって、一時期は過去作におけるいかなる前例が適用されない異星を舞台とした作品になるという可能性も囁かれた(ただし、従来のゴジラシリーズでも宇宙船や宇宙人が登場していたり、宇宙を舞台に怪獣の戦いが描かれる事はあった)。
実際、作品全体の雰囲気も“地球規模のSF”というだけでなく、人類全体がゴジラの手で滅亡寸前まで追い詰められたハードな世界観を下敷きとした“終末もの”あるいは“ポストアポカリプス”的な要素も強く、それに加えて本編においてもホバーバイクやパワードスーツと言ったハイテクなガジェットが数多く登場するなど、徹底的な現代劇が特徴であった前作の『シン・ゴジラ』とはあらゆる面で対照的なコンセプトとなっている(同じSF寄りの作品としては『怪獣総進撃』や『GFW』などがそうだと言えるが、本シリーズはそれ以上にSF要素が盛り込まれていると言える)。
またアニメーション化に際して従来の着ぐるみやCGの実景合成では困難だった描写も可能となったという事でか、本作のゴジラは前作『シン・ゴジラ』に登場した個体をも超える歴代最大級のスケールで表現されている[5]
最大の特徴として、怪獣の描かれ方が挙げられる。本作は東宝から企画の初期段階で「“怪獣プロレス”ではなく人間ドラマを描いてほしい」というオーダーが出されており、一般的な怪獣映画に期待されるような怪獣バトルはかなり少なめになっている[6]。また、登場する怪獣たちは生物というよりは「人智を超えた恐怖や災害の象徴」であり、それぞれ対応する人型種族の思想を具現化した概念的な神のごとき存在として描かれる。そしてその怪獣たちを代弁者として、ゴジラとは何か、人間の飽くなき進歩は何を招くのか、ゴジラを前にして人間は何を成すべきかという、哲学的で重いテーマを軸にした人間ドラマが描かれる。
良く言えばテーマ性に満ち、悪く言えば娯楽性を抑えた尖った作風は、史上初のアニメ作であることも相まって激しい賛否両論を呼んだ。熱い怪獣バトルが少ないことや一部の怪獣の姿がほとんど見れないことを悲しむ声が少なくない一方、歴代のゴジラシリーズが描いてきた様々なテーマを掘り下げ、怪獣の定義や人間の在り方を深く問い質したストーリーを評価する声も挙がっている。
作品一覧
【第1章】
< GODZILLA 怪獣惑星 >
◆
【第2章】
< GODZILLA 決戦機動増殖都市 >
人類最後の希望が、起動する
◆
【第3章】
< GODZILLA 星を喰う者 >
スピンオフ
あらすじ
<20世紀最後の夏。その日人類は、地球という惑星の支配者が自分達だけではないと知った。>
1990年代後半より出現しはじめた“怪獣”と呼ばれる巨大生物による災害が頻発するようになった地球。
その怪獣達の中でも2030年に現れた最強の存在「ゴジラ」の猛威の前に地球人類は滅亡寸前まで追い詰められ、当時人類と同盟関係を結んでいた異星文明種族の「エクシフ」および「ビルサルド」の協力の下、人類は恒星間宇宙船を建造して地球を脱出し、新天地となる他星系の惑星に移住する計画を実行した。
その移民船の一つである「アラトラム号」も選ばれた一部の人間を乗せ地球から約11.9光年離れた惑星「タウe」へと旅立ったが、それから約20年かけて辿り着いたその星はとても人類の入植に適した場所ではなく、船内の間でも地球帰還を求める声が高まった事もあってアラトラム号は地球へ引き返す事を決定。さらに時間短縮のため危険と言われる長距離亜空間航法を用いてのワープ移動を敢行し、船は出立の時よりも遥かに短い時間で地球圏に戻る事に成功する。
だが、無茶なワープ航法の影響かアラトラム号の時間と現実空間の時間には大きな歪が生じており、戻ってきた地球は既に2万年もの歳月が流れたゴジラを中心とした生態系の広がる人類にとって未知の世界へと変貌を遂げていた。
登場怪獣
- ゴジラ
- 2万年後の地球における生態系の頂点に君臨する覇者。
本作のゴジラは植物を起源に持ち、電磁波を放つ金属に酷似した体組織をしている。 - 今作本編で登場するゴジラについては「フィリウス」も参照(ネタバレ)。
下記には本作のネタバレを含んでいます(要スクロール) |
こちらで20年、そちらでは20000年ぶりの再会だ
久しいな…破壊の王よ
ゴジラ・アース
西暦2030年に出現したオリジナルのゴジラが2万年以上の年月を経た姿。出現当時は50m程度だったという身長はその悠久の歳月の果てに約300m超という天を衝くほどの巨体へと成長を遂げており、この個体は「ゴジラ・アース」なる新たな名称が与えられた(劇中では使われていない)。
その過程で自身の細胞からフィリウスおよびセルヴァムといった亜種に当たる生物が誕生、さらに他の動植物らもゴジラに類似した形質の生物に変化していき、最終的には地球全体の環境そのものがゴジラを中心にしたものへと大きく変わり果ててしまった(これを生物学者のマーティンは「地球はゴジラを選んだ」と評している)。
生み出せるエネルギーの出力はギガワットからテラワットレベルにまで高まっており、口からは威力が飛躍的に向上した荷電粒子ビームの“熱線”だけでなく、あらゆる物質を原子レベルにまで破壊する“超振動波”を放射できるようになり、さらにエネルギーを帯びた尻尾を振り回す事で広範囲をまとめて薙ぎ払える強力な“プラズマカッター”を発生させられるようにもなっているなど、かつての頃よりも多彩な攻撃手段を有している。
「PMG」で示唆されていた自らの身体の分子を振動させて起こす発熱能力も凄まじく、その気になれば1000℃近い超高熱波を放出して自身の周りにある全てを焼き尽くすというような芸当すら可能になっている。
非対称性透過シールドを基本とした防御機構こそ以前とほとんど変わっていないとされるが、能力の規模はフィリウスとは比較にならないほど跳ね上がっており、フィリウスには有効だったハルオの「対ゴジラ戦術」も単純に武装を相手の大きさに合わせた程度ではほとんど通用しない。
一方で、ただ凶暴で獰猛というわけでもなく、自身にとって敵となる存在を事前に感知できる優れた危機察知能力を有しているとされ、人類に対する執拗な攻撃もゴジラ独自の“哲学”に基づくものであると言及されているなど、他の怪獣には無い明確な“知性”を備えている事が仄めかされている。
備考
- セルヴァム
- ゴジラと97%の遺伝子を共有する亜種。長い首をした翼竜型とそれらに捕食されるワーム型が存在。
- 翼竜型は全長が十数メートル程度とかなり小型の怪獣だが、人類の揚陸艇やパワードスーツの装甲程度なら破壊する力をもち、群れで行動する習性もある。
- ワーム型は翼竜型よりさらに小さく、すり鉢状の沼地に罠を張ってかかった獲物を襲う。
- ラテン語で「奴隷」を意味する名を持つが、劇中でその名は呼ばれない。
- メカゴジラ
- 2万年前に地球連合が対ゴジラ最終決戦用に開発した怪獣型ロボット兵器。
- 自立思考機能を持った超微小金属体である“ナノメタル”でボディを構成している。
- 三種族にとっての最後の希望になるはずだったが、原因不明の事故で起動せず建造施設ごと放棄されていた。
- しかし、本体のシステム自体はその後も生き続けており、自らの残骸を中心とした地域一帯に2万年かけて増殖させたナノメタルで形成された巨大要塞「メカゴジラシティ」を生み出していた事が判明している。
- ナノメタルは記録済みのテクノロジーを無限に再現することができ、更に周囲の物質と同化して取り込む機能も有している。
- ギドラ
- 遥か太古にエクシフの母星を破滅させたという、”虚空の神"と称される金色の龍のような姿をした高次元エネルギー生命体。
- これまでに数千もの星々を自らの能力で生み出した超重力で滅ぼしてきたとされ、エクシフからは「宇宙に眠る絶対的な破壊の力」「黄金の王」として畏怖と崇拝の対象になっており、その名を口に出す事すら憚られている。
- 地球のある次元とは全く別の宇宙に棲む物質、時間、空間といったあらゆる概念を超越した存在で、知的種族の持つ精神に引かれて特定の惑星に降臨し、その星をそこにいる怪獣を含めた全ての生物ごと喰い尽くしてしまう。
- 別次元の存在であるため、この宇宙の物理法則が一切通用せず、出現するだけで様々な異常現象を引き起こす。
- フツアの神
- 地球の現住種族であるフツアの民が信仰している神。
- 先代がかつてゴジラと戦って破れ、現在ではその子孫が卵の中で眠り続けている。
- 前史での記録によれば鱗翅目の昆虫に似た姿をしていたという。
登場キャラクター
地球人
かつて怪獣出現以降も国家・民族間の争いを繰り返していたが、異星人2種族の助けにより団結し「地球連合」を樹立。しかし抵抗も虚しくゴジラに地球における霊長の座を奪われ、故郷から追いやられていた。
- ハルオ・サカキ (CV:宮野真守)
- 24歳の日本人。階級は大尉。本作の主人公。
- ゴジラによって地球を追われる際に両親を亡くしており、ゴジラに対して人一倍強い憎悪を燃やす。
地球降下作戦において対ゴジラ戦術を立案。 - 彼の父アキラ・サカキ(声:鈴村健一)は地球連合情報軍総合情報部の調査官で、2000年代当時の怪獣災害に関わった人々のインタビュー記録を残した(怪獣黙示録~P・MG)。母ハルカ(声:早見沙織)はかつての欧州奪還軍の戦車中隊長としてジラの群れやゴロザウルスを撃破した。
- ハルオ、アキラの名前の由来はそれぞれスーツアクターの中島春雄、俳優の宝田明と思われる。また、母ハルカの旧姓ヤシロは「ゴジラ×メカゴジラ」の釈由美子が演じた主人公の家城茜か。
- 演じた宮野氏は「ハルオにはどこか革命家的な資質がある」と語っている。
- ユウコ・タニ (CV:花澤香菜)
- 19歳の日本人。階級は曹長。
- ハルオの幼馴染。外見は華奢だが、兵器の設計、改造やパワードスーツの腕前などで実力を発揮する。
- 祖父ダイチ・タニ(元極東陸軍一曹、ビオランテと交戦)にハルオと共に育てられた。
- アダム・ビンデバルト (CV:梶裕貴)
- 21歳のドイツ人。階級は少尉。
- 揚陸艇のパイロット。ハルオに憧れを抱く。
- マーティン・ラッザリ (CV:杉田智和)
- 34歳のイタリア系アメリカ人。階級は少佐。
- 環境生物学者でもあり、2万年後の地球環境に強い興味を働かせる。
- エリオット・リーランド (CV:小野大輔)
- 32歳のイギリス人。階級は大佐。
- 地球降下作戦の総司令。ゴジラ討伐によって「中央委員会」からの権力奪取を目論む。
- 「怪獣黙示録」に登場した英国情報機関(SIS)職員マーク・リーランドの子孫と思われる。
- ウンベルト・モーリ (CV:堀内賢雄)
- 56歳のイタリア人。階級は大将。アラトラム号艦長にして地球人代表。中央委員会の一人。
- 「怪獣黙示録」にも登場。かつて数々の怪獣と深海で戦ってきたサブマリナーであり、欧州奪還作戦“オペレーション・エターナルライト”において轟天型潜水艦一番艦「轟天」の副長としてマンダを撃破した。
- タケシ・J・ハマモト (CV:山本兼平)
- 階級は准将。移民船アラトラム号の副長。中央委員会の一人。
- 事なかれ主義の保守的な思考な持ち主。
エクシフ
ペルセウス座BD+48°740恒星系第4惑星「エクシフィルカス」から来た異星人。
曰く彼らの母星はギドラと呼ばれる強大な怪獣の出現によって滅ぼされた事が示唆されている。
ゲマトロン/ゲマトリア演算という数学的な未来予測技術と、他者への献身を教義とする独自の宗教を持つ。
彼らに救われた地球人の中には、その教えに帰服する者も少なくない。
密かに太古から地球人と接触していたと噂されており、古代の数秘術や預言者などはその名残だという。
- メトフィエス (CV:櫻井孝宏)
- 50歳(外見年齢25歳)。階級は中佐/大司教。
- エクシフの教義を体現する人格者で、ハルオの理解者。
- エンダルフ (CV:山路和弘)
- 105歳(外見年齢50歳)。階級は中将/枢機卿。エクシフの族長で中央委員会の一人。
- メトフィエスの上官。教団の運営からは退いている。
山路氏曰く「自己中心的な宗教家の欺瞞を感じられるよう演じた」とのこと。
ビルサルド
ブラックホールにより滅んだ白鳥座V1357恒星系第3惑星「ビルサルディア」から来た異星人。
長年の生存競争により培った高度な科学、工業技術そして軍人精神を持ち、それらを地球人に授けた。
かつて地球への飛来時にはエクシフと共に自らの身を顧みず地球人を怪獣の脅威から救い出した。
一方で元より過酷な母星環境と宇宙生活の影響のため極めて強い科学至上主義と合理性優先主義が浸透しきっている。
モデルは「ゴジラ対メカゴジラ」などのブラックホール第3惑星人である。
- ムルエル・ガルグ (CV:諏訪部順一)
- 60歳(外見年齢35歳)。階級は中佐/技術士官。
- 科学技術で強化されたビルサルドの中でも屈強な体格を誇る。
地球降下作戦におけるハルオの戦術を科学的に支える。 - リルエル・ベルベ (CV:三宅健太)
- 55歳(外見年齢35歳)。階級は少佐/軍事教官。
- 豊富な経験を持ち種族の隔たりなく人に接する、ハルオたちの教官。
- ハルエル・ドルド (CV:中井和哉)
- 70歳(外見年齢40歳)。階級は中将。ビルサルドの族長で中央委員会の一人。
- 常に冷静で懐疑主義的な人物。中井氏曰く「目の前の事象に対してネガティブな発言が目立つが、それがただの臆病に見えないよう、理論的な考えの元での発言だと意識して演じた」という。
- 「怪獣黙示録」に登場。地球への初来訪時にロンドンのバッキンガム宮殿におけるEU首脳陣らとの会食に出席し、ビルサルドの意外な一面を見せた。
フツア
第2章から登場する、環境が激変した2万年後の現在の地球で生活している人型種族。
移民船団が地球を脱出した後に地上に残っていた旧人類の末裔と推測され、体内に昆虫類の遺伝子を取り込んでいる。
以前の地球言語は失われており、他の種族との交流にはテレパシーを用いるが、当時のものでも簡単な単語や言葉なら発音できる。
かつてこのフツアにとって神に当たる存在がいたが、それもゴジラとの戦いの末に敗れてしまったとされ、現在ではその卵が残されているだけだという。
ハルオら宇宙から帰還した人間達の事を「ワタリガラス」と呼ぶ。
モデルは「モスラ」などに登場したインファント島民である。[8]
- マイナ (CV:上田麗奈)
- フツアの神の卵を守る巫女。ミアナの双子の姉。
- 冷静で他種族に対する警戒心が強く、ミアナに比べて目つきが険しい。
- ミアナ (CV:小澤亜李)
- フツアの神の卵を守る巫女。マイナの双子の妹。
- 好奇心旺盛な性格で、ハルオに強い興味をもつ。
登場メカニック
- 恒星間移民船「アラトラム号」
- 揚陸艇
- 電磁加速砲搭載多脚戦車
- パワードスーツ / ヴァルチャー
- ホバーバイク(45式航空偵察艇)
- 歩兵用電磁気誘導小銃(ブルパップライフル)
- 電磁パルスプローブスピア / 電磁パルスプローブハープーン(EMPプローブ)
- メカゴジラシティ
スタッフ
- 監督:静野孔文、瀬下寛之
- 原案・脚本:虚淵玄(ニトロプラス)、村井さだゆき
- 副監督:森田宏幸
- シリーズ構成:村井さだゆき
- 演出:吉平“Tady”直弘
- 音楽:服部隆之
- キャラクター原案:コザキユースケ
- プロダクションデザイン:田中直哉、ferdinando・patulli
- キャラクターデザイン:森山佑樹
- 造形監督:片塰満則
- 美術監督:渋谷幸弘
- 色彩設計:野地弘納
- 音響監督:本山哲
- アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
主題歌
余談
- 発表当初はGODZILLA表記以外は無銘だったが、2017年3月22日発売の『シン・ゴジラ』のBDに付属していたポストカードから第一章の「怪獣惑星」というサブタイトルが明らかになった。
- AnimeJapan2017にて配布された本作の世界観における歴史年表資料よると1999年から2048年にかけての地球にはゴジラの他にもカマキラス、ドゴラ、アンギラス、ラドン、ダガーラ、オルガといった東宝特撮シリーズに登場した一部マニアックな怪獣達が出現していた事が記載され、さらに番外編小説の『怪獣黙示録』『プロジェクト・メカゴジラ』ではそれらに加えてガバラ、マンダ、ビオランテ、ゴロザウルスなども含めて総勢約30種類以上もの怪獣が地上に出現していた事が語られている。
- ウェブ漫画配信サイト“少年ジャンプ+”および“Z”にて第一章「怪獣惑星」のコミカライズ版が2018年3月から9月にかけて掲載された。作者は倉橋ユウス。単行本は全2巻で、同年11月2日に同時発売。
- 本作のノベライズ版『GODZILLA』シリーズが2018年10月より刊行開始。著者は大倉崇裕。3部作の内容を全2巻にまとめたものになっており、前編の「怪獣惑星」が11月2日に、後編の「星を喰う者」が12月22日より発売。
- AnimeJapan2018では本作と同じく虚淵玄がストーリー原案および脚本を担当したTVアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』とのコラボレーション企画が実施され、4月には第二章公開と合わせて同月公開の映画『パシフィック・リム:アップライジング』とのコラボが、10月にも同様に『機動戦士ガンダムNT』とのコラボが行われている。
- 第一章の公開において初回入場者プレゼントにはどこか懐かしい「アニゴジケシ」(消しゴムとしての機能は無い)が配布された。追加分も含めて全11色。
関連動画
特報・予告編
ファンメイドMAD
関連コミュニティ
外部リンク
関連項目
滅びるのは、人か、ゴジラか
脚注
- *ニトロプラス代表取締役のツイートによると、虚淵玄の所属するニトロプラスへは2年前に打診があり、脚本は2016年8月19日時点ですでに脱稿済みの状態であった。
- *劇場アニメ『ゴジラ』梶裕貴さんら出演声優の一部が明らかに | アニメイトタイムズ
- *アニメ版『ゴジラ』11月公開へ!2万年後の地球“怪獣惑星”が舞台
- *ダ・ヴィンチ誌インタビューより。
- *東宝製作アニメ版「ゴジラ」のビジュアル公開、逞しいフォルムに。
- *静野監督 × 瀬下監督 × 虚淵玄『三部作完結記念』特別インタビュー
- *ビルサルドと共に虚淵氏がパンフレットのインタビューで明言。
- *第二章パンフレットにて明記。
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