「Mスケール」とは、株式会社ウェザーニューズが用いる専門用語の一つである。
概要
「mitigation」(英語で「緩和」「鎮静」「軽減」を表す単語)と「scale」(英語で「規模」「スケールの大きい[小さい]」を表す単語)を合わせた、ウェザーニューズ内で使われている用語。正式名称は「mitigation-scale(メティゲイションスケール・メティゲーションスケール)」である。関東地方の場合はすぐにMスケールが上がるのに対し、地方だとなかなか上がらないことから、ウェザーニューズの本社がある千葉幕張にちなんで幕張スケール(makuhari -scale)と揶揄されることもある。
一般的には、減災スケール(通称:Mスケール)と呼ばれている。現在、M1・M2・M3の三段階に分けられており、気象や災害の状況によって変化するようになっている。
Mスケールの段階とその具体例
ここに記載している条件については、ウェザーニューズが正式に発表しているものは1行目のみです。詳細な条件については一切公開されていません。 以降の解説は過去の例に基づく情報の一部です。あらかじめご注意ください。 |
M1
「通常レベル(通常時のレベル)」を指す。
このMスケールの場合、ウェザーニュースLiVEの生放送画面の枠内下部が青枠で表示される。
ウェザーニュースLiVEの放送は通常通りの番組編成で行われる。従来の気象情報に加え、ウェザーロイドなどのゆるい企画も放送されている。
M2
「注意レベル(生活に支障が出るレベル)」を指す。
このMスケールの場合、ウェザーニュースLiVEの生放送画面の枠内下部が黄枠で表示される。
このスケール以上の場合、番組編成はゆるい企画などを省略することがある。気象に伴う災害情報やウェザーサポーターによる中継、最新の気象情報を通常時よりも頻繁に放送する編成となる。
また、ニコニコ生放送では、第2チャンネルで放送する番組が中止になる可能性もある。
このスケールになる気象・災害条件などは「局地的な大雨」「比較的勢力の弱い台風」「猛暑日」「震度がやや高い地震」などが挙げられる。
M3
「警戒レベル(人命や財産に影響が出るレベル)」を指す。
このMスケールの場合、ウェザーニュースLiVEの生放送画面の枠内下部が赤枠に表示される。
また、被害が広範囲に及ぶ規模の気象や地震による災害が発生した場合には、番組編成もテレビで言う「緊急放送体制」へと直ちに移行される。
常に最新の情報を伝える体制となり、扱う情報も被災地等のリポートや、交通情報、被災地付近の気象情報が中心となる。また、減災のための情報(土砂災害や、河川の氾濫等の情報、災害への備えなど)も伝えられるほか、ウェザーサポーターによるハングアウト中継も災害にあっている地域などに限定されることが多くなる。
このスケールになる気象・災害条件は、主に「広範囲あるいは局地的な気象災害の発生(台風・長期間の大雨・短時間局地的大雨/豪雨など)」「大規模な地震・狭い範囲でも震度が極めて高い地震・津波」「交通網をはじめとした生活や人命などに大いに影響が出る場合」など、大変深刻な状況が挙げられる。
被害が広範囲に及ぶ規模の気象や大規模な地震による災害が想定される場合、ニコニコ生放送ではチャンネル生放送だけでは同時視聴数が限界があるため(2016年4月14・16日の熊本地震発生直後チャンネル生放送が満室となった)、さらに多くの同時視聴が可能な公式生放送が行われるときがある。
関連チャンネル
関連項目
- 株式会社ウェザーニューズ
- 注意報 / 警報 / 特別警報
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