METROID Other M単語

• 概要
• ストーリー
• キャラクター
• 操作・アクション
• アイテム
• タイトルについて
• 進行不能バグ
• スマッシュブラザーズ
• 関連動画
• 外部リンク
• 関連項目
• 掲示板

METROID Other M（メトロイド アザーエム）とは、2010年に任天堂から発売されたゲームソフトである。

概要

Wiiで発売された2DサイドビューでもFPS視点でもない新たなメトロイド。
コンセプトは「最新技術を使ったファミコンゲーム」で、その名の通り基本操作には十字キーと２つのボタンしか使用しないシンプルな操作にも関わらず軽快なアクションが使用できスタイリッシュに動き回ることもできる。

本作はこれまでのメトロイドシリーズの定番であった広い空間を孤独に探索しながら進んでいくゲーム性とあっさりめの演出のみで物語が進むスタイルが薄めで、サムスの内面描写や他のキャラクター達との会話共闘などの交流シーンが多くストーリーの進行やムービーシーンなどを含めて映画的な演出が多いのが特徴。
こういった面は他のメトロイドシリーズとはやや毛色が異なるため賛否が分かれるポイントになっており、特にサムスのとある内面描写が過剰という意見もある。
全体的にこのゲームの評価は両極端だが「みんなのニンテンドーチャンネル」でのプレイヤーの評価はシルバーランク（100段階評価の平均が90〜85）の高評価である。
過去作の補間になる部分も多く存在し、特に時系列上Other Mの後にあたるメトロイドフュージョンに関連する事柄が多いためフュージョンの前日譚のように扱われることもある。

本作ではパワーアップアイテムはタンクと完全新規のアイテムしか存在せず、最初から『スーパー』での能力をほぼ全て所持している。ただし隊として行動する上でアダムによって使える機能が制限されており、特定の場面を経て制限が解除されて武装が使用できるようになる。
でもバリアスーツやスペースジャンプなどを制限する必要はないと思うのですが？

ストーリー

『スーパーメトロイド』での惑星ゼーベス消滅事件からしばらく経った頃、スターシップで航行していたサムスは通称"Baby's Cry"と呼ばれる不特定へと向けて発せられる救難信号をキャッチする。その通称にベビーメトロイドを想起したサムスは発信源である廃棄されたはずのコロニー"ボトルシップ"へと導かれるように進路を変更した。

ボトルシップの入り口で出会ったのはかつての連邦軍時代のサムスの上官アダム・マルコビッチ率いる"銀河連邦軍兵士 第07小隊"であった。
サムスは連邦軍時代のようにアダムの指揮下として第07小隊の作戦に同行することとなる。そして銀河連邦の暗部や謎の敵性体と対峙する。

キャラクター

サムス・アラン

CV:小林愛

主人公のバウンティハンター。救難信号をキャッチしてボトルシップへやってきた。かつては銀河連邦軍所属だったが脱退しており、連邦軍に協力することも多いが部外者。
今作では内面描写がとても多く、シリーズ唯一の日本語でフルボイスで喋りまくる。

サムスの詳しいキャラクター設定などは単語記事『サムス・アラン』を参照。

銀河連邦軍兵士 第07小隊

アダム・マルコビッチ

CV:小山力也

第07小隊を率いる銀河連邦軍司令官。
かつてはサムスの直属の上官でありサムスの良き理解者でもあった。冷徹で任務に忠実な性格で感情を他人に見せようとはしないが、内心サムスを家族のように思っていた。また「生命とは誕生した瞬間から完成されたものである」という倫理観を持っている。
同じく軍人の弟イアンが居たが殉職しており、その事件をきっかけにサムスは軍を離れそれ以来会うことはこれまでなかった。

ボトルシップでは第07小隊の司令官として基本的に仮設司令部から隊員の動向を確認し指示を出している。強力な電波障害により隊員とは施設の設備でしか通信できないがサムスとは通信が安定しているため常にサムスの視点を介してリアルタイムの状況を把握している。

サムスが在籍していた頃、ブリーフィングの最後に集団の前であろうと必ず「異論はないな？レディー」とサムスに対して問いかけ、まだ幼かったサムスが女性扱いに反抗してサムズダウン（👎）で応えるという奇妙な関係があった。

時系列上本作の後になるメトロイドフュージョン時点では既に故人であった。

アンソニー・ヒッグス

CV:乃村健次

作戦コードナンバー103
連邦軍時代のサムスの同僚であり最も親しい人間の一人。大柄な黒人男性で、性格は非常に明るい。本作の面白黒人枠
再会したサムスに対して部外者として冷ややかな対応をするアダムに対してアンソニーは積極的に介入させようとする。
小隊での役割は不明だが強力な大型プラズマ砲を携行しており身のこなしも軽く隊の中でも戦闘力の高さが伺える。

サムスをプリンセスと呼び、アダムには大将と呼ぶほか強く信頼している言動が見られる。

モーリス・ファンボロー

CV:山本満太

作戦コードナンバー102
整備兵。データ解析も得意。

ケイジ・ミサワ

CV:不明

作戦コードナンバー105
斥候。特徴的な場面もなく口数が少なく影が薄い。

ジェイムス・ピアース

CV:最上嗣生

作戦コードナンバー104
通信兵。ハッキングを得意とする。

ライアル・スミソニアン

CV:田中一永

作戦コードナンバー101
特殊工兵。爆弾の扱いに長ける。血の気が多く小さな虫型クリーチャーにも銃を乱射してしまう。

その他

マデリーン・バーグマン

CV:日野未歩

ボトルシップの最高責任者で研究主任。銀河連邦が証拠隠滅にやって来たと思い逃走するが、バウンティハンターのサムスの説得を聞き入れてサムスにボトルシップの状況を説明する。

MB

CV:伊藤静

マザーブレインの能力を再現すべく作られた人工知能。

リトルバード

トトロの一番小さいのを獰猛にしたような見た目の小さい生物。

イアン・マルコビッチ (CV不明)

CV:不明

アダムの弟。彼も連邦軍に所属しておりアダムの部下でもあったようだ。サムスが連邦軍在籍していた頃に起きたドライブユニット故障事件で、より多くを助けるアダムの判断のもと殉職してしまった。
堅物なアダムに対して接しやすい性格をしていたようでにこやかにサムスと肩を並べる写真をアダムが所持している。

操作・アクション

前述の通り基本操作にはWiiリモコン横持ちの十字キーと①②Aの3つのボタンを使用するシンプルな操作形態を持つ。十字キーで移動し①でビームやボム、②でジャンプ、Aでモーフボールへトランスフォームを行う。
縦持ちすることでプライムシリーズのような主観視点になり、見えづらい場所を確認したりミサイルなどを発射するのに使用される。

ボタン数こそ少ないが状況に応じて様々なアクションが可能。
方向入力で攻撃を目前で避ける"センスムーブ"、敵に飛びかかってゼロ距離でチャージビームをぶつける"オーバーブラスト"、怯んだ敵に強烈な一撃を食らわせる"リーサルストライク"でスタイリッシュに立ち回れる。

他にも敵が回復アイテムを落とさない代わりに、エネルギーを特定の数値まで回復しミサイルを満タンにする"コンセントレーション"によってミサイル回収に追われることはない。

アイテム

本作ではパワーアップアイテムのほとんどを最初から所持しているが、特定の場面でアダムに使用許可を得るまで使用できず、エネルギーすらアイテムとして出現することはない。
そのため拾うアイテムは初登場のパワーアップとタンク類のみとなっている。

パワーアップアイテム

• パワービーム/チャージビーム
  • サムスの基本装備のビーム。
    最初からチャージ機能が備わっており、フルチャージすることで威力の高いチャージビームを発射できる。
• アイスビーム
  • 敵を凍らせる効果が付与され、ダメージも上昇する。
    従来のアイスビームより凍結性能が弱く、体の部位を固めて動かせなくする程度。ミサイルでの粉砕も基本的には不可。
• ウェイブビーム
  • ビームが透けている壁を貫通するようになる。
• プラズマビーム
  • 最強のビーム。敵すらも貫通する。
• ディフュージョンビーム
  • チャージビームが着弾地点で花火のように爆裂するようになり多数の敵を同時に攻撃できるようになる本作初登場のアイテム。
    代わりにシリーズお馴染みのスペイザービームは存在しない。
• グラップリングビーム
  • ロープのようにしなり伸縮するビームでグラップリングポイントと呼ばれる場所にぶら下がったり引っ張ったりできる。
    本作の浮遊しているグラップリングポイントは本来はカメラである。
• ミサイル
  • 硬いものを破壊できるミサイル。
    サーチングビューでしか使用できない。
• スーパーミサイル
  • さらに強力になったミサイル。
    ミサイルをチャージすることで5発分消費して発射する。
• シーカーミサイル
  • 一度に複数の相手をロックオンして発射するミサイル。
    スーパーミサイル発射時に対象が複数の場合自動で使用され、最大五体の敵にスーパーミサイルを同時発射する。消費弾数はスーパーと変わらずミサイルだけが増える。
• ボム
  • モーフ状態で設置できる時限爆弾。
• パワーボム
  • 超高出力ボム。
    あまりの威力ゆえ、並みの設備では耐えきれず巻き込まれた有機体は即座に蒸発する。
• パワードスーツ
  • 今までのノーマルスーツに相当する項目。初期装備。
    色は今まで通り薄めの黄色だが最初から肩が丸い。
• バリア機能
  • 高熱に対する耐性がつく機能。スーツの色がオレンジになり、防御力も上がる。
    なぜ制限されているのか謎な機能筆頭。
• グラビティ機能
  • 荒れ狂う重力を制御する機能を得て防御力も上がり水の抵抗も極限まで受けなくなる。
    グラビティスーツではなく、機能。ボディの色は変わらず機能中のみ紫のオーラが出現する
• スピードブースター
  • ダッシュの速度が加速するようになり、最高速に達することで触れるものを破壊する衝撃波が発生し、ブレーキをかけてパワーを貯めることで勢いよくぶっ飛ぶシャインスパークも発動できる。
• スペースジャンプ
  • タイミングよくボタンを押すことで空中ジャンプが可能になる。解放のタイミングの関係上、ほぼスクリューアタックのおまけと化している。
• スクリューアタック
  • ジャンプ中に強力なエネルギーを纏って触れる相手を粉砕する。

タンク類

• エネルギータンク
  • エネルギータンクが1つ増え、エネルギーの最大値が100上昇する。
• ミサイルタンク
  • ミサイルの最大所持数がたった一本増える。
    コンセントレーションでいくらでも補給できるのでコンセントレーションの必要回数が減る効果と言える。
• リカバリータンク
  • コンセントレーションで回復するエネルギーの量が増える。またエネルギーが回復する条件も緩和される。
• エネルギーパーツ
  • 4つ集めることでエネルギータンク1つ分になる。つまりハートのかけら。
• アクセルチャージ
  • チャージ速度が早くなるアイテム。

タイトルについて

Other Mというタイトルには複数の意味が含まれている。
日本語にすると「その他の"M"」という意味になり、このMの該当する名称が複数登場する。

メトロイドシリーズのMとすると、今までのサイドビューでもFPAでもない他のメトロイドゲームという意味に解釈できる。

進行不能バグ

序盤のアイスビームを解放した部屋から2つ進んだ部屋のデスギーガ（サイドホッパー系）を倒してからアイスビームを解放した部屋まで引き返すことで後半のゲートが開かなくなるバグがある。
発生した場合進行できなくなるのでアイスビーム解放直後は引き返さないこと。

スマッシュブラザーズ

スマブラ3DS/WiiUにおけるサムス、ゼロスーツサムスのデザインは本作ベースとなっている。
ステージにはセクター2 パイロスフィアの溶岩炉が登場しており、Other Mに登場する敵キャラが出現する。ザコ敵の"FG-2 グラハム""ジュリオン""ゾーロ"は攻撃したり持ったりすることで活用できる。
時間が経つとリドリーが出現し文字通りの大暴れをする。リドリーにダメージを与えていくとダウンし、ダウンさせたプレイヤーの味方のようになり攻撃が当たらなくなる。また、完全に倒すとトドメを刺したプレイヤーの撃墜数に加算される。

関連動画

外部リンク

• メトロイド アザーエム公式サイト
• Wii U Wiiディスクソフト版 公式サイト掲載 取扱説明書電子版

関連項目

• 任天堂
• Team NINJA
• メトロイド
• メトロイドフュージョン
• サムス・アラン
• Wii

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子記事

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