Moto2単語

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モトツー
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Moto2とは、MotoGPの中排気量クラスである。

概要

4ストロークエンジンへの移行

従来の中排気量クラス250ccクラスと呼ばれ、2ストローク250ccエンジンを使っていた。2ストロークエンジン環境負荷が大きいので、2009年シーズンをもって250ccクラスが終了した。

2010年からMoto2クラスが始まり、4ストローク直列4気筒600ccエンジンを使用するようになった。

2019年からのMoto2クラスは、4ストローク直列3気筒765ccエンジンを使用するようになった。

エンジンのワンメイク

エンジンは、1つのメーカーが製造するエンジンワンメイクである。全てのチームに、同じ品質になるよう調整されたエンジンを抽選で配布する。3レースに1度の頻度で抽選会が行われる(記事exit)。抽選で渡されたエンジン改造不可であり、3レースを使用し終えたら、レース催者に返却する。

こういう均質なエンジンを各チームオリジナルフレームに載せて参戦するという、2009年までとはかなり違った方式を採用している。

エンジン開発するとエンジン費用が高くなり参戦費用がかさんでしまう」というチーム側の苦情を察した運営が、エンジン開発費用がかからない制度を導入して、参戦の敷居を下げようとしたわけである。2010年当時は2008年リーマンショックの余波があり、世界が不気だった。

ワンメイクエンジンの制度を実現するには、エンジンを均質に製造するだけでなく、チューニングを正確に行う必要がある。エンジンチューニングを担当するのはエクスターンプロ(ExternPro)exitという会社で、スペインモーターランド・アラゴンに本社がある。同社の技術監督トレヴァー・モリスexitである。トレヴァー・モリス外の人は地元民ばかりで、地元の雇用創出に貢献している(記事exit)。

4ストローク765cc 3気筒のトライアンフエンジン

2010年から2018年までのMoto2クラスホンダCBR600RRエンジンを使っていたが、2019年からは英国バイクメーカートライアンフエンジンを使うことになった。排気量765ccの直列3気筒である。ちなみに、3気筒のことをトリプル(triple)と呼ぶことがある。

トライアンフエンジン140程度。2010年から2018年までのホンダCBR600RRエンジン130なので、が増したことになる。

ライダーが口々に「トライアンフエンジンは以前のCBR600RRエンジンよりもはるかトルクが強い」とっている。トルクというのは静止状態からグイッと加速していくのことをす。コーナーの立ち上がりから直線で速いマシンということになる。

ルカマリーニは「以前のマシンはコーナリング速度を高める乗り方をしていたが、トライアンフエンジンマシンではストップアンドゴーの乗り方になるだろう」とコメントしている(記事exit)。つまり、この画像exitオレンジ色のマシンのように乗るべきだろう、とっている。

シャヴィ・ヴィエルヘは「トライアンフエンジンマシンリアタイヤグリップが非常に良く、ホンダエンジンマシンのようなリアタイヤを滑らせる走りが難しい」とっている(記事exit)。

2010年から2018年までのホンダCBR600RRエンジンエンジンに近いものでパワーが弱く、2019年以降のトライアンフエンジンプロトタイプレース専用車両)の高出エンジンと表現してよいものだという。このため、2019年以降のトライアンフエンジンのほうがMotoGPクラスへの練習エンジンとしてふさわしい、とライダーたちがっている(記事exit)。

電子制御を導入

2010年から2018年までのホンダCBR600RRエンジンは、エンジン電子制御することがほとんどできず、Moto3マシンよりも電子制御を活用していないマシンだった。

2019年からのトライアンフエンジンでは、エンジンの電子制御が可になる。最大排気量クラスでおなじみのマニエッティ・マレリ社exitハードウェアソフトウェアの両方をワンメイクで供給する。

電子制御の機の1つは、コーナー入口でのエンジンブレーキ制御である。エンジンブレーキを利用して、以前よりも強いブレーキングが可となる。

また、電子制御の機の1つは、オートブリッピングである。これにより、シフトダウンするときにクラッチを握る必要がくなった(記事exit)。コーナー入口でのライダーの負担が大きく軽減されることになる。

電子制御はMotoGPクラスのものと比べて簡素

MotoGPクラスの電子制御にべると、Moto2クラスの電子制御はだいぶ簡素である。コーナリング最中のトラクションコントロールは一切し。コーナー脱出時のアンチウィリーの機し。

先述のように、コーナー入口でのエンジンブレーキ制御は可である。ただし、コーナーごとにエンジンブレーキの効かせ方を設定することができない。MotoGPクラスではコーナーごとにエンジンブレーキの効かせ方を設定するのだが、そこまでのことができない。

タイヤ

タイヤMoto3同様、2023年までダンロップのワンメイクで、2024年からピレリワンメイクになっている。

ピレリダンロップよりも柔らかいので、変形しやすく、路面との接触面積が大きくなりやすく、コーナーにおいて安定しやすく、コーナーリング速度が上がりやすく、一周のタイムが速くなりやすい。2024年カタールGPの予選においてピレリを履いた各マシンダンロップ時代よりずっと速い周回タイムを出していて、ポールポジションライダーの周回タイムが0.517も速くなった。

しかしピレリダンロップよりも柔らかいので、消耗しやすく、レース後半においてタイムが落ちやすく、レース後半はグリップしないタイヤをどうにかして走らせるライディング技術が必要となる。2024年カタールGPにおいて、Moto2クラスでもMoto3クラスでもそういう傾向が見られた(記事exit)。

ピレリダンロップよりも柔らかく、ミシュランに近いゴムだという。ダンロップを履いたMoto2マシンが走行した後にミシュランを履いたMotoGPクラスマシンが走行するとタイムが遅くなるという現があり、そのことをタイヤゴム残存(MotoGP)と言っていた。しかしピレリを履いたMoto2マシンが走行した後にミシュランを履いたMotoGPクラスマシンが走行してもそんなにタイムが落ちないという(記事exit)。

レース展開

レース展開は、じわっじわっと差が開いていくとか、じりっじりっと差を縮めていくといったものが多い。レース終盤には各ライダー距離が2以上開くことが多い。

ちなみに、ライダー同士の差というのは2というのが大きな界となっている。「2を切って差が1.8になると一気に差が縮まっていくことがある」などと有識者がることが多い。

ライダー同士の差が2えると、先行ライダーに後続ライダーの音が届かないようになり、先行ライダーはライディングに集中できるようになり、安心できる。また、後続ライダーにとって先行ライダーの姿が小さくなり、追撃しようという気力もそれに応じて小さくなりがちで、心が折れそうになるのだという。

ライダー同士の差が2を切ると、先行ライダーに後続ライダーの音が届くようになり、先行ライダーが焦るようになり、ライディングでミスをする可性が高まっていく。また、後続ライダーにとって先行ライダーの姿が大きくなり、追撃しようという気力もそれに応じて大きくなり、気持ちのスイッチが入るのだという。

地味な展開だが難易度が高い

Moto2クラス地味な展開になりやすいので「Moto2クラスファンから軽視されている」といわれることがある。

しかし、走っているライダーにとっては難易度が高い。エンジン全にワンメイクなのでちょっとしたミスですぐに20位あたりまで落ちてしまうし、そうなったときの自信喪失を抑制するのが大変である。

ホルヘ・マルティンは「Moto2クラスは非常に複雑なカテゴリーなのになぜか軽視されている。その理由がよくわからない」とまでっている(記事exit)。

シャーシ製造企業同士の競争

様々なシャーシ製造企業の参入

Moto2クラスエンジンワンメイクで、シャーシの出来映えを競争するカテゴリーである。

KALEXのようなレース専門企業がシャシーを作る例が多いのだが、KTMMVアグスタといった製造企業が参入することもある。

Moto2クラス初年度の2010年以降の成績表は以下の通りとなっている。背景黄金であるのはその年にチャンピオンを輩出したメーカーである。2021年からSPEEDUPはBoscoscuroボスコスクーロ)に名称を変更している。

レース専門企業 製造企業
2010exit KALEXSPEEDUP、Tech3Suter、TSR、FTR、モリワキ、Bimota
2011exit KALEXSPEEDUP、Tech3Suter、TSR、FTR、モリワキ
2012exit KALEXSPEEDUP、Tech3SuterTSR、FTR、モリワキ、Bimota
2013exit KALEXSPEEDUP、Tech3Suter、TSR、FTR、モリワキ
2014exit KALEXSPEEDUP、Tech3Suter、TSR
2015exit KALEXSPEEDUP、Tech3Suter
2016exit KALEXSPEEDUP、Tech3Suter
2017exit KALEXSPEEDUP、Tech3Suter KTM
2018exit KALEXSPEEDUP、Tech3Suter、NTS KTM
2019exit KALEXSPEEDUP、NTS KTMMVアグスタ
2020exit KALEXSPEEDUP、NTS MVアグスタ
2021exit KALEXBoscoscuroNTS MVアグスタ
2022exit KALEXBoscoscuro MVアグスタ
2023exit KALEXBoscoscuroForward
2024exit KALEXBoscoscuroForward

2024年の勢図は、KALEXを使用するライダーが24人、Boscoscuroを使用するライダーが4人、Forwardを使用するライダーが2人となっている。

最大手がKALEXで、Boscoscuroがそれを追撃しており、Forward戦闘力は低い。

KALEXとBoscoscuroの比較

KALEXBoscoscuro較をごく簡単に述べると次のようになる。

KALEXは前から見たときの幅が広くて新幹線0系のようである(画像exit)。Boscoscuroは前から見たときの幅が狭くてシャープな形状で新幹線700系のようである(画像exit)。

KALEXはシャーシが柔らかいので、高速で走行するときの切り返しが遅いが、マシンが暴れたときに対処しやすい。Boscoscuroはシャーシが硬いので、高速で走行するときの切り返しが速いが、マシンが暴れたときに対処しにくい。

KALEXブレーキングが強くて立ち上がりが遅い。Boscoscuroブレーキングが弱くて立ち上がりが速い。

KALEXカーボンスイングアームを使わず銀色アルミニウムスイングアームを使うが、Boscoscuroカーボンスイングアームを使う(画像exit)。Moto2クラスカーボンスイングアームを使うのはBoscoscuroだけである(記事exit)。

Moto2クラスに参戦するチーム

2024年シーズンにMoto2クラスへ参戦するチームを挙げていく。チームの並びは2023年チームラキング順で、チーム内におけるライダーの並びは2023年ライダーランキング順となっている。

レッドブル・KTM・アジョ
アキ・アジョ監督exitが率いる。本拠地はフィンランドアカーexitと、スペインバルセロナexit郊外

スポンサーオーストリアレッドブルと、同じくオーストリアKTM

2017年から2019年までMoto2におけるKTMワークスとして活動しており、KTMのシャーシを使用していた。2019年限りでKTMがMoto2クラスから撤退して2020年からKALEXを使うようになったが、相変わらずKTM支援を受けており、KTMチーム名に入っている。そして、KTMと縁があるライダーを起用している。

定評がある名門チームであり、キズがなさそうな部品でも万が一を考慮してすべて交換し、高価な部品もえてくれる(記事exit)。

2024年からKTM参加のサスペンションメーカーであるWPサスペンションを使うようになった。Moto2クラスはオーリンズが優勢であるが、2024年からアジョ・モータースポーツCFMoto・アスパーチームリキモリハスヴァーナ・インタクトGPの3チームWPサスペンションを使うようになった(記事exit)。
 
使用シャーシはKALEX
名前 出身地 身長・体重 誕生日
13 チェレスティーノ・ヴィエッティexit イタリア チリエexit 172cm65kg 2001年10月13日
53 デニス・オンジュexit トルコ アランヤexit 172cm61kg 2003年7月26日
スピードアップ・レーシングexit
イタリアのシャーシ製造企業スピードアップが所有するチーム2010年のMoto2初年度から参戦し続けている。イタリアヴィチェンツァexitに本拠地がある。

チーム監督は元MotoGP250ccクラスライダールカ・ボスコスクーロexitチームLCRと同じように、レースごとにメインスポンサーを替える手法で小規模なスポンサーをかき集めている(画像1exit画像2exit画像3exit画像4exit画像5exit画像6exit)。

スポンサーCAGexit機械加工の企業であり、どうやらレース用部品も作っているらしく(画像exit)、日本のヤマザキマザック工作機械を使っている(画像exit)。MBコンベヤーexitイタリア工場向け運搬器具のメーカー)、ベータツールズexitイタリアの工具メーカー)、campetellaexitイタリアの製造業向け自動生産装置販売企業)、BOOSTexitイタリア文房具製造企業)、+egoexitイタリア携帯電話アクセサリー販売企業sifarブランド)、HDRexitHeidrun Europlasticイタリア庭向けプラスチック製品製造企業)、LighTechexitイタリアバイク用品製造企業)もスポンサーである。
 
使用シャーシはボスコスクーロ(スピードアップ)。2010年から2020年までスピードアップという名前で、2021年になってボスコスクーロという名前になった。ボスコスクーロはルカ・ボスコスクーロexit監督名前からとられている。

2010年のMoto2クラス初年度にはアプリリアがシャーシメーカーとして参戦する予定だったが、土壇場で参戦をとりやめた(記事exit)。「そのときのアプリリア技術者を受け入れたのがスピードアップである」と言われているが(記事exit)、ルカボスコスクーロはその噂を否定しており、「イギリスのシャーシ企業FTRの支援を受けてシャーシを作った」とっている(記事exit)。

2022年シーズンの当初はロマーノ・フェナティexitを起用していたが成績不振のため第6戦を限りに情の解雇となった。代わりに第7戦から加入したのがアロンソ・ロペスexitだが、シングルフィニッシュを連発して第12戦イギリスGPで2位台に入り、ついには第14戦サンマリノGPでGP初優勝(Moto3時代を含めての初優勝)を遂げるなどの快進撃を見せている。

フェルミン・アルゲル2023年シーズンラスト4戦で4連勝し、ただ者ではないことを満下に示した。「2024年は最大排気量クラスVR46に入るのではないか」とさんざん噂されたが、ルカボスコスクーロがすでにフェルミン・アルゲル2024年契約を結んでいて「契約を破ってMoto2クラスに移籍するのなら違約40万ユーロ、最大排気量クラスに移籍するのなら違約150ユーロ」という条項を書き入れておいたのが功を奏して残留となった(記事exit)。ただし、最大排気量クラスのプラマックレーシングフェルミン・アルゲルに対して「2025年2026年契約を結ばないか」と誘っているのではないかと噂されている(記事exit)。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
54 フェルミン・アルデゲルexit ムルシア州ラ・ニョラexit 181cm69kg 2005年4月5日
21 アロンソ・ロペスexit マドリードexit 181cm70kg 2001年12月21日
ELF・MarcVDS・レーシングチーム
ベルギーに本拠地を持つ。

フィリップサラックのクルーチーフジル・ビゴーである。

メインスポンサーELFexitフランス石油関連企業TOTALexitの潤滑ブランド
 
使用シャーシはKALEX
名前 出身地 身長・体重 誕生日
14 トニー・アルボリーノexit イタリア ガルバニャーテ・ミラネーゼexit 171cm59kg 2000年8月3日
12 フィリップ・サラックexit チェコ ムラダー・ボレスラフexit 172cm66kg 2001年12月12日
イデミツ・ホンダ・チームアジアexit
アジアライダーを受け入れるために作られたチーム2024年現在アジアタレントカップexitというアジアライダー育成選手権があり、スポンサー出光マシンホンダワンメイクである。アジアタレントカップを協賛する企業がそのままチームを作ってMotoGPに参戦している。チーム監督2009年250ccクラス世界チャンピオンを獲得した青山博一exit

2022年シーズン小椋Moto3時代を含めてのGP初優勝を遂げて大きく成長。アジョ・モータースポーツのアウグスト・フェルナンデスと最終戦までタイトルを争ったが惜しくもランキング2位に終わっている。2023年シーズンは開幕前に小椋が舟状骨折し、小椋ランキング9位に終わり、ソムキャットチャントラが同6位になった。そして2023年の末に、チームアジアMoto3クラス部門からマリオアジがMoto2クラス部門に昇格することになり、小椋ホンダ支援を受けつつ他チームに移籍することになった。

2023年までスポンサーの1つにイタリア食品物流企業イタルトランスの名があった。

Moto2クラス部門のマシンフロントカウルが色であり(画像exit)、Moto3クラス部門のマシンフロントカウルが銀色である(画像exit)。
 
使用シャーシはKALEX
名前 出身地 身長・体重 誕生日
35 ソムキャット・チャントラexit タイ チョンブリーexit 171cm63kg 1998年12月15日
34 マリオ・アジexit インドネシア マディウンexit 171cm67kg 2004年3月6日
MTヘルメッツ・MSiexit
このチーム2024年に新規参戦を始めたチームであるので本来は最後尾に書くべきだが、スタッフの多くがポンス・レーシングの元スタッフであり、2023年チームラキング5位となったポンス・レーシングの後継ともいうべきチームなので、この場所で紹介する。

1992年以来の歴史を誇る名門チームであるポンス・レーシングだったが、シト・ポンスexit監督引退することになり解散した。そのスタッフをまるごと引き受けて、MTヘルメッツMSiがMoto2クラス部門を新規に設立した。ちなみに、ポンス・レーシングで長年クルーチーフを務めたサンティ・ムレロexitシトポンスとともに引退した(記事exit)。

チーム運営するのはテオ・マルティンexitという人物である(記事exit)。

スポンサースペインヘルメット企業MTヘルメッツ。ただし、ホンダ支援を受けて2024年にこのチームに移籍した小椋は、2023年以前から使っていたAraiヘルメットを使うことを許されている。
 
使用シャーシはBoscoscuro
名前 出身地 身長・体重 誕生日
79 小椋藍exit 日本 埼玉県exit 169cm60kg 2001年1月26日
3 セルヒオ・ガルシアexit スペイン ボリアナexit 167cm60kg 2003年3月22日
CFMOTO・アスパー・チームexit
スペインバレンシアに拠点を持つチームチームオーナーバレンシア出身で125ccクラスや80ccクラスで合計4度の世界チャンピオンいたホルヘ・マルチネスバレンシア出身で2011年にこのチームに所属して125ccクラスチャンピオンいたニコラス・テロルexitチーム監督である。ちなみに2022年までチーム監督を務めていたジーノ・ボルゾイexitは、MotoGPクラスのプラマックレーシング監督に引き抜かれた。

チーム名のアスパーというのはホルヘ・マルチネス称である。2017年に急逝したアンヘル・ニエトexit(13回の世界チャンピオンいたスペイン英雄MotoGPライダー。13という数字を不吉として嫌い、12+1というステッカーexitを好んでいた)に敬意を表し、2018年2019年チーム名をアンヘル・ニエト・チームめていた。2019年11月ホルヘ・マルチネスMotoGP殿堂入りしたのをきっかけに(記事exit)、2020年から再びチーム名をチームアスパーに戻した。

スポンサーインデexitスペインバレンシア州の通販業者)、ソルニオンexitスペインマドリードの企業)、ガヴィオタexitスペインアリカンテ州exitの建設業界向けメーカーブラインドなどの日光防止部品に強み。社名の由来はカモメスペイン語gaviotasexit)。そして2024年からCFMotoexitというKTM下の中国オートバイメーカーメインスポンサーになった。

使用マシンKALEX
名前 出身地 身長・体重 誕生日
96 ジェイク・ディクソンexit イギリス ドーヴァーexit 178cm63kg 1996年1月15日
28 イサン・ゲヴァラexit スペイン パルマ・デ・マヨルカexit 173cm54kg 2004年6月28日
QJMOTOR・グレッシーニ・Moto2
イタリア125ccクラス世界チャンピオンファウスト・グレッシーニexit監督が設立した名門チームイタリアファエンツァexitに本社を持ち、ミサノサーキットすぐそばのサン・クレメンテexit工場がある。

Moto2クラス部門のチーム監督ファウスト・グレッシーニの息子ルカ・グレッシーニ(記事exit)。

2024年からトニ・エリアスexitがMoto2クラス部門のライダーコーチになる(記事exit)。トニはこのチームに所属して2010年のMoto2クラス初代チャンピオンになっている。

スポンサーQJMOTORexitで、中国最大のバイク企業である。
 
使用シャーシはKALEX
名前 出身地 身長・体重 誕生日
18 マニュエル・ゴンザレスexit スペイン マドリッドexit 171cm64kg 2002年8月4日
75 アルベルト・アレナスexit スペイン ジローナexit 169cm63kg 1996年12月11日
ヤマハ・VR46・マスターキャンプ・チームexit
ヤマハVR46と手を組んで結成したチームヴァレンティーノ・ロッシ2021年を限りに引退し、VR46が最大排気量クラス部門でドゥカティ契約したので、ヤマハヴァレンティーノ・ロッシが手切れになったかのように見えたが、このチームでまだ縁が続くことになった。

ヤマハ2016年からヴァレンティーノ・ロッシと提携してマスターキャンプという企画を始めている。若手を育成し、特に優れたものはヴァレンティーノ・ロッシ練習場のヴァレ・ランチミサノサーキットに招待して1週間ほど練習させることを年に2回行うというものである(ヤマハ公式サイトexit動画1exit動画2exitTwitterexit)。

チーム監督はヘレート・ニエト(記事exit)。軽量級で13回のチャンピオンを獲得したのがアンヘル・ニエトexitで、その長男ヘレーテ・ニエトexitであり、次男がパブロ・ニエトexitVR46最大排気量クラス部門の監督)であり、甥がフォンシ・ニエトexit(プラマックレーシングのスポーティングディレクター)である。

ヤマハ企業色である青色と、ヴァレンティーノ・ロッシVR46のイメージカラーである黄色を組み合わせたカラーリングマシンる。
 
使用シャーシはKALEX
名前 出身地 身長・体重 誕生日
52 ジェレミー・アルコバexit トルトサexit 177cm70kg 2001年11月15日
22 佐々木歩夢exit 日本 神奈川県横須賀市exit 164cm60kg 2000年10月4日
イタルトランス・レーシングチームexit
イタリア食品業界向け物流企業イタルトランスが所有するチーム

2023年までジョヴァンニ・サンディという名物技術者チーム全般に導をしていた。また、選手との契約にもチームの代表者として顔を出していた(記事exit)。ただし2024年チーム決起集会の写真の中でジョヴァンニの姿が見られない。

2024年リヴィオ・スッポが相談役としてチームに関わり、ダヴィデ・ブリヴィオロベルトブリヴィオ(この写真の一番左exit)もチームに参加する(記事exit)。この2人はどちらもスズキワークスの残党のイタリア人である。2人とも2024年の決起集会に顔を出している(画像exit)。
 
使用シャーシはKALEX
名前 出身地 身長・体重 誕生日
71 デニス・フォッジャexit イタリア ローマexit 164cm57kg 2001年1月7日
10 ディオゴ・モレイラexit サンパウロexit 170cm58kg 2004年4月23日
ファンティック・レーシングexit
2023年からFanticexitというイタリア・ヴェネト州のバイクメーカーチームを持つようになった。2022年までのVR46・Moto2クラス部門のスタッフなどを引き継いでいる(画像exit)。チームの本拠地はヴェネト州のヴェネツィアにある(記事exit)。

FanticCEOはマリアノ・ロマンという人である(画像1exit画像2exit

チーム監督ステファノ・ベドンexitで、少し前までMoto3クラススナイパーズ・レーシング監督をしていた人物である。チーム契約の場面にも登場する(画像の一番右の人exit)。

チームオーナークラウディオ・ジョヴァナルディ(Claudio Giovanardi)という人物で、2023年オーストリアGPの表式に登場した。チーム契約の場面にも登場する(画像の一番左の人exit)。この人は上田昇が1994年1995年に所属していたGIVIレーシングチームオーナーだった。

2024年からチームの技術監督として元125ccクラスチャンピオンロベルト・ロカテリexitを起用した(画像exit)。

使用シャーシはKALEXFantic名前を冠しているのに使用するシャーシはKALEXである。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
44 アロン・カネットexit スペイン バレンシア州コルベラexit 170cm67kg 1999年9月30日
20 シャヴィ・カルデルスexit アンドラ・ラ・ヴェッリャexit 175cm63kg 1998年5月15日
RWレーシング・GPexit
このチームオランダに拠点を持っている。オランダナショナルカラーオレンジ色なので(画像exit)、このチームオレンジ色を好んで使っている。

このチームの前身はアリー・モレナー・レーシングexitといい、1994年から2010年までMotoGPで活動したオランダチームである。オーナーアリー・モレナーexit。しばしば日本人ライダーを受け入れており、1995年1996年には青木治親exitを出走させ、2年連続125ccクラス世界チャンピオンかせた。

チームオーナールロフ・ヴァニフェ(Roelof Waninge)exitで、オランダ資産2011年アリー・モレナー・レーシングを買い取り、RWレーシングという名前称させた。RWはルロフ・ヴァニフェの頭文字である。1947年7月5日ドウィンゲロープexitに生まれ、若い頃からKNMV(オランダバイク協会)exitに所属するなどしてモータースポーツに関わっていた。業はセント・ヴァニフェ運輸exitという物流企業である(記事exit)。

チーム監督ヤーノ・ヤンセンexitで、元・MotoGPライダー。現役時代にルロフ・ヴァニフェの支援を受けている。

長年在籍していたクルーチーフハンス・スパーンexitで、1989年1990年の2年連続でMotoGP125ccクラスランキング2位になったオランダライダーである。特に1990年チャンピオン争いは熾で、最終戦に大騒動になったほど。そのことはロリス・カピロッシの日本語版Wikipediaに記されているexit引退後はメカニックとなり、青木クルーチーフとしてチャンピオン連覇を支えた。長年このチームに在籍していたが、2019年を限りに退団した(記事exit)。

スポンサーフィーテンオリーexitで、オランダガソリンスタンド企業である。

ライダーの1人のゾンタ・ファン・デン・グールベルグは、2000年代初期にMotoGP最大排気量クラスに出走したオランダライダーユルゲン・ファン・デン・グールベルクexit息子である(記事exit)。
 
使用シャーシはKALEX
名前 出身地 身長・体重 誕生日
7 バリー・バルタスexit ナミュールexit 179cm70kg 2004年5月3日
84 ゾンタ・ファン・デン・グールベルグexit オランダ モナコ公国exit 178cm60kg 2005年12月1日
オンリーファンズ・アメリカン・レーシングexit
カリフォルニア州に住むイスラエル系(ユダヤ系)アメリカ人のエイタン・ブットプルexitが所有するチームアメリカ合衆国国旗色のが鮮やかに塗装されている。APEXという企業スポンサーに付いているが(画像exit)、この企業エイタン・ブットプルが経営するスポーツ選手管理企業である(記事exit)。エイタン・ブットプルは米国西海における不動産投資を本業としているようであり(記事exit)、不動産王(Real estate mogul)と表現されている(記事exit)。

アメリカ人のジョン・ホプキンスexit2020年からライダーコーチとして帯同している。ジョンは最大排気量クラスワークスライダーを長く務めた(記事exit)。

スポンサーの1つはOnlyFansexitで、イギリスソーシャルメディアである。

このチームCGBMエボリューションというチームを引き継いだ。オーナーフレッド・コルミンブフexit欠で悪名高く、270ユーロ負債を積み重ね、マシンを供給したKTMお金を支払えなかったばかりか、2017年2018年の所属ライダーに給与を支払うことができなかった(記事1exit記事2exit)。エイタン・ブットプルは、そうした負債の返済を迫られて、負債の返済をしている。このため、アメリカン・レーシングの財政事情は好ましくないとされる(記事exit)。
 
使用シャーシはKALEX
名前 出身地 身長・体重 誕生日
16 ジョー・ロバーツexit アメリカ合衆国 マリブexit 180cm69kg 1997年6月16日
24 マルコス・ラミレスexit スペイン コニル・デ・ラ・フロンテーラexit 179cm63kg 1997年12月16日
リキモリ・ハスクバーナ・インタクトGPexit
ドイツバイエルン州メミンゲンexitに本拠地を持つドイツチームドイツライダードイツ語ライダーを優先して雇う傾向がある。チーム名のIntactドイツ語で「傷」という意味。

チーム監督ユルゲン・リンクexitで、もともとサンドロ・コルテセのクルーチーフだった人である。1967年頃にケンプテン(アルゴイ)exitで生まれた人であり、休暇アルプス山脈でのスキーに費やすような人である(記事exit)。貌や「結果が出ていない。自分がもっとライダープレッシャーをかけるべきだったかもしれない」という発言から人柄を想像できる(記事exit)。

チームオーナーステファン・ケッカイゼンexitと、ウルフガング・クーンexitこの記事exitにユルゲン・リンクを加えた3人が並んだ写真がある。

このチームサンドロ・コルテセexitを走らせるため2013年に作られたチームである。2013年から2015年サンドロの1人体制だったし、かつてはサンドロが同チームの25を所有していた(記事exit)。2017年をかぎりにサンドロはMoto2クラスから去っていったが、2018年以降もチームが続いている。

上田昇さんは現役時代の頃からユルゲン・リンクexitと付き合いがあるので、しばしばユルゲン・リンクと連絡を取っている。電話で話しているとユルゲン・リンクから「今、うちのライダーがいるから、喋るかい?」などと言われるので、ライダー情報交換するのだという。上田昇さんがG+の解説で「この前、インタクトに所属するマルセル・シュロッターと話をしたんですが~」などと喋ることがしばしば見られるのは、このためである。

Moto3クラス部門からMoto2クラス部門への移籍がありうるチームであり、実際に2023年佐々木に対して「うちのMoto2クラス部門で走らないか」と熱心に勧誘したが、佐々木は「ヤマハさんからお誘いがあったので」と言ってマスターキャンプの方へ移籍してしまった(記事exit)。

たまに洞施設を借りてチューリッヒ応用科学大学(ZHAW)exit技術者とともに追求をする(記事exit)。

メインスポンサーリキモリexitは、ドイツウルムexitに本社がある潤滑メーカーで、二硫化モリブデンを使った潤滑特許を持っているので「モリ」の名前を名乗った。また、ダイナヴォルトexit中国バッテリーメーカー)もスポンサーである。

2023年からはスウェーデンKTMバイク企業ハスクヴァーナexitと組むようになり、Moto3クラス部門を持つようになった。これでMoto2クラスのなかでも財政的に安定しているチームの1つになった(記事exit)。Moto3クラス部門の監督ピーター・エッテルexitである。ちなみにハスヴァーナはちなみにハスヴァーナは黄色が好きな企業で、ホイールなどがその色になる(画像exit)。

ライダーの1人のセナ・エージスはMIE Racingというモリワキ所有の三重県チームに所属して全日本を走った経験がある(記事exit)。

使用シャーシはKALEX。ちなみにKALEXドイツバイエルン州に本社がある。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
15 ダリン・ビンダーexit 南アフリカ ポチェフストルームexit 175cm63kg 1998年1月21日
81 セナ・エージスexit リヴァプールexit   2005年6月9日
プルタミナ・マンダリカ・ガスアップ・チームexit
スペインカタルーニャ州バルセロナサバデルexitに本拠地を持つ。2023年までのチームの名称はストップアンドゴー(Stop And Go)であり、その頭文字をとったSAGであった。2024年からガスアップGAS UP)というチーム名に変わった。GASはスペインなどのヨーロッパ俗語で「アクセルを回してエンジンガソリンが混じった混合気を送り込む」という意味である。

チームオーナーエディ・ペラレスexit

2021年からインドネシアマンダリカ・チームと提携した。インドネシアロンボク島exitこの場所exitに建設されたマンダリカ・インターナショナルストリートサーキットが作った若手育成用のチームである。

メインスポンサープルタミナexitで、産インドネシア企業であり、石油精製の分野で同最大手である。

プルタミナからの支払いが遅れているなどの報道があり(記事exit)、財政的に厳しいとされる。「2020年シーズンの初めに2020年KALEXマシンを買う余裕がなかった一のチーム」とも報道されているし(記事exit)、「多額の持参が必要なチーム」とも報道されている(記事exit)。

所属ライダーのボー・ベンスナイデルオランダ人だが、祖先はインドネシアルーツがある(記事exit)。オランダ第二次世界大戦までインドネシア植民地にしていた。

使用シャーシはKALEX
名前 出身地 身長・体重 誕生日
64 ボー・ベンドスナイデルexit オランダ ロッテルダムexit 184cm69kg 1999年3月4日
5 ジャウメ・マシアexit スペイン アルヘメシexit 165cm60kg 2000年10月31日
フォワード・チームexit
スイスアニョexitに拠点を置くチーム。アニョはイタリアの大都市ミラノのすぐ隣にあるで、イタリアが非常に強く、実質的にイタリアチームと言っていい。

チームオーナージョヴァンニ・クーツァリexit。アニョの隣町のルガーノexitに住んでいる。元ラリードライバーで、広告代理店Media Actionを経営してMotoGPの各チームに「こんなスポンサーがいますよ」と売り込む仕事をしていた。脱税と資浄化2015年スイス当局に逮捕され、2017年に有罪判決を受けている(記事1exit記事2exit)。ドルナブラックリストに入っているが、しかし、気でパドックに出入りするという強心臓を見せつけている。また、チームの決起式に涼しい顔でやってきている。

2008年シーズンを限りに撤退したカワサキワークスの残党が、2009年ハヤテ・レーシングexitを結成した。2010年からは先述のジョヴァンニクーツァリ率いる広告代理店Media Actionがやってきて、ハヤテ・レーシングからフォワード・レーシング名前を変え、Moto2クラスへ参戦するようになった。

あまり評判が良いチームではなく、「ホスピタリティチームが所有する移動レストラン)だけはだが、それ以外は・・・」などとライダー批判される。ジャック・ミラーの記事には、このチームに関してを誘うような記述がある。ステファン・ブラドルには「約束ばかりでを出そうとしないチームで、物資が足らない。前任者のアレイシ・エスパルガロも同じ経験をしたそうだ」と評価されている(記事exit)。
 
使用シャーシはForwardスイスのシャーシ製造企業スッターが実際のシャーシ製造を担当している(記事exit)。シャーシの形式は鋼管トレリスフレームである。鋼管トレリスフレームについては、KTMワークスの記事も参照のこと。戦闘力の低いマシンだが、ミサノサーキットバレンシアサーキットのような低速コーナーの多いサーキットで成績が上がる傾向を持つ。そういうサーキットでは最大排気量クラスにおいてKTMワークスの成績も良い。

2019年から2022年までは、スッターが作った鋼管トレリスフレームのシャーシを「MVアグスタ」として登録していた。MVアグスタは1970年代までジャコモ・アゴスティーニと共にMotoGPを席巻していたイタリアの名門企業で、ジョヴァンニ・カスティリオーニexitという1981年生まれの若手社長がいたが、2018年12月1982年生まれのロシアの実業ティムール・サルダロフexitが会社を買収している。
名前 出身地 身長・体重 誕生日
11 アレックス・エスクリグexit スペイン バレンシアexit 184cm66kg 2004年2月21日
43 シャヴィエル・アルティガスexit スペイン バルセロナexit 180cm61kg 2003年5月27日

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1 ななしのよっしん
2020/03/09(月) 02:15:21 ID: gjiuKcX+vl
長島哲太、Moto2クラス優勝オメ!
14番手からのレース漫画でもなかなか見られん見事な追い上げレースだった。
レッドブルカラーの哲太が勝ったんだから、次のF1でもレッドブルホンダに勝って欲しくなる。
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