MSX・FANとは、かつて刊行されていたMSXパソコン専門情報誌である。
概要
徳間書店インターメディア発行、1987年創刊。投稿プログラム誌「プログラムポシェット」の編集部から独立したスタッフによって刊行された。姉妹誌に「テクノポリス」「ファミリーコンピュータMagazine(ファミマガ)」など。ライバル誌は「MSXマガジン」であったとされる。通称Mファン。しばしば間違われるが、「MSX」と「FAN」の間は中黒点を使用するのが正しい。
創刊当初からゲームを中心としたエンターテイメント系の情報に重点を置いた誌面構成となっていた。巻頭から概ね、ゲーム関連のスクープ記事、特集に拘らない攻略記事や裏技などのコーナーである「ゲーム十字軍」、投稿プログラム・投稿コンテンツコーナー、(一般的な)読者投稿コーナーである「ファンファンボックス(FFB)」、新作ゲームニュースコーナー…という順番に構成されている。
MSXパソコン専門情報誌としては後発の部類であり、特に刊行期の後半はMSXパソコンの市場が収束しつつあった時期でもあるためか、特に後期では読者投稿コーナーが顕著に充実していた。
それと同時に投稿プログラムコーナー、特にゲームプログラムのコーナーである「ファンダム」のレベルはぐんぐん上昇し、そのクオリティの高さは他誌を圧倒するものであった。一つの例として、ファミコンゲーム「ゴルビーのパイプライン大作戦」は、オリジナルデザインはこの「ファンダム」に投稿されたゲームプログラムである。
「ファンダム」は当初から、採用されたプログラムをROMカートリッジ化して投稿者にプレゼントするというサービスを行なっており、これもまたホビープログラマーのモチベーションを上げる存在であった。
本誌の別冊としては、「ゲーム十字軍」の単行本化と、「ファンダム」の特選集である「プログラムコレクション」シリーズが挙げられる。後者は後に「スーパープロコレ」として再編された。
MSXパソコンの市場が収束し、新作ソフトウェアがほぼ発表されなくなった後も、最後に残ったMSX専門誌として(ライバルであるMSXマガジンは1992年には休刊している)、文字通り「MSXファン」に向けた誌面づくりでの発行が続いていた。しかしながら新作の枯渇と広告出稿量の激減から誌面構成に苦慮するようになり、1993年には事前予告なしに隔月刊化、1994年には雑誌取扱の再度の変更によるコスト上昇から突然の値上げが行われた。
そして遂に、1994年10月号において、1995年8月号を以て休刊することが発表された。休刊予告が行われることは出版業界では異例であるが、定期購読制度が存在したための事情であったものと思われる。この休刊予告は、結果的にはそれまでに構築されたコミュニティを維持するための方策を模索する時間と、現実的なタイムリミットを提示することになった。
出版を経由せずに存続する方法として、パソコン通信BBSへの移行も検討された。しかしながら読者層が経済的には脆弱な中高生が大半であったこと(この時のアンケートの回答者の最高年齢は18歳であったと言われている)、市場が完全に収束していて周辺機器を新たに入手することが不可能になっていたことが災いし、「参加したいが機材がない」という意見が大多数を占める結果となってしまった。
1995年、予告通り8月号にて休刊。休刊間際の6月号、8月号には同人サークルの紹介も掲載され、コミュニティの維持に最後まで務めていた。また休刊号であった8月号ではPCエンジン用のクロス開発プラットフォームである「でべろ」の紹介も行われ、PCエンジンのソフト開発コミュニティに移行することも促された。
休刊後の2000年、徳間書店インターメディアも解散。現在は本誌関連の権利は、親会社である徳間書店が所有している。
スーパー付録ディスク
1991年4月から、「スーパー付録ディスク」が付録として毎号添付されるようになる(と同時に、当時の雑誌取扱の都合上ムックに変更となった)。
掲載された読者投稿コンテンツがほぼ全て収録されているのみならず、それらをコーナー別、コンテンツ別にメニューから辿れたり、必要に応じてデータ展開を行う統合プラットフォームが収録された一種のディスクマガジンである。
タイトルイラストをイラストレーターの木村明広が担当しており、これも第3号からは読者投稿によるバックストーリーをベースとして描かれる形となった。また、後期には登場キャラクターの一人(?)であるルーシャオを主人公とした「ルーシャオの大冒険」もスーパー付録ディスクのコンテンツとなった。
ディスクマガジンとなったことにより、これまで紙面に掲載できないために採用されていなかった、デジタルデータの存在を前提とした投稿物も受け付けられるようになった。これは特に「ファンダム」と「ほほ梅麿のCGコンテスト」への影響が大きく、前者は紙面での掲載が難しい超大規模プログラム、後者はアニメーション作品の投稿が可能になり、それぞれD部門、紙芝居部門の新設につながった。
また、ソフトウェア自身の配信が可能になったことから、新作ソフトのデモや、旧作ソフトの復刻収録なども行われた。「パソ通天国」ではフリーソフトウェアの収録が行われ、これによってパソコン通信を行なっていないユーザーがフリーソフトウェアに触れる切っ掛けが与えられた。
もっとも、MSX用のフロッピーディスクドライブで商品化されていたのは2DDドライブのみであったことから、中期からは毎回容量不足に悩まされることになり、コンテンツの大部分が圧縮された状態での収録(別なディスクへのデータ展開が必須)となることもあった。
なお、公式MSXエミュレータである「MSX-PLAYer」では、フロッピーディスクドライブがあるPCであればそのまま使用可能。
1チップMSXはフロッピーディスクドライブを搭載していない(USBコネクタがあるが機能しておらず、USBフロッピーディスクドライブは使用できない)ため、使用するためにはイメージ化ソフトによるディスクイメージファイル化か、カートリッジインタフェースで接続可能なフロッピーディスクドライブが必要になる。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- MSX
- ソフトベンダーTAKERU
- BIT2
- 木村明広
http://dic.nicomoba.jp/k/a/msx%E3%83%BBfan


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リビジョン番号: 1401532
読み:エムエスエックスファン
初版作成日: 12/01/06 19:34 ◆ 最終更新日: 12/01/06 19:34
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