ナイン・インチ・ネイルズ とは
ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)は、アメリカ合衆国オハイオ州クリーブランドで結成されたインダストリアルバンド。トレント・レズナーを中心として活動、1989年にシングル「Down In It」でデビューを果たした。2009年までに7枚のアルバムと4枚のリミックス・アルバムをリリースしている。
略称は「NIN」。ロゴは3文字目のNが左右反転され、「NIИ」に似たアンビグラムになっている。ただし、印刷物やテキストデータでは普通に「NIN」と書かれる
Purest Feeling ・ Pretty Hate Machine (1988 - 1991)
ナイン・インチ・ネイルズは1988年に活動を開始している。当時のレズナーといえばプロのミュージシャンとなるべくバンド「OPTION 30」・「Exotic Birds」などで活動しながら、スタジオでトイレ掃除、楽器の販売などをしながら音楽制作に励むもまったく成果が出ず、ピーナッツバターサンドで飢えをしのぐ日々が続いた。(最悪だったよ。トイレ掃除するたびにどこぞのミュージシャンの陰毛が便座にくっついてやがるんだ。『当時のトレント・レズナー談』)
1994年に「Purest Feeling」と言うタイトルが付いた海賊盤となってリリースされた。そのデモを複数のレーベルに送り、その後TVTレコーズとの契約を結ぶ。
「Purest Feeling」に収録された楽曲にいくつかの新曲を加え、1989年に「Pretty Hate Machine」がリリースされた。このアルバムはイギリス・ロンドンでレコーディング作業が進められた。この作業にてレズナーはエイドリアン・シャーウッドとの最初の共同作業を行った。「Down In It」と「Head Like A Hole」、「Sin」がシングルカットされ、「Sin」を除いた2曲のPVがMTVで頻繁に放送された。「Sin」については男性器、女性器にピアスをつけたものやゲイらしきカップルがいかがわしい事をしている過激な内容であったため1997年のPV作品「Closure」までその映像が公にされる事はなかった。
Broken (1992 - 1994)
所属していたTVTレコーズによる作品への干渉が強くなり(売れたと判った時にレーベル側がクリエイティヴィティに干渉してきて俺が潰れると思った。良い事なんて一つも無く死ぬ事ばかり考えていた。 『当時のトレント・レズナー談』)、NINはTVTレコーズからの移籍を決意する。この移籍問題は裁判沙汰になり、裁判中のレコーディングが禁止された。しかしNINは別名を用いて「Pretty Hate Machine」に続く作品のレコーディングを開始した。
1992年、6曲の新曲に2曲の隠しトラックを加えたEP、「Broken」がTVTレコーズとの裁判が終了した後にリリースされた。
このEPに収録された「Wish」はスロッビング・グリッスル、コイルのピーター・クリストファーソンによってビデオ・クリップが制作された。このEPからはシングルカットは行われなかったが、「Wish」の他に「Happiness In Slavery」、「Pinion」のPVが制作された。中でも「Happiness In Slavery」のPVの過激さは群を抜いていた。PVはボブ・フナガランというSMパフォーマンス・アーティストが不思議な部屋に入り、身を清めた後に拷問台のようなベッドに横たわり、機械にミンチにされ殺されてしまうという衝撃的な内容であった。当然ながらMTVなどでは放送される事は無く、これらのPVは「Broken Movie」と呼ばれる、CDのプロモーションを目的とした短編映画の為に撮影され、また内容が非常に過激である。ある1人の青年が異常者に拉致され、無理矢理NINのPVを見せられながら拷問され、最後は「Gave Up」をバックミュージックにナイフで滅多刺し、火あぶり、レイプ、チェーンソーで体を切り刻まれ、心臓をむさぼられて終わるという「Happiness In Slavery」以上の残虐な内容である。また「Broken Movie」は本人たちがマスコミに騒がれる事を嫌って正式に公開される事はなかった・・・・・・はずだが何故かBitTorrentなどでどう見てもオフィシャル的なDVDイメージが流れている。これはトレント・レズナーが意図的に流したものだと思われる。なお、PV作品「Closure」において「Broken Movie」で使用された楽曲のPVを見る事ができる。
「Wish」のPVについては、1995年にライブ映像を使用したPVが再度製作され、MTVで放送されているのはこのバージョンになる。また「Gave Up」についても、後に「The Downward Spiral」がレコーディングされるラ・ピッグ・スタジオにてPVが製作された。このPVには、マリリン・マンソンが登場している。
「Broken」がリリースされた2ヶ月後に、唯一のフォローアップ作品となる「Fixed」がリリースされた。ダニー・ハイド、J.G.サーウェル、ブッチ・ヴィグ(現ガービッジ)らをリミキサーとして起用し、「Broken」に収録されたいくつかの曲をリミックスした。
The Downward Spiral (1994 - 1997)
1994年にはセカンド・アルバムとなる「The Downward Spiral」をリリースした。
1995年には本作のリミックス作品となる「Further Down The Spiral」をリリースした。
NINはこのアルバムのフォロー・アップツアーとして「The Self Destruct Tour」と冠されたツアーを行った。このツアーの中で「Woodstock '94」に参加した。「Woodstock '94」は土砂降りの雨中でライブが行われた。泥まみれの観客が待つ中、バンドメンバーも泥まみれの姿でステージに登場したNINのパフォーマンスはNINのキャリアの中で最も有名なエピソードの一つとなった。(ライブの直前はいつも吐きそうな気分だった『当時のトレント・レズナー談』)
また、デヴィッド・リンチの「Lost Highway」のサウンドトラックのプロデュースを行った。このサウンドトラックには「The Perfect Drug」が収録された(初めて最大級にポップなコーラスを追求した『当時のトレント・レズナー談』)。
同年11月に初の公式な映像作品となる「Closure」がリリースされた。この作品はVHS二本組となっており、「Tape 1」と銘打たれた方には1994年から1995年にかけて行われた「The Self Destruct Tour」の模様を、「Tape 2」と銘打たれた方にはデビュー当時から1997年の間に製作されたPVが収録された。
また「Closure」のDVD化の話が出ていたが、前マネージャージョン・マルムとの金銭問題(ナイン・インチ・ネイルズの売上20%を不正に搾取していた)などでジョン・マルムが「Closure」の映像著作権の一部を保有してるためリリースできず、2006年にトレント・レズナー本人が意図的にネットのP2PにDVDデータを流出させている。このデータはBittorrentなどでダウンロードできる。
The Fragile (1999 - 2004)
1999年の9月に2枚組アルバム「The Fragile」がリリースされた。このアルバムはリリースされた最初の週にビルボードチャートで一位を獲得したが、翌週にはビルボードのトップ10から脱落した。そのために予定していたアルバムリリース後のツアーに必要な経費は、トレント・レズナーのポケットマネーから捻出することとなった。
バンドは2000年より「The Fragility」と銘打たれたツアーに出る。このツアーはまずはヨーロッパと日本で行われた。そのツアーが一旦終了した後に「The Fragile」のリミックス・アルバムとなる「Things Falling Apart」がリリースされた。その後にバンドはアメリカツアーを行い、そのツアーの様子を収めた「And All That Could Have Been」をリリースした。「And All That Could Have Been」はVHS、DVD、CDの形態でリリースされた。CD盤には初回生産限定盤に「Still」が附属された。なお、「Still」は(http://www.nin.com/still/)で静かに販売している。一つのアルバムとみてイイほどのデキだ。
With Teeth ・ Year Zero (2005 - 2007)
2005年に「With Teeth」がリリースされた。この頃からレズナーの外見が変わりだす。新メンバーにジョーディー・ホワイト(現マリリン・マンソン トゥイギー・ラミレズ)・アーロン・ノース(現ジュデーム)・アレッサンドロ・コルニティを加え、前回からの引き継ぎメンバーはジェローム・ディロンだけであったが、ツアー中のサンディエゴ公演で演奏中にジェロームが心臓の異常を訴えて救急車で運ばれる事態が発生し、10月1日のハリウッド公演を最後にジェロームはNINを脱退した。後に正式メンバーとしてジョッシュ・フリースが就任。また「With Teeth」が全米で初登場1位を獲得。そしてMTVが主催する映画賞「2005 MTV Movie Awards」の授賞式で、当時の米ブッシュ大統領の映像をバックに「The Hand That Feeds」をプレイすることを企画するが、MTV側が難色を示し、レズナーも「やらせてくれないのなら、こっちからお断りだ。」とばかりに出演をキャンセルした。
2007年リリースのアルバム「Year Zero」がオーストラリアで法外な値段で売られていることにレズナーが憤慨し、固定ファンから搾取しようとするレコード会社のやり方を痛烈に批判。これをきっかけに作品のリリース形態に新しい試みを取り入れていく。(レコード会社を取りまく状況は日増しに強くなってる。会社は自業自得ともいえる傷を消費者に肩代わりさせようとしている。「Year Zero」の定価がそうだ。不条理きわまりない。ユニバーサルほどの大手がこのありさまだ。恥ずかしいかぎりだ。ちなみに俺はユニバーサルの重役に「NINにはコアなファンがいるから、何か出せばファンはいくらでも払う」と言われた。そこでお前等に協力してほしい。NINのCDを盗んで、盗んで、盗みまくれ。それを友達みんなにくれてやりな。『トレント・レズナー談』)
Ghosts I - IV ・ The Slip (2008 - 2009)
レズナーが制作に携わったソウル・ウィリアムズのアルバム「The Inevitable Rise And Liberation Of Niggy Tardust」を購入者が値段を$0か$5かを選べる方法でダウンロード・リリース。しかしこの試みはレズナーの思惑通りには行か無かったようで、有料ダウンロードが全体の僅か18.3%であったことにレズナーは落胆した。(みんな俺等のファンじゃなかったのか・・・?『トレント・レズナー談』)
しかしレズナーはこれにめげず、今度は自身の新作「Ghost I-IV」を全36曲中9曲は無料、残り27曲は$5でダウンロードでき、さらに2枚組のCD ($10)、DVD付きのデラックス・エディション ($75)、レズナーのサイン入りのウルトラ・デラックス・ヴァージョン ($300)をラインナップ。続く「The Slip」に至っては全曲を無料で、しかもmp3、FLAC、M4A lossless、24bit/94kHtz WAVの4種類のフォーマットで配布した。(長年サポートしてくれたファン、ありがとよ。これは俺からのおごりだ。『トレント・レズナー談』)
NIN.comのファンから未発表曲を溜め込んでいるのかについての質問で、プリンスとウィーザーのリヴァース・クオモについて。
「俺は、プリンスやリヴァース・クオモじゃない。素晴らしいトラックが山ほどあるって誇示するようなタイプじゃね。プリンスよ、素晴らしい曲が百も千もあるんなら、そこからいくつか選んでアルバムに収録すればよかったじゃないか。だって、ここ何枚かはクソみたいなアルバムばっかリリースしてたしな。リヴァース、お前もだ」
『Spinner.com』でのコメントでマリリン・マンソンについて
「奴は嫌なやつだ。成功のためなら誰だって踏みつけるし、道徳の一線なんてのも超えるだろうよ。奴も今じゃ、ドラックとアルコールに支配されたラリッた道化だな」
関連動画
メンバー
トレント・レズナー(Trent Reznor)(Vocal and Keyboard)
NIN の中心人物。近年音楽業界の様々な問題点に対する声明文を公開している。
ロビン・フィンク(Robin Finck)(Live Guitar)
1994 ~ 2000 2007 ~ 現在も活動。 Guns N' Roses でもリードギターを担当してた。なんだかんだ言って Nine Inch Nails に一番所縁がある人物。
ジャスティン・メルダル・ジャンセン(Justin Meldal Johnsen)(Live Bass)
2007 ~ 現在も活動。加入前は BECK などで活動していた。
アイラン・ルービン(Ilan Rubin)(Live Drum)
2009 ~ 現在も活動。若干20歳若ながら抜擢され、トレントからも「ジョッシュが去った後に、スティックを握るのにふさわしい人物だ」と期待大。
旧メンバー
リチャード・パトリック(Richard Patrick)(Live Guitar)
1989 ~ 1994年まで在籍。脱退後は Filter というバンドを結成し、リーダーを務める。
ジェフ・ウォード(Jeff Ward)(Live Drum)
1989 ~ 1993年まで在籍。1993年に自分の自宅の車庫で一酸化炭素中毒による自殺をした。
ジェームス・ウィリー(James Woolley)(Live Synthesizer)
1989 ~ 1994年まで在籍。PVの「Wish」「March Of The Pigs」で姿が確認されてる。
クリス・ヴレナ(Chris Vrenna)(Live Drum・Programmer)
1989 ~ 1997年まで在籍。レズナーと若い頃苦楽を共にした仲でもある。現在は Marilyn Manson のキーボードを担当している。
ダニー・ローナー(Danny Lohner)(Live Bass)
1994 ~ 2000年まで在籍。ベーシストとしては名が知られており、現在は Tool のメイナードとのプロジェクト PUSCIFER などで活動している。
チャールズ・クローザー(Charles Clouser)(Live Keyboard・Synthesizer)
1994 ~ 2000年まで在籍。現在は主にテレビの作曲家などの活動をメインとしている。
ジェローム・ディロン(Jerome Dillon)(Live Drum)
1998 ~ 2005年まで在籍。心臓の病気のため衝撃的な形で脱退することになる。脱退後は nearLY という名義でソロ・アルバムをリリース。脱退後のインタビューはこちら
アーロン・ノース(Aaron North)(Live Guitar)
2005 ~ 2007年まで在籍。その暴れ馬のような落ち着きの無い奏法が特徴。現在は Jubilee というバンドでリーダーを務める。
ジョーディー・ホワイト(Jeordie White)(Live Bass)
2005 ~ 2007年まで在籍。言わずと知れた Marilyn Manson のトゥイギー・ラミレズである。脱退後 Marilyn Manson に復帰し、アルバム「The High End Of Low」をリリース。
アレッサンドロ・コルニティ(Alessandro Cortini)(Live Guitar・Bass・Keyboard)
2005 ~ 2008年まで在籍。現在は Modwheelmood というバンドで活動中。インタビューはこちら
ジョッシュ・フリース(Josh Freese)(Live Drum)
2005 ~ 2008年まで在籍。Guns N' Roses や DEVO などでドラムを叩いてきた名ドラマー。近年ソロ・アルバムをリリースしたらしいがネタか本気か判らない特典が話題となっている。
Halo Numbers
NINの公式作品はそれぞれ「Halo」(Haloとは例えば聖像の頭の周りやその上方に描かれる、光背, 後光の意味)を冠したシリアル・ナンバーが付けられている。2004年にナッシング・レコードが事実上活動を停止した関係からか、それ以降の先行シングルを含めたシングル曲のリリース形態がアメリカとヨーロッパで大きく異なっている。アメリカでリリースされている12インチ・シングルはリミックス曲が多数収録されており、それらはヨーロッパや日本でリリースされているシングルでは聴く事が出来ない物が多い。
Halo 01 - Down In It
Halo 02 - Pretty Hate Machine
Halo 03 - Head Like A Hole
Halo 04 - Sin
Halo 05 - Broken [1]・[2]
・[3]
・[4]
・[5]
Broken Movie [1]
・[2]
Halo 06 - Fixed
Halo 07 - March Of The Pigs
Halo 08 - The Downward Spiral [1]・[2]
Halo 08 DE DVD-A - The Downward Spiral (Deluxe Edition)
Halo 09 - Closer To God
Halo 10/10 v.2 - Further Down The Spiral
Halo 10 promo - Hurt/ Piggy
Halo 11 - The Perfect Drug(Versions)
Halo 12 - Closure
Halo 13 - The Day The World Went Away
Halo 14 - The Fragile [1]・[2]
・[3]
・[4]
Halo 15 - We're In This Together(Pt.1, 2, 3)
Halo 16 - Things Falling Apart
Halo 17 CD1 - And All That Could Have Been
Halo 17 CD2 - Still [1]・[2]
Halo 18 - That Hand That Feeds
Halo 19 - With Teeth [1]・[2]
Halo 20 - Only
Halo 21 - Every Day Is Exactly The Same
Halo 22 - Beside You In Time [1]・[2]
・[3]
・[4]
・[5]
Halo 23 - Survivalism
Halo 24 - Year Zero [1]・[2]
・[3]
Halo 25 - Y34RZ3R0R3M1X3D
Halo 26 DE LE - Ghosts I - IV
Halo 27 CD LE - The Slip [1]・[2]
・[3]
・[4]
・[5]
・[6]
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外部リンク
nin.com
- NIN公式サイト
remix.nin.com- NIN公式リミックスサイト
NINRemixes.com- NIN非公式リミックスサイト
http://dic.nicomoba.jp/k/a/nine%20inch%20nails


ページ番号: 4133965
リビジョン番号: 380678
読み:ナインインチネイルズ
初版作成日: 09/07/31 17:50 ◆ 最終更新日: 09/08/01 22:19
編集内容についての説明/コメント: 無かったのでWikiなどから情報を集めてみました
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