No.57 奮迅竜トレスラグーンとは、遊戯王OCGのカードである。
概要
「コレクターズパック ZEXAL編」(2013年8月10日発売)でOCGに登場。
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/炎属性/ドラゴン族/ATK 100/DEF 2600
レベル4モンスター×3
このカードが特殊召喚に成功した時、
相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
このカードの攻撃力は、選択したモンスターの攻撃力分アップする。
また、相手フィールド上のカードの数が自分フィールド上のカードの数より多い場合、
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
使用していないモンスターカードゾーン
または魔法&罠カードゾーンを1ヵ所指定して発動できる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
指定したカードゾーンは使用できない。
※「モンスターカードゾーン」は「メインモンスターゾーン」と読み替えて使用する(参考)
前半の効果を使えば、このカードの攻撃力を特殊召喚時点での最高攻撃力のモンスター+100ポイントの数値にできる。妨害を受けなければ必ず相手モンスター1体を戦闘破壊可能。エクシーズ召喚以外でも効果が適用できるのもポイントで、「リミット・リバース」などで何度も使いまわしたい。
ただ、もともとの攻撃力が100しかなく、上昇値も相手に依存するために安定性に欠ける。同じ素材で2700~2800くらいの攻撃力を持つモンスターも出せてしまうため、相手がこれ以上の攻撃力のモンスターを使っている状況でなければせっかくの攻撃力上昇があってもあまり有効活用できない。効果に素材は要求するが、高攻撃力への対抗手段としても同じランク4の「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」が存在する。また、「エフェクト・ヴェーラー」などの効果無効にも弱い。低攻撃力故に受けられるサポートもあるので一概に悪いとは言えないが、低攻撃力の危険性は意識しなければならない。
後半の効果は、カードゾーンを封じるもの。エクシーズ召喚で自分フィールドのカード枚数が減った状況なら条件も満たしやすいだろう(エクシーズ素材はフィールド上のカードにはカウントしない)。1ターンの発動回数に制限がないため、3か所一気に封じることも可能。
メインモンスターゾーンを3か所封じることができれば、メインモンスターゾーンに2体しかモンスターを展開できなくなるため、シンクロ・エクシーズ召喚の素材展開を妨害できる。残り2か所を「地盤沈下」で封じれば相手はモンスターの展開が困難になる(手札融合などでエクストラモンスターゾーンにモンスターを出すことは可能)。「紋章獣ツインヘッド・イーグル」、「オーバーレイ・リジェネレート」、「ナンバーズ・オーバーレイ・ブースト」などの素材回復カードを併用して、相手のフィールドの空きゾーンをことごとく使用不可にするといったことも可能。
完全なロックでなくとも、相手のリンクマーカーが向いた先のメインモンスターゾーンを封じて展開を妨害することはできる。このカードを一方のエクストラモンスターゾーンに出したならば、もう一方のエクストラモンスターゾーンの右上、上、左上(相手から見ると上下逆)を封じることで、エクストラモンスターゾーンに出した相手のリンクモンスターのリンク先にモンスターを展開することができなくなる。
通常魔法等にはあまり効き目がないため、メインモンスターゾーンを優先して妨害していく事が多くなるだろうが、魔法&罠ゾーンに適用可能でもあるため、メインモンスターゾーンの妨害を「ヨコシマウマ」、「地盤沈下」に任せ、このカードで魔法&罠ゾーンを封じていくこともできる。ペンデュラムゾーンを兼ねる両端の魔法&罠ゾーンを封じれば相手のペンデュラム召喚を封じることもできる。
欠点としては、相手のフィールドのカード枚数が多い場合でないと使用できないということがある。最低でも相手フィールド上に2枚のカードを置くことを許すため、反撃の布石をすでに打たれてしまっている可能性もあり、確実性に欠ける。相手が準備を整える前に、こちらから「おジャマトリオ」、「リバイバル・ギフト」などで相手フィールド上にトークンを展開して条件を満たす手はあるものの、今度はそのトークンでリンク召喚される可能性がある。
「地盤沈下」など、その他の類似カードにも言えることだが、このカードがフィールドを離れてしまうと効力を失ってしまう。デッキ全体で相手の行動を封殺するようにしないと、すぐに除去で突破される。
また、使用していないゾーンしか封じられないため、相手のゾーンがカードで埋め尽くされている場合、まずそれらを除去しないとどうしようもない。
前半の効果によって戦闘で活躍させるもよし、後半の効果で、相手の行動を制限するテクニカルな戦い方をするもよしの、いろいろな使い方ができる面白いカードである。後半の効果を突き詰めたデッキ構築だと友達をリリースする羽目にはなりそうだが。
新マスタールールへの移行に伴って、テキストのエラッタが行われた1枚。封じられるのはメインモンスターゾーンか魔法&罠ゾーンとされた。エクストラモンスターゾーンを封じることができないため、手札融合などには無力であるほか、「おジャマトリオ」などのトークンを組み合わせたロックをリンク素材にすることで簡単に突破されるようになった。一方で、ペンデュラムゾーンが魔法&罠ゾーンと統合されたことでペンデュラムゾーンを封じられるようになる、リンクマーカーによってカードの位置が重要視されるためどこを封じるかも重要になるなど、新たな使い方も生まれている。
「No.」(ナンバーズ)と名のついたモンスター。「ナンバーズ・ウォール」で破壊から守るといったことが可能。
ナンバーズはアニメ・漫画「遊☆戯☆王ゼアル」において、アストラルの記憶のピースとされる特殊なカードで、設定上は100枚存在するとされる。このカード自体がアニメや漫画に登場したことはないが、ナンバーの重複は見られないことから設定上はこのカードも100枚のうちの1枚であると思われる。
ただ、漫画版第21話でDr.フェイカーがナンバーズについて語っているシーンにおいて、背景に描かれているナンバーの一つに、このカードのナンバーである57が存在している。
日本語版の登場以前から海外版「Number Hunters」(2013年7月12日発売)で登場していた。情報自体も海外版公式サイトが初出であり、Vジャンプ、最強ジャンプで日本語版情報が公開されるまで長らく日本語版の情報が存在しなかった。
海外名は「Number 57: Tri-Head Dust Dragon」。日本語とは大分違う意味となっている。
これから考えると、日本語名の「奮迅」(ふんじん、激しく奮い立つこと)は「粉塵」(ふんじん、粉上の細かいちり)とかけられているのかもしれない。ナンバーの57の数値は、粉塵と5(こ)7(な)をかけているのだろうか。
関連動画
関連項目
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