さがさないでください まあ、そっとしておいてやんな。 |
「OUYA」と書いて「ウーヤー(発音 /ˈuːˌjɑː/)」と読む。
概要
2013年6月25日に発売された据置型ハードで、「Wii U」「PlayStation 4」「Xbox One」と同じく第8世代のゲーム機として数えられている。
OUYAの大きな特徴はAndroid (Jelly Bean) をベースに開発されているオープンプラットフォームという点である。
ソフトウェア開発のライセンス料は無料、そしてソフトウェア開発キット(SDK)も無料公開と、技術さえあれば誰でもゲームを開発、公開することが可能なのである。 課金システムの採用は自由だが、ソフトの提供は「無料」が義務付けられており、ユーザーは基本的に無料でゲームを楽しむことができる。 ソフトはオンライン配信であり、OUYA内蔵の専用マーケットからダウンロードする。 光学ドライブは有していない。
“Hackers welcome.” を掲げており、本体のAndroidをルート化したり、本体のUSBポートやBluetoothを経由して独自のソフトをインストールするのもOKとしている。 さらに本体も普通のネジで簡単に開けられるなど、ハードもソフトもハック公認という今までに例を見ないオープンなゲーム機である(販売されるソフトは勿論ハック不可)。
“The revolution will be televised.” のスローガンには、近年スマートフォンやブラウザゲームに押され気味な「テレビゲーム」復権の思いが込められている。
予定されている本体価格はコントローラー込みで99ドル(日本円で約8000円)と非常に安価なのも特徴。
また、AndroidOS向けにNintendo64のエミュレータを開発しているデベロッパによると、OUYAにも対応予定で、すでにOUYAの承認を得ており、公式ストアに陳列される予定だという。
この他にも、NESやSNES(スーパーファミコン)のエミュレータが公式ストアで配信予定で、往年の名作を遊ぶ用途での活躍にも期待がかかる。ゲームのROMの入手方法は、購入者の良心に委ねられるが。
発売後は・・・
2013年11月23日にはストレージ容量を倍にし新型コントローラーを同梱したホワイトVer($129)が発売された。また、2014年1月31日にはホワイトのスペックを引き継いだブラックVer($129)が出ている。
また、2013年10月には「新しいコンソールのイテレーション(ソフトウェア開発のサイクル)が2014年には利用できるようになる」ことが、プロジェクトを率いるCEOのジュリー・ウルマン(Julie Uhrman)より示された。
しかし、ユーザーやメディアからの評価は芳しくなく、「Tom's Hardware」では「ぬるい(lukewarm)」と感想をまとめており、ブログサイト「TechCrunch」では2013年ガジェットのワーストに挙げられており、アメリカのフォーブス誌においては「死んでいる(Basically Dead)」などと酷評されている。
買収・終了
2015年7月にPC関連製品の企業Razer社によって買収されたことが明らかになった。[1] [2]
Razer社はOUYAが保有する全てのソフト資産などを取得しており、またOUYA側の従業員なども受け入れることを表明。ただしCEOであったジュリー・ウルマンは退社することとなり、これでOUYAはRazer社のもとで展開されていくことになる。
……かと思いきや、Razer社はすでに自社の家庭用ゲーム機として同じくAndroidベースの「Forge TV」を販売・展開しており、買収の対象にOUYAのハードウェア部門は入っていない。また、Razer社が表明した今後の方針も「OUYAのユーザーをOUYAから自社のForge TVへ移行させること」だった。つまりゲーム機のOUYAはサービス終了とされ、完全に終わる形となるようである。[3]
購入について
日本ではゲーム機が販売されておらず、日本語ローカライズも行われていない。また、通販対象のエリアからも外れている。
購入したい場合はAmazonなどから並行輸入品として買うしかない。※関連リンク参照
仕様・スペック
OS | Android 4.1 (Jelly Bean) |
CPU | NVIDIA Tegra3 クアッドコア(4コア) |
メモリ | 1GB RAM |
内蔵ストレージ | フラッシュメモリ 8GB / 16GB |
映像出力 | HDMI端子、1080p HDサポート |
通信 | Wi-Fi 802.11 b/g/n、イーサネット、Bluetooth LE 4.0 |
接続端子 | USB 2.0 x1、Micro USB x1 |
コントローラー | 無線接続、アナログスティック x2, D-pad、8ボタン式 + メニューボタン x1、タッチパッド対応 |
関連動画
関連リンク
関連項目
脚注
- *ゲーム周辺機器メーカーの“Razer”が、Android家庭用ゲーム機“OUYA”のソフトウェア資産買収を発表 (ファミ通.com 20150730)
- *約10億円もの出資を集めたAndroidベース家庭用ゲーム機の「OUYA」が買収される (GIGAZINE 20150728)
- *あくまでRazer社の目的は、ゲーム機のOUYAではなく、OUYAの顧客とユーザーアカウント情報およびソフトウェア資産などが欲しかっただけだと思われる。
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