R-Q とは、VOCALOID-PVのプロデューサー(制作者)の一人。
特定のP名が定着しておらず、代表作からしばしば「WhiteLetterPVの人」などと呼ばれる。また、かつては投稿者名の表記がR-9であったため、古い紹介文などではその表記が残されており混乱を招くことがあるが、同一人物である。
作風
氏の手によるPVはすべて手書きアニメーション。エフェクトなどによる加工は殆ど用いられず、鉛筆画+水彩着色を思わせるあたたかい絵柄でナチュラルによく動く。描かれるキャラクターは初音ミクに限らずVOCALOIDオールスターの様相を呈しており、正規ボカロ以外にも、亜種、くまうた、ディレイ・ラマなどがしばしば登場する。コンテ段階では専用の用紙の代わりに付箋を利用していることが講座動画によって明らかになった。
比較的寡作で、完成版が発表されているPVは「WhiteLetter」「「CGMの現在と未来」に来ませんか?」の2作のみであるが、下記のような貢献もあり特に古参ボカロファンの間での知名度は高い。特に「逆襲のMeiko」PVの完成は多くの人が「いつまででも待つ」宣言をしている。
かと思えば唐突にぽっぴっぽー祭りに参戦するなど、ノリの良い一面もあるようだ。
VOCALOID-PV文化への貢献
氏は初音ミク発売直後に現れた最初期のVOCALOID-PV制作者として知られる。
初投稿は2007年9月12日「【勝手にPV】WhiteLetter【未完Ver.00】」。当時まだ数えるほどしか存在しなかったミクオリジナル曲の中でも動画部分に着目した作品はきわめて少なく、PVはおろか、ほとんどが公式イラストを転用した一枚絵で変化に乏しかった。そのような情勢の中、さらに2度の中間報告を経て同10月27日に投稿された「【初音ミク】WhiteLetter【アニメPV完成版】」は、その完成度の高さから好評を博すとともに原曲の知名度向上にも大きく貢献し、音楽×映像コラボレーション作品の可能性を広く知らしめることとなった。
以後現在に至るまで、第三者が曲に映像を付ける“勝手にPV”の文化は、VOCALOID界隈の一柱を担う人気ジャンルとなり、「WhiteLetter」PVはその先駆けとして今なお語られている。VOCALOIDを媒介とした初期のCGMの一例としても各所で取り上げられた。
余談だが、各種未完Verでは完成版では見られないアニメやイラストがそれぞれ描き下ろされており必見。
エピソード
- 2009年7月1日に投稿された「【勝手にPV】偽りの時に抱かれて【休止】」の動画説明文で、HDD故障による膨大なデータの紛失を告白。この中には作りかけの「逆襲のMeiko」PVのデータも含まれていたと見られ、完成を待っていたファンらに大きな衝撃を与えた。今後の動向が注目される。
- ぼかりす曲のPVであると同時に無料イベントのコマーシャル的な動画でもある「【勝手にPV】「CGMの現在と未来」に来ませんか?【手描きアニメ】」が、投稿翌日の本イベント会場で実際に上映されて好評を博したという。この動画はあくまで氏が個人的に作成したものであり、氏本人はイベントに参加していないばかりか上映を事前に知らされてもいなかった様子。同日夜にニコ生タイムシフトで会場の様子を視聴して「冒頭でこの動画が流れていたので吃驚・興奮しましたww」とのこと。
関連動画
代表作
公開マイリスト
関連項目
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