Sodomとは、1982年より活動するドイツのスラッシュメタルバンドである。
概要
ジャーマンスラッシュ三羽鳥(Sodom,Kreator,Destruction)の一角を担い、スラッシュメタル史においても重要なバンドの一つである。13枚ものアルバムを出すベテランであり、2012年現在も精力的にウォッケンなどのドイツのメタルフェスでライブ活動をしており、数あるスラッシュメタルバンドの中でも常に高い人気を保ち続けている。結成以来ボーカルベース、ギター、ドラムの三人編成であることも特徴である。
音楽性としては初期はブラックメタル色があった。1stはスラッシュメタルアルバムの中でも屈指ともいえる演奏の下手さが特徴。俗に言う『B級スラッシュ』であり、ドラムは走りまくり、まるで合わせる気が無いように全ての楽器がバラバラに勢いに任せて疾走する感じである。だがそれがいい。
2rd以降は劇的に演奏技術、サウンドプロダクションが向上し、『怒涛のスピードで突進するようなスラッシュメタル』というスタイルを確立する。3rdアルバム「Agent Orange」は当時のドイツで10万枚売り上げるなど彼らの出世作であり、スラッシュメタルにおいても屈指の名盤とされる。タイトル曲を始め非常に完成度の高い必聴盤である。
速さに関して言えば5thアルバム「Tapping the Vein」も触れなければならない。おそらくスラッシュメタル史上でも随一の畳み掛けるような激速っぷりで、こういうのが好きな人はこれ聴けば興奮して死ねると思われる。やや音質が悪いのが難である。一方でバンドのリーダーであるトム・エンジェルリッパーの「Sodomのルーツはスラッシュメタルというよりロックンロールなんだ」との発言があるように、高速曲以外にもロックやパンク色が強い曲も少なからずあるのも一つの特徴である。
メンバー
- トム・エンジェルリッパー (Vo/B) 本名トーマス・サッチ。愛称はトムおじさん、トム。49歳。バンドの最重要人物。Slayerの大ファンであり、それがバンドの方向性を決定付けたといえる。ほぼ全ての作曲を担当するリフ・メーカーでもある。デスヴォイスに近いような独特のヴォーカル、デビュー当初から使用し続けてる赤いベース(Ibanez Destoroyer)が特徴。たまにFernandesの黒いベースも使う。Ibanez、Fernandesは共に日本のメーカーであるので親近感が沸く気がしないでもない。ちなみに当初はフィンガースタイルであったが現在はピック弾きであり、これもSlayerのアラヤと同じである。
- ベルネマン (Gt) 本名ベルント・コスト。49歳。1996年から在籍。主な使用ギターはカスタムショップAMFISOUND製の"Bernemann Kelly"でケリーギターの形状と迷彩柄が特徴。使用ヘッドアンプはドイツ勢らしくEnglのSavage120。好きなバンドはSlayer,Megadeth,Queen。好きな言葉はLive and let Live(持ちつ持たれつ)。
- ボビー・ショットコウスキ (Dr) 年齢非公開。1996年から在籍。使用ドラムはSonor製。好きなバンドは特に無し。ビールとピザが好き。好きな言葉はNothing is impossible(不可能なものはない)。
バンドの初期~中期のメンバーはトム以外流動的であった。1982~1996年はアルバムが出る度にギタリストが代わり、その間の脱退者はドラムも含め9名にのぼる。ちなみに同じドイツ三羽烏のKreatorの脱退者は7名、Destructionは8名なのでSodomが特別多いわけでもないが、Metalica、Slayer、Testamentなど他の主要バンドと比較すればやたら多いことも確か。コロコロ人を代えるのはドイツ人の性なのかもしれない。余談だがMegadethのそれは11名である。デイブェ・・・
関連動画
上の2007年のLiveは過去のメンバーが総出演している。素人の飛び入り参加とかではない。
関連項目
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