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セントギガ
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"I'm here." "I'm glad you're there." "We are St.GIGA."

St.GIGA(セント・ギガ)とは、世界初の衛星放送(BSアナログ5ch)によるデジタルラジオ放送局。運営会社・名称を変えながら2006年まで存在していた。チャンネルBS 333chだった。

スーパーファミコンの周辺機器、サテラビュー衛星データ放送を行っていた会社でも知られている。

歴史

St.GIGA時代(1991年~2003年)

1991年3月に放送開始、9月より有料放送開始。

30分や1時間などで区切られた「タイムテーブル」ではなく、潮の干満との運行を組み合わせた「タイテーブル」を基本として、高音質環境音音楽ミックスした物が絶え間なく流れる「音の潮流」を放送した。しかし、DJし・映像し・トークしという放送内容では有料契約者は低迷する一方であったため、開局当初から大赤字を出してしまう。

結果、1993年には「DISC番組」と呼ばれる最新ヒットチャートや新譜CDを流すコーナーが登場。こうなるともはやタイテーブルどころではなく、「音の潮流」はタイムテーブルで区切られたDISC番組の合間に放送されることとなった。

1995年4月からは任天堂と共同で、サテラビューを接続することで聴取可無料放送「スーパーファミコンアワー」を開始。同時にSt.GIGAでもゲームデータ放送の連動を的とした「サウンドリンクゲーム」の時間帯が設けられる。伊集院光や裕木奈江などタレントアイドルを起用したバラエティトーク番組を放送するも、新規加入者は増加せず、タイテーブルを好む聴取者からは反感を買ってしまう。

任天堂が資本参加したことによって赤字は解消されたが、任天堂と経営再建について揉め、1999年任天堂データ放送事業を撤退。その後はSt.GIGA単独で継続するも、新規スポンサーが獲得できないことを理由に2000年6月をもって「スーパーファミコンアワー」は終了となる。

任天堂撤退後は、当時任天堂と不仲であったスクウェアベネッセが資本に参加していた。

とうとう2001年7月運営していた「衛星デジタル音楽放送株式会社」は倒産。民事再生法により2003年から「ワイヤービー」の子会社となる。

Club COSMO・WINJ時代(2003年~2007年)

2003年4月ワイヤービーによって「Club COSMO」(クラブコスモ)となった「St.GIGA」だが依然として低迷をし続け、同年10月に「World Independent Networks Japan(WINJ)」に譲渡した。譲渡した直後「ワイヤービー」は破産した

2003年10月、「WINJ」となる。「St.GIGA」時代から続いてきた編成から大幅に変更されるとしていたが、実際には数個しか製作されずに一日の大半が「音の潮流」の再放送で占められていた。有料放送を銘打っていたものの、放送終了までスクランブル放送は一切なく、無料で聞ける状態が続いていた。

2005年には「日本BS放送(当時は知チャンネルテレビ放送参入後はBS11)」「ワールド・ハイビジョン・チャンネル(後のTwellV)」「スター・チャンネル(標準画質放送からのハイビジョン化)」と共にBSデジタルテレビ放送の参入を総務省に申請したが、「WINJ」のみ拒否された。

2006年4月からはBSデジタル放送をしていたWINJ以外の放送局すべてが撤退。6月以降、番組表が更新されず、放送中断やノイズを頻繁に起こすようになる。ラジオ放送では無音が数続けば放送事故と扱われるが、当時のWINJは数どころか数時間の放送中断さえあった。メール電話も通じず、総務省からも連絡が取れず困っていたという。

ホームページ更新されないのは、HPを委託している制作者への不払いのためのようです。
スタッフにも賃金が支払われておらず、次々に人が辞めているようです。電話に出ないのも、メールの返事がないのも、それを受ける人間がいないからです。
カスタマセンターと実際に送出を行っているのは全く別の場所で、現在残った数名によって、かろうじて放送は続いていますが、EPGをアップ出来る人材も辞めてしまい、音だけが流れています。放送用のDATは8時間分のテープをセットして自動送出しているようですが、人材のやりくりがつかず、次のテープをセットする人がいないと、放送の中断も起きてしまうようです。

ーー スラッシュドット崩壊中のBSラジオ局exit」に転載された、ファンサイト掲示板の書き込みより引用

このような状態でなんとか同年10月まで放送を続けたものの、2006年11月より「老朽化したシステム善・メンテナンス」を理由に2007年1月31日まで放送休止。その後、放送休止を5回延期し、期限放送休止となる。

2007年11月、ついに放送再開を行えないまま放送事業者認定を取り消され、こうして約16年間続けてきた「短波放送」は幕を閉じた。

ちなみに、2011年10月放送大学BSテレビラジオ放送を開始。BSデジタル放送が4年ぶりに復活することとなった。

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1 名無し
2014/09/22(月) 23:12:59 ID: JXRtkq2E+s
任天堂支援打ち切りST.GIGA運営倒産ワイヤービー→破産LFX488・BSQR489閉局、BSデジタルラジオWINJのみに→WINJ閉局→放送大学ラジオBSでできる
・・・っと。
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2 ななしのよっしん
2015/09/18(金) 01:08:23 ID: b4p6XWIgg+
サテラビューもそうだけどセントギガも生まれてくるのがすぎたような気がする。
ネットラジオなら成果を挙げられてたんじゃないかな
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3 ななしのよっしん
2016/03/05(土) 12:24:24 ID: YED4vGXgQb
J-Waveで放送されたAZ-WAVEと並ぶバブルニューエイジ。元々の仕掛人が同じセゾン系なので感性や企画の文法的なものは極めて似ている。90年代プリンス系シティホテルの廊下や室内でウェルカム用に流されていた。
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4 ななしのよっしん
2019/02/08(金) 20:34:34 ID: tU97WNRWhD
>>sm34210460exit_nicovideo
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5 ななしのよっしん
2019/03/24(日) 21:22:28 ID: auSEBMBkWu
サテラビューに乗っかりさえしなければ、もう少し長くSt.GIGAを続けられたんじゃないかと思ってしまう
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6 ななしのよっしん
2021/05/09(日) 22:48:00 ID: RSPACck09W
当初は物しさと音質の良さで一定層しか受けず、一般受けするために普通ラジオの構成に迷走を極めたあと、サテラビューに乗っかってることが延命措置な経緯だったと思うが、乗っからなかった運命だとどうなっただろうな?
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7 ななしのよっしん
2022/06/01(水) 14:38:27 ID: hoZqoSWPnH
>>6
正直、初手の段階で資不足という感じだった(広告収入がそもそもない)ので任天堂が関係しなければしないで終焉はもっとかっただけだと思う。
あの当時ですら「tide table」というかなり攻めた哲学のもとでのラジオ局だったから他の会社が名乗り出てくるのも正直イメージがないし、そもそも90年前半はバブル後のダメージで出資するにも慎重だった時代だし…。
それにしても、都築電気社長がいう『皇学会』ってなんだったんだろうな。もしこっちが買収に成功していたら、のほうが気になるw
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