TOPANGAリーグとは、格闘ゲーム配信及び企画運営団体TOPANGAがニコニコ動画と提携し実現したニコニコ公式生放送における賞金付き格闘ゲーム大会の有料動画配信企画である。
概要
2012年1月18日に発表されたCAPCOMが公式に協力している数少ない非公式大会である。
当企画はニコニコ生放送の公式生放送にて配信されていたTOPANGA主催におけるトパンガコンセプトマッチの好評を受け、有料配信を前提に企画を進めて実現した。経緯の詳細については4Gamerに掲載された記事を参照。
2012年までの国内の格闘ゲームの有料配信は、闘劇だけが企画を実現していた(「闘劇’10」、「闘劇’11」)。闘劇はニコニコ生放送と提携・配信していたのだが、多数のゲームタイトルの対戦が同時進行している状態にもかかわらず、本来の目的である動画配信の配信枠が1つしかなかったため視聴者が観覧したいゲームの対戦が配信できず、さらにその配信枠ですら注目カードの対戦にカメラが向くことなく決着がつくなど、お世辞にも成功したとはいい難い配信企画となってしまった。
対してTOPANGAリーグでは闘劇や海外の大会に比べて規模こそ小さいものの、対戦種目がスパ4AEの一種目であり、さらに配信日を12回と割くことで全対戦が高画質で視聴可能となっている。
どの程度まで視聴者に受け入れられるのか、そしてチケットを購入してくれるのかが推測の域を超えない状態で始まったこの有料動画配信企画であるが、急遽本戦開始前に賞金付きMVP制度が発表され、さらには現在のリーグをAクラスとし下位リーグであるBクラスの導入を検討するなど、第2期以降のTOPANGAリーグの構想を着々と拡大していることから、予想以上の成功を収めていると推測できる。
この企画の行く末が、今後の格闘ゲームの有料動画配信の未来を占う試金石であるのは言うまでも無い。
第1期 TOPANGAリーグ
既存の大会で活躍したプレイヤーの中からさらに選抜したプロアマ集う強豪プレイヤー12名における順位決定戦。
システムは「予選ステージ」と「本戦ステージ」の2段階による完全格付け。
(第二期以降のシステムは、大会結果から変更の可能性あり)
「予選ステージ」はオンラインにおける暫定順位決定戦。
「本戦ステージ」はオフラインにおける暫定順位者の完全順位決定戦。
使用タイトルは「スーパーストリートファイターⅣ ARCADE EDITION Ver.2012」Xbox360版。
使用キャラは1キャラのみとし、途中変更禁止。
予選ステージ6日間、本戦ステージ6日間の計12日間に渡って配信が行われる。
視聴料金は1日分が500ニコニコポイント(以下NP)。全12日分をまとめた通しチケットは特別価格の3500NP。
1日分の配信時間はおおよそ3時間程度であり、その冒頭である約1時間は無料視聴が可能。この無料視聴可能帯域はタイムシフト予約等に関係なく、生放送アーカイブが公開されている間は視聴可能となっている。
対戦の実況はコンセプトマッチからの協力者であるアールが担当し、解説はヨシヲと志郎によって行われる。
配信開幕時のアールの掛け声「トパンガリィィィィィ」はもはやお約束。対戦開始時の「いってみましょおおおお」もそれと双璧をなす人気語句。
参戦プレイヤー
ウメハラ(リュウ) "THE BEAST" | マゴ(フェイロン) "2D神" |
ときど(豪鬼) "THE MURDER FACE" | ふ~ど(フェイロン) "EVO2011 GODS#4王者" |
sako(いぶき) "最強の矛" | ももち(コーディー) "忍者の末裔" |
かずのこ(セス) "闘劇2011王者" | 金デヴ(キャミィ) "COOKIE MONSTER" |
RF(サガット) "闘劇二冠王" | ハイタニ(まこと) "CRAZY RASCAL" |
ボンちゃん(サガット) "運量を極めし者" | うりょ(さくら) "MR.GODSGARDEN" |
各プレイヤーの二つ名は、第一期TOPANGAリーグPV第1弾内のもの。
賞金
参戦プレイヤーにはファイトマネーの他に順位に応じて賞金が授与される。賞金提供者はニコニコ動画。
この他に、最終日に行われるアンケートにより8位以上となったプレイヤー内から3名のMVPが選出され、投票の割合によってMVP賞金252,500円が分配される。
この高額賞金については多くのプレイヤーや視聴者から絶賛されている反面、下位の、特に12位のプレイヤーに対してはあまりにも小額の賞金であることから、一部アンチや荒らしの対象になるのではないかとの懸念の声も聞かれる。
下位リーグ構想
本戦トーナメント開始前に下位リーグとなるBクラス構想が発表された。
内容は第1期TOPANGAリーグでの順位11位及び12位はBクラスに降格し、Bクラスの順位1位,2位となる。
9位及び10位はBクラス3位,4位との入れ替え戦が行われる。Bクラス参戦メンバーの選抜方法は現時点では不明。
戦況
配信
予選はスパ4のオンラインシステムの好調さもあり各試合が滞りなく進行していたのだが、第3戦における ときどvsRF の対戦では両者がうまくマッチングできず、対戦日が変更される事態に陥った。
試合が先延ばしされた結果、参戦者のスケジュールが予定されていた各配信期間に合わなくなり、ときどvsRFの対戦は配信時間外に行われた対戦を録画したものを実況・配信する形となった。
(スパ4オンライン対戦の特定マッチングの不具合は以前から確認されている。しかし同じ対戦者が同じ回線を使っていても日が違えば問題なく対戦ができる等、安定はしていない。この問題は未だ解決していない。)
対戦日変更については、当初2月10~12日の開催予定であったが、参戦者の海外大会参加におけるスケジュールの都合上、2月11,12,21日へと変更になった。
これはTOPANGAリーグが海外の大会開催期間の都合を調整をせずに開催を強行した弊害であるとされている。
本戦1日目には、無料視聴者の配信停止の際に有料視聴者までもが配信を停止させられてしまうトラブルが発生。解決策として全視聴者が配信可能な状態へと変更された。しかしその後も無料視聴者の配信停止が実行出来ず、結果として無料視聴者は最後まで視聴が可能であった。
さらに本戦4日目以降は配信中に頻繁に配信が断続し、ライブやドラマと違って数秒で大きく展開の変わる格闘ゲームにおいては何とも耐え難い配信となった。運営の対応として、配信のビットレートを下げ(画質を落として)配信したが、それでも不定期に配信が途切れ続けた。
これは「有料高画質」として配信している本放送としては避けがたい問題である。
また、本配信の購入者すら試合の録画を見ることが出来るのは1枠一日程度となっており、DVD化の声や大会開催後の視聴解禁が願われている。
有料動画配信が故の弊害とはいえ、それでも配信者側の問題は山積みであり、視聴者の悩みは尽きない。
安定した大会運営・動画配信が今後の課題となっている。
関連動画
関連生放送
予選ステージ
本戦ステージ
第2期 TOPANGAリーグ
第2期 TOPANGAリーグ(B)
第2期TOPANGAリーグはBリーグメンバーの決定から始まった。Bリーグメンバーはこれまでの大会実績等により選抜された14名と、2012年6月2日に行われたオンライン選抜大会の上位2名からなる16名。このメンバーによるオンラインでのリーグ戦となる。
優勝賞金は10万円、2位は5万円、3位は3万円、4位は1万円
このリーグ戦の上位2名はAリーグ参加が確定、3位と4位は第1期TOPANGAリーグの9位,10位であったときど,ぼんちゃんとの昇格決定戦を行なって、勝者がAリーグ参加となる。昇格決定戦はオフラインで行われる。
戦況
関連生放送
オンライン選抜大会
予選ステージ
関連動画
第2期 TOPANGAリーグ(A)
参加者は第1期TOPANGAリーグ上位8名とBリーグ1位2位そして昇格決定戦の勝者2名の12名。
第1期のオンライン戦でほぼ順位が確定する・上位組の試合が少なくなりすぎる点を改善するため、足切りとオフラインでの総当りを採用(詳しくはTOPANGA LEAGUE 第2期Aリーグ)
賞金は優勝100万円とストリートファイター25周年公式全国大会のシード権、2位30万円、3位10万円、4位5万円
関連動画
TOPANGAリーグASIA
日本から第2期優勝者ふ~ど、準優勝者ウメハラ、第1期優勝者sako、そして第1期準優勝者のハイタニが辞退した為、第1期・第2期それぞれの次点うりょ・ボンちゃんによる決定戦の勝者の4名。韓国からPoongko、中国からXiao Hai(小孩)、台湾からGamerBee、シンガポールからXianの4名が参加。
4日連続開催による全試合オフライン戦、事前に2キャラまで登録可能(キャラ変え有り)の7先デュース制総当り。
登録キャラはふ~ど(フェイロン)ウメハラ(リュウ)sako(殺意リュウ・いぶき)ボンちゃん(サガット・豪鬼)Poongko(セス・キャミィ)Xiao Hai(キャミィ・ユン)GamerBee(アドン・キャミィ)Xian(元)
関連動画
関連チャンネル、コミュニティ
関連リンク
- TOPANGA LEAGUE|TOPANGA
- 4Gamer.net ― 格闘ゲームイベント企画団体“TOPANGA”とは何か。プレイ動画有料配信の道を選んだ「第1期TOPANGAリーグ」,その真意をキーマンに聞いてみた
- TOPANGA LEAGUE B|TOPANGA
- TOPANGA LEAGUE 第2期Aリーグ
- TOPANGA LEAGUE ASIA|TOPANGA
- TOPANGA LEAGUE 第3期 Bリーグ
- TOPANGA LEAGUE 第3期 Aリーグ
- 熱気の溢れる賞レース! ウメハラ選手やふ~ど選手も活躍した「TOPANGA LEAGUE」のファイナルラウンドをレポート | Game*Spark
関連項目
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