Voilà!
では!
In view, a humble vaudevillian veteran, cast vicariously as both victim and villain by the vicissitudes of Fate.
ご覧の姿は道化師のもの。時に弱きものを、また、時に悪しきものを演じることも。
This visage, no mere veneer of vanity, is a vestige of the vox populi, now vacant, vanished.
仮面はただの虚飾にあらず。もはや素顔をさらして歩ける世界ではないゆえだ。
However, this valorous visitation of a by-gone vexation, now stands vivified, and has vowed to vanquish these venal and virulent vermin vanguarding vice and vouchsafing the violent, vicious and voracious violation of volition.
しかし、この厄介者が再び姿を現したのは、世の悪を正すため、この腐った世界にうごめくウジ虫を掃除する、そのために。
The only verdict is vengeance; a vendetta, held as a votive, not in vain, for the value and veracity of such shall one day vindicate the vigilant and the virtuous.
そう、これは "血の復讐(ヴェンデッタ)" だ。復讐の誓いは今も生きている。悪を断ち切り、自由をもたらすために。
verily, this vichyssoise of verbiage veers most verbose so let me simply add that it is my very good honor to meet you and you may call me "V".
少々長い自己紹介になったようだ。要するに、簡単に"V"と呼んでいただければ結構だ。
『Vフォー・ヴェンデッタ』(V for Vendetta)とは、アラン・ムーア原作、デヴィッド・ロイド作画のアメリカンコミックである。
略歴
『ウォッチメン』『フロム・ヘル』と並ぶ、アラン・ムーアの代表作。
1982年3月に英国で創刊されたコミック誌「ウォリアー」の創刊号に第一章第1話「The Villain」が掲載され、その後1985年2月に26号で「ウォリアー」が終了するまでに25話が掲載された。なお17号には本作タに関する原作者インタビューが掲載されている。
完結するより早く「ウォリアー」が終了してしまったために、ストーリーは第二章第12話「The Verdict」で止まってしまった。そして1988年9月より、原作者が過去に「マーベルマン」の商標問題でマーベルと絶縁した為『ウォッチメン』等で実績を積んでいたDCコミックから、前誌連載分を含めた10冊のミニシリーズとして順次発売、1989年5月に完結。その後1冊にまとめられ、現在に至る。
日本語版は2006年5月に小学館集英社プロダクションより発売。
2005年にはイギリス・ドイツ・アメリカ合作の実写映画が公開された。
原作は90年代が舞台で回想シーンが80年代となっているが、映画版では舞台が近未来に変更され、回想が90年代となっている。また尺の都合もあり、イヴィーとVとの関係の描写に重点が置かれている。
監督のジェームズ・マクティーグ曰く、「アクションの多い政治スリラー」とのこと。
概要
物語の舞台は、スーパーコンピューター「フェイト」を偏愛するアダム・スーザン(通称リーダー)を党首とする一党独裁政権に支配されたイギリス。
今やイギリスでは至る所に盗聴器やカメラが設置され、警察はもちろんメディアにまで官僚機構が入り込み、人々のあらゆる自由が制限されるディストピアと化していた。
1997年11月5日、生活苦のために売春をしようとした少女イヴィーは、誤って私服警官に声を掛けてしまった為に暴行されそうになる。追いつめられたイヴィーを救ったのは、『マクベス』の一節を吟じ、ガイ・フォークスの仮面とマントに身を包んだ男「V」だった。Vは警官達を返り討ちにしてイヴィーを助け、国会議事堂であるウェストミンスター宮殿を爆破する。
かつて失敗に終わった『火薬陰謀事件』は、ここに実現された。しかしこれは序幕に過ぎず、Vの計画は第一幕へと進むのだった。
原題の「V for Vendetta」とは、日本語では「復讐(Vendetta)のV」、意訳に近いが「フは復讐のフ」といった所。
「V」とは何者なのか。次々と政府の主要施設を襲い、要人を殺害する彼の「復讐」とは。
Vに助けられた少女イヴィーを中心に、Vにまつわる者たちの視点で語られる物語である。
登場人物
キャラクター名に続く括弧内は実写映画のキャスト/吹替版の声優。
- イヴィー・ハモンド(ナタリー・ポートマン/浅野まゆみ)
- 16歳の少女。12歳の時天涯孤独の身となり、工場の仕事で身を立てていた。
生活苦から売春を決意するが、声をかけた相手は秘密警察だった。警官達に追いつめられた彼女をVが助けるところから、この物語は始まる。映画ではテレビ局で働く社会人に変更されており、弟がいたなどの設定も追加されている。
演じたのは『レオン』『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマン。劇中、とある事情から捕らえられてスキンヘッドにされるが、映画でもその場面を彼女自身が演じている。髪を失ってもなお美しい彼女の姿を、是非その目で確かめてみてほしい。 - V(ヒューゴ・ウィービング/菅生隆之)
- 『火薬陰謀事件』の犯人、ガイ・フォークスの仮面を被りマントに身を包む謎の男。秘密基地「シャドウギャラリー」を拠点に、政府に対しテロ活動を行う。
「シャドウギャラリー」には、政府によって根絶させられた音楽・映画・本等が保存されている。Vは劇中で度々古典文学を引用し、科学技術について優れた知識を持っている事が示されるが、これらから得たものと思われる。また知識だけでなく身体的にも優れた能力を持っており、あらゆる敵を徒手かナイフで処理し、銃は使用しない。
映画で彼を演じたのは『マトリックス』『ロード・オブ・ザ・リング』のヒューゴ・ウィービング。記事冒頭の自己紹介は「V」の入った単語を多用した、流麗かつ奇怪な内容となっている。仮面をつけた演技では表情を出せない為、苦労も多かったという。あとエプロン姿がかわいい。 - エリック・フィンチ(スティーヴン・レイ/屋良有作)
- 政府犯罪専門の捜査機関「ザ・ノーズ」の責任者。
党首を前にしても平気で「党の思想よりブリテンの平和が大事」という主旨の発言をするが、能力を買われており特に処分される事はない。
部下のドミニクと共にVを追っている。
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関連項目
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