Village People(ヴィレッジ・ピープル)とは、アメリカのディスコミュージックグループ。
「ゲイ」を一貫としたテーマとして曲作りをしており、実際にメンバーの中には同性愛者もいる。
概要
1977年、ニューヨークにおいて結成。当初のメンバーは以下の通りであった。
- ヴィクター・ウィリス(Victor Willis):警官(白バイ隊員) -メイン・ヴォーカル
- フェリペ・ローズ(Felipe Rose):インディアン
- ランディ・ジョーンズ(Randy Jones):カウボーイ
- デヴィッド・ホードー(David Hodo):建設作業員
- グレン・ヒューズ(Glenn Hughes):バイカー(レザーの人)
- アレックス・ブライリー(Alex Briley):軍人
なお、グレンに関してはイギリスに同姓同名のアーティストがいるが全くの別人である。
当初より「ゲイ」をテーマに大きく打ち出して活動する予定でおり、グループ名"Village People"もニューヨークの同性愛者が集まるグリーンウィッチ・ヴィレッジ、通称「ヴィレッジ」の住民という意味でつけたものである。
初期メンバーのうち、ヴィクターとアレックス以外の4人はゲイを公表している。
ただし「ゲイ」をテーマにしているといっても露骨な描写は避けており、オブラートに包んで一見普通の歌に見せかけている。しかし歌っている対象が同性愛の発生源として有名("YMCA"や"In The Navy"のYMCA寮や海軍)だったり、同性愛者の多い場所として有名("Go West"の"West"はゲイの聖地といわれるサンフランシスコのこと)だったりと、事情を知る者がにやりと出来る内容になっているのが特徴である。
Village Peopleでは各人がそれぞれゲイの好む職業の扮装をして踊りながら歌うのが特徴で、オリジナルメンバーはヴィクターが警官、フェリペがインディアン、ランディがカウボーイ、デヴィッドが建設工夫(電気工事夫に見えることから「関電工」とあだ名されている)、グレンがバイカー(レイザーラモンを思わせることから「HG」とも呼ばれる)、アレックスが軍人(いわゆる「GI」)であった。なおこれは固定ではなく、曲によっては扮装を変えることもあった。
1978年に"Macho Man"で頭角を見せ、さらに西城秀樹がカヴァーしたことで知られる"YMCA"で一気にヒットを飛ばして一躍人気グループとなった。この両曲は現在もVillage Peopleの代表曲である。
しかし翌1979年、"Go West"や”In the Navy”とヒットが続く中で、ヴィクターが脱退。代わりにレイ・シンプソン(Ray Simpson)が加入して穴を埋め、1980年には同名の映画の主題歌として"Can't Stop the Music"を発表。映画の方は駄目映画の勲章(?)であるゴールデン・ラズベリー賞を受賞する羽目になったが、歌の方はヒットした。
一方で1980年末にはランディが脱退してジェフ・オルソン(Jeff Olson)に交替したり、1981年に短期間ヴィクターが復帰したり、1983年から1985年の間だけレイが一時脱退してマイルス・ジェイ(Miles Jaye)と交替したりと脱退・復帰が相次ぎ、メンバーの入れ替わりが激しくなった。それとともに新曲もヒットが鈍くなり、1985年を最後に新曲を発表しなくなった。
ただしVillage People自体は人気を失ったわけではなく、現在ではメンバーソロも含めてさまざまな場所でコンサートを行うなど、現在も精力的な活動を行っている。なお、1980年代の激しい入れ替わりと、2001年にグレンががんのため死去したことにより、現在のメンバーで最初から活動を続けているのはフェリペ・デヴィッド・アレックスの3人のみである。
そして2011年、SUMMER SONIC 11 BEACH STAGEに出演決定。まさに真夏の夜の淫夢である。
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