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x264とは、入力された動画をH.264(MPEG4/AVC)に変換するためのエンコーダである。
概要
2011年現在ニコニコ動画のエンコードで使用する人が最も多いエンコーダだと思われる｡(ニコエンコやつんでれんこに搭載されているものもこれである｡意味が分からない人はフロントエンド辺りでググってみよう)
H.264エンコーダの中でも群を抜いて高画質に動画をエンコードすることが可能であり、設定によってはMPEG4の倍程度の圧縮率を実現することも可能である｡
またその圧縮率の高さ故にニコニコ動画に限らずテレビで放送された映像やブルーレイディスク、VHSやDVDなどを保存する目的のエンコードにも多く用いられ、BDに収録出来る動画を作る為のエンコード項目も存在する｡
2011年現在64スレッドまで対応しているがそれでもエンコーダとしては軽くはなく容量比画質を求めないならcoreiシリーズに搭載されたハードウェアエンコーダQSV(Quick Sync Video)によりH.264動画を作成するのも良いかも知れない｡
エンコーダとしてはエンコード前の動画とエンコード後の動画の合致度(SSIMやPSNR)を落としてでも心理的に綺麗に見えるようにする設定項目も多く動画ソースを選ばず高画質にエンコードが可能である｡(特に暗部に弱いH.264で1枚の画像に対しビットレートが必要な部分に効果的にビットレートを割り振るVAQ (Variance-based Adaptive QPの略でオプションではaq-strengthの値を弄ることで効き具合を設定できる)で対応したのは大きい)
エンコード速度やエンコードする動画の種類、再生機器の制限により様々なプリセットやlevel制限が付けられ、比較的簡単に高画質エンコードが出来るのだがそれ以前の敷居が高めな事で、敬遠する人も多い｡
一般的な動画に使用されているYUV4：2：0の色空間(DVDやBD、テレビ放送もこれ)だけでなく、YUV4：2：2色空間やYUV4：4：4色空間またそれらのフルレンジエンコードやRGBでのエンコードにも対応している｡(ニコニコ動画ではYUV4：2：2の動画は投稿、再生出来るがエンコードサーバーが対応しておらずエコノミー動画が滅茶苦茶になってしまうYUV4：4：4やRGBの動画は再生不可、フルレンジYUVは何の問題もなく正常に再生可能)
また通常使われる8bit深度(RGBをそれぞれ28である256色、16777216色で表す方式)だけではなく10bit深度(それぞれ1024色1073741824色)の動画を作ることも出来る｡ただし対応しているディスプレイは現在うん百万円からしかなく動画ソースも少ない、遅い｡ということで使われることはそれほどないがディザリングなどを抑えることが出来る、圧縮率が微妙に増加するため使用する人もいる｡2011年現在対応プレイヤーやスプリッタは非常に少ない(flashplayerでは再生出来るが通常再生でも右端にマゼンタ色の帯が4ドットほど表示される｡)
設定項目やそれに対する効果、仕様については、x264のchange logを日本語訳している猫科研究所
や、もっと知りたい方は海外のフォーラムに行ってみるのが良いだろう｡
ニコニコ動画wikiにも詳しく書かれてはいるがそれほど正確ではない(情報が古かったり間違っていたり…)
ニコニコ動画においての問題点
設定項目が豊富な為動画再生支援に問題をきたす事もある｡(仕様上問題はないので某I社のグラフィック支援が未熟であるのが問題なのだが…)
詳しくは動画がおかしくなる方は大百科をクリック→へ
関連動画
関連項目
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