ZRXとは、カワサキモータース(川崎重工業)が製造しているネイキッドタイプのオートバイである。これまでに400cc・1100cc版が製造され、2012年現在は1200cc版が製造されている。
400
ZRX400は1994年発売。これまで発売されていたゼファーとは違い、走りの性能を追求したモデルで、ゼファーが空冷エンジンであったのに対し、ZRXは、ZZR400用をベースにした水冷エンジンであった。
デザインは1982年に発売されたZ1000Rを彷彿とさせ、角目ヘッドライトとビキニカウルが特徴である。
1995年には、ユーザーから「ゼファースタイルのZRXが欲しい!」との要望を受け、ビキニカウルを外し丸目ヘッドライトに変更したZRX-Ⅱが発売された。
1998年にはマフラーデザインの変更のほか、ブレーキ強化やラジアルタイヤ標準装備などさらなる走りの性能強化を受ける。
2004年にはイモビライザーが搭載されるなどの革新を受けたが、2008年排気ガス規制の強化により生産終了。
1100
ZRX1100は1997年発売。エンジンはZZR1100やGPZ1100のものをベースに低中速域を強化したものを搭載。これもビキニカウルなしで丸目ヘッドライトのZRX1100-Ⅱが製造されていた。2001年、ZRX1200Rへのバトンタッチに伴い生産終了。
1200
ZRX1200Rは2001年発売。基本的構造は1100をベースにしているが、フレームが改良されており操縦性能が向上している。ハーフカウル付きバージョンのZRX1200Sも発売された。2004年には騒音規制強化の煽りを受けてパワーが若干ダウン。2008年生産終了。
かと思いきや…2009年、排気ガス規制に対応した後継機であるZRX1200DAEG(ダエグ)が発売された。エンジンは同社のフラッグシップスーパースポーツバイクであるニンジャZX-10Rのものをベースにしている。ZRXシリーズ唯一のハイオクガソリン指定車となった。 ちなみに、車名のダエグはルーン文字のダガズ(Dagaz)が由来。英単語の"Day"の由来となった文字であり、カワサキ曰く、「着実な成長」、「進歩」、「終わりと始まり」、「突破」、「新しい展開」という解釈をし、伝統を保ちながら躍進を目指す願いが込められているという。
ジムカーナでの活躍
よくZRXシリーズがジムカーナでいい成績を残すことがあると言われているが、それは、低中速域での使いやすいエンジン特性と、同クラスの他バイクと比べてホイールベースが短いことと、扱いやすいハンドルポジションやハンドリング性能が一役買っているのではないか?と思われる。
関連動画
関連項目
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