そすんすとは、漫画およびアニメ『のんのんびより』に登場する架空の格闘技……格闘技なのか?コレ。
概要
原作4巻28話(アニメ2期11話)にて、突如宮内れんげの口から語られた『そすんさー』なる存在。
だが彼女はそれについて決して多くは語らず、唯一判明しているのは
『そすんす』の使い手を人は『そすんさー』と呼ぶ※呼びません
……らしいことのみ。
結局『そすんさー』が何者なのか、というかその大本である『そすんす』がそもそも何なのかについて、この時点では確かな情報は何一つ明かされることはなかった。
会得できる概念である以上、そすんすが何らかの技術を伴うものであることまでは推測できる……が、
それが鳴らない口笛の吹き方なのか寝ている人を起こす装置の製法なのか年賀状の書き方なのか、はたまたカラテなのか囲碁サッカーなのかエンゼル体操なのか、一体どのカテゴリに準ずるものなのかすら、その名前だけで窺い知るのは不可能に近い。
結局考えるまでもなく意味のよくわからないなにかなので、そすんすに関する話を聞いた姉の宮内ひかげも妹のいつもの世迷言だと思いまともには取り合わなかった。
そすんすの正体
謎の技術とも言うべきそすんすだが、その実態を垣間見る機会は意外にも早く訪れる。
両極端な意味での画伯ぶりに定評のあるれんげの年賀状イラスト、完成まで彼女自身が見せようとしないそれに対し興味本位から執拗にカンニングを試みるあまり、背後かられんげを拘束してしまう姉・ひかげ。
だが既に内心激おこだったれんげはすかさず捕まえた姉の手をすり抜け、逆に顔面にしがみつくことで視界を奪う。そして体勢を崩し仰向けに倒れたところを、なし崩し的にマウントポジションを得たれんげは追い討ちとして目にも止まらぬ速さで鎖骨の一点を両手で突きまくる。
往年の大技である北斗○裂拳やスタープ○チナを彷彿とさせるその素早い手さばきに圧倒され、ついに姉は妹に屈したのだった……。
実はこれが『そすんす』であり、すなわち、この技を実践した宮内れんげ当人こそ、他ならぬ『そすんさー』その人だったのだ。
といっても、この一連の流れの具体的にどこからどこまでがそすんすに含まれるのか曖昧で、この技そのものがそすんすという名前の一つの必殺技なのか、そすんすなる極意を体現する数ある型の一つでしかないのか、細かいところはやはりよくわからない。
仮に最後のとどめのアレがそすんすだとすると、先の例に挙げた技の使い手も自動的にそすんさーと認定されるのか、そのあたりについても考察の余地がある。
見るからに強力そうな技に見えるそすんすだが、常人は決して真似しようと思ってはならない。
鎖骨突きだけ見ても、力加減や手元が少しでも狂えば相手の命をいたずらに奪うというだけでなく、使用者自身にもその一撃一撃すべてに突き指のリスクが伴う極めて危険な技である。
もし一度でも突き指すれば、その時点で得物は使い物にならなくなりそすんすは封じられる、つまりそすんさーたる資格を失うも同然で、そすんすを扱う者にとって最も屈辱的な愚行といえる。
第一、一見派手に見えるあの怒涛の攻撃、ぶっちゃけ見た目ほどの威力はないようである。
実際に餌食となったひかげ姉も、悲鳴をあげてビビッてはいたものの、それほど痛がっている様子は見られなかった。
よくよく考えれば、いくら使い手が非力な幼女といえど、首筋近くを超高密度・高精度かつ全力でボコられている状態でまともに降参宣言などできるはずがない。
れんげは打撃速度と命中精度を維持しつつ、それでいて寸止め気味に小突く程度の威力まで抑えることで、相手に極力無傷に近い形でプレッシャーを与える精神攻撃を実現していたのだ!……たぶん。
そすんすはサツバツとした世を生き抜く乱世のげんこつでもなければ、ましてや見世物でもない。むやみに相手に危害を加えることは許されないのだ。
何もない平穏に満ちた環境を平穏に生きる者がひとたび荒波にさらされたとき、自らの意志と手でそれを鎮め、再び平穏を勝ち取るためにそすんすはこうして振るわれるのだ。
元来争いを好まず着の身着のまま生き、なにより誰よりも感受性豊かで心優しい少女が作中唯一の会得者であることからも、そすんすのその神髄は誰の目からも推して知れるだろう。
逆に言えば、そんな彼女にそすんすを使わせるところまで追いつめたひかげは、ある意味姉の面目を保ったといえる。……自分がそすんすを使えず一方的に敗れてる時点で何のフォローにもならないが。
どうしてもそすんすしたい人は、まずはそすんさーと接触するための後述の手順をマスターすることを推奨する。
そすんさーの呼び出し方
原作7巻までの作中において、れんげ以外のそすんさーはまだ登場していない。
故に他にも何人いるのか、もしかして彼女以外誰もいないんじゃないかと思われがちのそすんさーだが、実はそのそすんさーを呼び出す方法が存在する。
その手順は、書きかけの年賀状を見せるための交換条件として姉・ひかげにそれとなく伝えられていている。
以下の通りにすればそすんさーを呼ぶことができる……らしい。
これを作中ですべて達成した例は一度もない。
途中まで手順通りに従ったひかげ姉も、3.の工程を聞いた途端さすがに匙を投げたほどである。
そすんさーをただ呼ぶだけなら2.の工程だけで完結するので、1.と3.は実はいらないのではないかという説もある。
事実、この手順を教えたれんげも、2.で大声で呼ぶようにとは言ったが、それ以外の工程については呼ぶために必要とは全く明言していない。ただひか姉にやらせたかっただけかもしれない。
ちなみにれんげは呼ばれる側なので、仮にこの呼び出し方ができなくても何の問題もない。
というより(この時点でまだ不明だったとはいえ)れんげ自身がそすんさーなので、ここで新たにもう一人呼ぶ意義がほぼ皆無(もとより、言われるがままに呼んではみたが最初から別に何の用もない)である。
それよりも、呼び出すということはいたということだろうか? ……れんげ以外の、別のそすんさーが。
案の定というか、この話以降そすんすは二度と使われていないし、新たなそすんさーも登場していない。
関連動画
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使い方
↓これを着て(いろんな意味で危ないから自己責任なのん)
だけどこまちゃんだと可哀想だから、ちょっと小さいけど
やっぱり↓こっちにするのん。
関連コミュニティ
そすんすに関するニコニコミュニティはまだそすんさーが足りないからできてないん。
関連項目
- のんのんびより
- 宮内れんげ(そすんさー・使い手)
- 宮内ひかげ(そすんしー(?)・犠牲者)
- david production
- 18
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