大長編ドラえもん のび太の東方紅魔郷とは 2009年2月28日よりWEBサイト「天つ空なるひと」にて連載されている同人漫画作品であり、ニコニコ動画にも動画版が投稿されている。
筆者はPNらくらく。なお、言うまでもなくドラえもん・東方Projectのどらち側の関係各位とは全く認められていない非公式作品である。
概要
2008年6月、らくらくはピクシブに「映画ドラえもん のび太の東方紅魔郷」というネタ画像を投稿し、そこそこの評価を得る。この時考えたアイディアを元に同年12月頃から行き詰まっていたゲーム制作の気晴らしとしてまず小説という形で書き始める。しかし、小説では誰にも読んでもらえないと考えたらくらくはいっそのこと漫画として描いてみることを決意する。
そして2009年2月28日より連載が開始される。3月4日、朝目新聞に紹介されてから2週間でサイトに4万ものアクセスが集中し、評価を得ている。東方の2次創作作品というよりはドラえもんの大長編という要素にウエイトを置かれている。作画はもちろんのこと、実際の大長編とほぼ同じテンポで物語を進めている。予定では180ページ以上の大作になる予定だが、作者が現在金銭的な問題で生活が不安定のため、また様々な事情から完結に至るには非常に難しいと思われる。
作者は東方を全く知らない人間でも楽しめるような作品にしたいとして、東方の設定を全て一から説明していくつもりである。事実、作者のサイトには「東方はよくわからないが面白い」などのコメントも多い。この作品から東方に興味を持ってもらえれば幸いと発言している。ただし、事実上東方には「公式設定」というものが無いに等しく作品、原作者ZUNの発言時期によって供述が曖昧だったりするのでこの作品で解説されていることが公式設定と認識するのは危険である。更に、外の世界の博麗神社などの描写は東方の原作サイドに殆どその詳細は無く、作者の独自の見解と演出による所も多いため注意が必要。例えば外の世界の博麗神社には龍の置物があるという描写があるが、原作サイドにはこのような描写は一切存在しない。
作者は藤子不二雄ファンサークル、ネオユートピアに10年以上の会員歴を持ち、この作品にて「ドラえもんらしさ」と「面白さ」を追求したいとしている。
キャッチコピーは「飛び越えろ!現実と幻想の境界線!(ボーダーライン)」「信じてみよう。この世界のスコシフシギ」
ストーリー
突如として姿を消し、そして突如として戻ってきた外の世界(東方側ではなく、我々の世界)の博士がテレビの記者会見で「自分は幻想郷という妖怪達の楽園に行っていた」と発言する事から幕を開ける。それをきっかけにしてドラえもん達は夏休みの自由研究として「神隠し」をテーマに博麗神社に向かう。この行動を監視する幻想郷の妖怪、八雲紫(やくも ゆかり)は彼等との接触を図ろうとする。
果たして紫が言う「この外来人は破滅と希望の象徴」とは?幻想郷でドラえもん達が待ち受ける運命とは一体!?
余談
物語は夏休みの最中という設定だが、ドラえもん達は夏服というより冬服に近い。これは作者の完全なミスである。その他、作画の面では紫の髪型など割といい加減な部分も多い。
「あやややや!!」「ジャジャーン」など東方を詳しく知っている人にしか分からないマニアックなネタが数多く存在する。また、作中に登場する藤子キャラやマニアックなネタも多い。例えば冒頭の博士はSF短編集のニューイヤー星調査行のバンボルグ博士である。
動画版の次回予告は何故か全く接点のない筈の格闘ゲーム版の北斗の拳のBGMを使用している。
ちなみにエンディングに関わることなので詳細は説明できないが、とある東方公式作品にドラえもん(らしきビジュアル)が登場するCGと霊夢が「ありがとう!ドラ○もん!!」と言うセリフが存在する。(ただしネタとしての演出が強い)つまり、ドラえもんは東方公式幻想入り版権キャラクターと言えなくもない。ただし霊夢がドラえもんのことを事前に知っているとなると話がややこしくなるので、この作品ではその事実は無視して霊夢はドラえもんなど全く知らないということで話は進む予定である。
が、しかし、著者のブログから、著者の都合上高い確率でドラえもんが幻想世界に入る前後の話の時点でこの漫画が終了するとの予告がされているため、続くかは定かではない。
炎上
とのことだったが、その有償頒布すると言っていた同人ゲームに使われているドット絵データが、別の東方同人サークル「黄昏フロンティア」の素材を改変して無断使用したものであることが発覚、「他人のふんどしで金儲けか」と炎上した。
- 同人活動なのに拝金主義を前面に押し出した記事をブログで公開していた(他にも借金や住民税滞納など)
- 黄昏フロンティアの「加工・改変原則禁止」と明記された素材を改変加工して無断でゲームに流用していた
- その改変加工した後のドット絵素材を「ご自由に使用ください」とHP上で勝手に二次配布(三次配布?)許可していた。(Pixivにおいても、ドット絵を公開しており、同じように無断転載・加工はご自由にとの記述をプロフィールにてしている)
- 上記の加工ドット絵を「黄昏フロンティアの素材は今回は不使用」と嘘ついて同人ゲームに使用し売ろうとしていた
- 以上が指摘されだした後、「多方面にご迷惑をかけるから」を名目に動画削除およびブログ非公開化を行った
大体はこのような点が今回の炎上の問題とされている。 1.の要素だけなら同人界隈全体にも言えることなのでそれ単体では大した事態ではなかったのだが、3.と4.あたりはいくら二次三次創作が認められる世界といえ言わずもがなアウトである。そして 5. 最悪のタイミングで削除や非公開化に踏み切ってしまった(掲示板>>141-)ことにより、ウェブ魚拓取得などにも拍車がかかり後戻りできない状態になってしまったと考えられる。
作者は一連の騒動の後、「ニコニコ動画からは手を引くが漫画自体は自サイト(天つ空なるひと)で書き続けます。」と発言し、トップページもそれに合わせた漫画に変えたものの、その後サイトも閉鎖、同人委託ルートもほぼ全滅している。
※詳しく書いていくと、東方と同人界問題についての話になってしまいのび太の東方紅魔郷からどんどん逸れていくので続きはこちらのまとめWiki、および当記事下部の掲示板で思いっきりどうぞ。
外部リンク
関連動画
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