アルジェントソーマとは、2000年10月5日~2001年3月29日にかけて毎週木曜25時15分~25時45分にテレビ東京で放送されたSFアニメーションである。製作はサンライズ、ビクターエンターテイメント。全25話+特別編1話。
概要
アニメ雑誌「NewType」2001年3月号の表紙を飾るなど、放映前からそれなりのプッシュはあったようである。が、深夜アニメ黎明期であったことに加え、「萌え」など若者受けする要素もなく、テレビ東京の関東ローカル局のみでの放送であったことからか、一般的な知名度は低い。
しかし散りばめられた伏線を回収し、謎が解けていく終盤では一気にクライマックスへ加速していくストーリーの評価は高い。キャラクターは癖のある人物が多く、シェイクスピアの引用や物理学の専門的知識など独特の台詞回しが面白い。服部克久作曲のBGMはバンドネオンが特徴的で、視聴者のカタルシスを加速させていく。
監督 | 片山一良 |
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脚本 | 山口宏 |
監督 | 片山一良 |
キャラクターデザイン | 村瀬修功 |
メカニカルデザイン | 山根公利 |
音楽 | 服部克久 DJ K.HASEGAWA |
制作 | サンライズ |
製作 | サンライズ ビクターエンターテイメント |
あらすじ
突如飛来したエイリアンにより地球は壊滅的な打撃を受けていた。
ユニバーサル大学の学生、タクト・カネシロは恋人のマキ・アガタと一緒に、対エイリアン研究所「モルグ」にてノグチ博士のエイリアン再生実験を手伝うことになる。ノグチ博士はつぎはぎのエイリアンに「フランク」と名前をつけるが、事故によりフランクは目覚め、基地を破壊し飛び去ってしまう。恋人を失い重傷を負ったタクトの前に現れた謎の男「Mr.X」はタクトの復讐心を焚きつけ、タクトと契約を結ぶ。翌朝、タクトは「リウ・ソーマ」として生まれ変わり、人型兵器ザルクを運用する対エイリアン特殊部隊「フューネラル」に配属される。
一方、フランクはハリエット・バーソロミュー(ハティ)という少女と出会い、心を通わせる。エイリアンの襲撃で家族を失ったハティはフランクと共にフューネラルに保護される。マキに瓜二つであるハティがフランクと親しげなことに、リウはとまどいながらも、フランクへの復讐の機会をうかがう。やがてエイリアンとの戦いは激化し「Mr.X」も暗躍する中、モルグ崩壊、そしてエイリアンそのものの謎が次第に明らかになっていく・・・
主なキャラクター
- リウ・ソーマ(タクト・カネシロ)(CV:保志総一朗)
学生時代は宇宙工学科で宇宙飛行士を志していたがエイリアンの飛来により断念、金属工学を専攻していた。「モルグ」での事故でマキを失い、Mr.Xの手でリウ・ソーマに生まれ変わってからはフランクへの復讐の機会をうかがう。
複座型のザルク5番機に搭乗。
- ハリエット・バーソロミュー(CV:桑島法子)
13歳ながらエイリアンとの遭遇時に脳を負傷し精神状態は8歳のままの少女。フランクと心を通じさせることが出来るため、フランクのコントロールを目的にフューネラルに保護される。
ハティの歌う「素晴らしき我が家へ」はこの作品のキーの一つとなる。
- フランク/エクストラ1(EX1)(CV:高田祐司)
ノグチ博士が蘇らせたエイリアンのパッチワーク。フューネラルに保護されてからはハティの指示でエイリアンを倒していく。巨大な左腕の組成を変性させ、殴ったものの分子と共鳴、破壊する「アルケミストアーム」が必殺技。
- ダン・シモンズ(CV:子安武人)
ザルク1のパイロット。家を没落させた父の影響から出世欲が強い。フューネラルでは専らギネビアとコンビを組んでいる。新入りながら何かと単独行動を取り、功績作るリウをライバル視している。
- スー・ハリス(CV:堀江由衣)
ザルク4のパイロット。天才的な操縦テクニックを持つが、本編ではザルクでの出撃は少なく、ミステルの操縦がメイン。ハティとは仲が良くCDドラマでは一緒に買い物にも行っていた。
- マイケル・ハートランド(CV:中田譲治)
中佐階級。フューネラルの戦闘部隊指揮官であるキャプテン。エイリアンとの遭遇戦では部下を失っている。年齢、階級もイネスより上ながらイネスの部下としてサポートする。
関連動画
関連項目
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