『ONE PIECE アンリミテッドクルーズ』(ワンピース アンリミテッドクルーズ)とは、バンダイナムコゲームスから発売された、尾田栄一郎原作の漫画・アニメ『ONE PIECE』を題材としたアクションアドベンチャーゲームである。
開発は『ONE PIECE グランドバトル!シリーズ』や『パンドラの塔 君のもとに帰るまで』などを手掛けたガンバリオンが担当している。
『ONE PIECE アンリミテッドアドベンチャー』の続編にあたる。Wii用ソフトとして2008年9月11日に『エピソード1 波に揺れる秘宝』が、2009年2月26日に『エピソード2 目覚める勇者』が発売された。
2作とも「みんなのおすすめセレクション」として廉価版が発売されている。そして2011年5月26日に、2作をまとめて新要素を追加したニンテンドー3DS用ソフト『ONE PIECE アンリミテッドクルーズ スペシャル』が発売された。
当初は4月7日発売予定だったが、東日本大震災の影響で発売日が延期となった。公式サイトにはその名残として震災の被災者への追悼を述べたコメントが残されている。
冒険の進め方
- まずはサウザンド・サニー号から島に上陸し、探索することから始まる。
島には敵が待ち構えているほか、様々な生き物やアイテム、仕掛け、宝箱などがある。
アイテムを補給したり、回復したいときは一旦、サニー号に戻ることも必要になってくる。 - 島で入手できる様々なアイテムはそのまま使うだけではなく、開発や調合、料理の材料となる。
アイテムを手に入れることでキャラクターがレシピを閃き、後で確認できるようになるので、
それを参考にしてサニー号で新たなアイテムを作り出すことが必要となる。 - 島の途中には黒い石版があるが、これはイベントを発生させる場所「ミッション発動地点」である。イベントを発生させるには、決められたガブリポイントとアイテムを消費しなければならず、内容は石版ごとに異なる。
また、途切れた道や高い段差、大きな岩(「建造物設置地点」)では、必要なガブリポイントとアイテムを所持していれば、フランキーが橋やハシゴ、トンネルを造ってくれる。 - 島には紫色の不気味なオーラを放つ植物が生えており、それを調べると植物が実をはき出し、
その中からは強力なボスが出現する。先に進むためには戦いは避けられず、途中で逃げることもできないので、
技のレベルを上げたり、回復アイテムを用意するなど、十分に準備しておく必要がある。 - 物語を進めるのに必要なボスを倒したあと、自動的にサニー号に戻される。ストーリーを進めることでサニー号の様々な部屋が少しずつ行けるようになり、できることが増えていく。
新たな島への航路が出現するので、次の島へ目指そう。また、すでに訪れた島に戻ることもできる。
セーブデータの引き継ぎ
クリア後の2周目以降、またはWii版ではエピソード1からエピソード2に(3DS版では前編から後編に)、クリアしたセーブデータを引き継ぐことで、冒険をスムーズに行うことができる。引き継ぐ要素は以下の通り。
- 習得した技・スキル、成長させたHP・SPの最大値
- 釣りざおの種類とレベル
(ただし、レベルは半分になり、前編で最高ランクの「海王類用釣りざお」でも、後編では「大物用釣りざお」になる) - 前編で集めた生き物のデータベース
- 一部の所持アイテム、開発・調合・料理を行ったアイテムとそのレシピ
- 宝の地図と取得状況
- 島のマップの開示率
- サニー号の状況
(カギがかかって入れなかった部屋・施設が最初から利用できる)
また、データの引き継ぎ時と2周目以降の開始時に、難易度を選択できる。
条件によって選べる難易度は変わり、全部で「NORMAL」「HARD」「UNLIMITED」の3つがある。
難易度によって変化する内容は以下の通り。
プレイヤーキャラクター(麦わら海賊団)
設定、生い立ちなどは各キャラクターの個別ページを参照。
ここでは、戦闘やイベントにおける特徴を記す。
なお、すべてのキャラは共通して、HPが減少すると、攻撃力・防御力・SP回復速度が上がるスキル「覚悟」を持っている。
- モンキー・D・ルフィ
船長。コスチュームモチーフは“ライオン”。
体を自在に伸縮できるゴムゴムの実の能力を生かした戦法で、比較的長いリーチと高い攻撃力を持つ。
技のバリエーションが豊富で接近戦・遠距離戦のどちらも上手にこなせる。
修得する固有スキルは、打撃と電撃攻撃に対する防御力が上がる「ゴムゴムの体」と、溜め系の攻撃の威力が上がる「ゴムゴムの力」。 - ロロノア・ゾロ
戦闘員。コスチュームモチーフは“龍”。
刀で斬りつける戦法で、攻撃範囲が広く、接近戦に特に強い。
コンボが繋げにくく、ほとんどの技は攻撃した後に刀を鞘に納めるので、スキが大きく癖が強いキャラだが、
高い攻撃力とほとんどの技に搭載された「相手を吹き飛ばす」性能で、その欠点を補える。
修得する固有スキルは、(ボス以外で)剣で攻撃する敵を倒した時にSP回復玉を落としやすくなる「剣豪」と、必殺技・合体技の攻撃力がアップする「極意」。 - ナミ
航海士。コスチュームモチーフは“熱帯魚”。
敵が持っているアイテムを盗むことができる、唯一のキャラ。アイテム集めにもっとも適している。
非力だが、隙の小さい技が多く、どんな間合いでも戦えるので、比較的使いやすい。
修得する固有スキルは、アイテムを盗む確率が上がる「泥棒猫」と、電撃攻撃の威力が高くなる「天気予報」。 - ウソップ
狙撃手。コスチュームモチーフは“梟(フクロウ)”。
パチンコを用いた戦法で、射程の長い技が豊富で、遠距離戦が最も得意なキャラ。
複数の相手に近づかれた時の混戦は苦手で攻撃力も低めだが、
攻撃用アイテムを装備したり、移動して長めの間合い保つことができれば十分戦うことができる。
修得する固有スキルは、攻撃アイテムを装備した時にその威力が増加する「戦いの算段」と、サニー号でアイテムを開発できる「開発」。レベルが上がれば、より複雑なアイテムを作れるようになる。ウソップの技の多くは開発することで習得できるので、材料がそろったら早めに作っておくと戦闘が楽になる。 - サンジ
料理人。コスチュームモチーフは“黒山羊”。
武器を使わず、足のみ用いる戦法なので、リーチが若干短いが、出が速い技が多い。
複数の相手に囲まれてもコンボを繋げやすく、使いやすいキャラ。
修得する固有スキルは、空中に浮いた敵に対して追撃した時の攻撃力が上がる「黒足」と、サニー号で料理が出来る「調理」。料理をたくさん作ることでレベルは上がっていき、より複雑な料理を作れるようになる。料理を仲間に食べさせることでHPとSPの最大値を増やしたり、新たな技を修得することができるので、積極的に行っていきたい。 - トニートニー・チョッパー
船医。コスチュームモチーフは“恐竜”。
小柄な体格を生かした小回りの利く攻撃と多彩な吹き飛ばし性能の攻撃により、混戦を得意とする。
小柄な体格なので、敵の攻撃が当たりにくく、低い位置にいる虫を他のキャラより捕獲しやすいメリットがある。
アイテムを使わずにHPを回復できる唯一のキャラなので、長期戦に向いている。
修得する固有スキルは、毒や麻痺などの状態異常攻撃の耐性がアップする「応急処置」と、サニー号で薬を調合できる「調合」。スキルが上昇すれば、より複雑なアイテムを作成できる。攻撃のダメージを増加するアイテムや仲間を回復するアイテムを作れるので特に重要なスキルといえる。また、「ランブルボール」を調合した後は、メンバーの中でも主力になれる。 - ニコ・ロビン
考古学者。コスチュームモチーフは“蝶”。
無数の手を花のように地面などから生やすハナハナの実の能力で相手を拘束する攻撃を得意とする。
技の出がやや遅く、接近戦は苦手だが、離れた位置から複数の敵に正確に攻撃できるのが特徴。
エピソード2(後編)では、広範囲攻撃の技が増えるので、混戦がさらに有利になる。
もう一つの彼女の役目は島の各所で見つかる石版を解読することで、物語の隠された設定を知ることができる。
修得する固有スキルは、一度に攻撃できる敵の数が増加する「ハナハナの力」と、必殺技で敵を昏倒状態にする確率が上がる「サブミッション」。 - フランキー
船大工。コスチュームモチーフは“犀(サイ)”。
全身が鋼の肉体で様々なギミックを内蔵したサイボーグであり、タフさとパワフルな攻撃が持ち味。
攻撃は手数より威力を重視しており、技の出も遅いので、敵からある程度の間合いを取って攻めるのがオススメ。
また、前述したが、特定の場所で必要なアイテムとガブリポイントを消費して、崖と崖の間に橋を架けたり、高い場所にハシゴを設置するなど、ルートの構築に大活躍してくれる。
修得する固有スキルは、防御力がアップする「鉄人」と、建築物を造る際に必要なアイテム(「竹」「木材」「大理石」など)の数が減少する「調達」。 - ブルック
音楽家。コスチュームモチーフは“燕(ツバメ)”。
同じく剣で戦うゾロとは異なり、素早い突き技の連続攻撃を中心としており、威力より手数で攻めるタイプ。
また骨だけの体で身軽なので、ジャンプの距離がメンバーの中で最も長く、メンバーの中で唯一、ダッシュで水の上を移動できるので、移動に関してもっとも優秀なキャラである。
修得する固有スキルは、ダッシュでのSP消費量が減少する「身軽」と、斬撃の攻撃力が上がる「早斬り」。
また、ルフィ・ウソップ・サンジ・チョッパーは通常技、必殺技、合体技とは異なる、特別な技を使える「変身モード」が存在する。変身するためには条件があり、使用可能の技が大きく変化する。
オリジナルキャラクター
ガブリ(CV:釘宮理恵)
尾田栄一郎描き下ろしの本作オリジナルキャラクター。冒険を始めた直後に出会う謎の生物。
集めたアイテムとガブリポイントを使って先に進む道を切り開いていく特殊な能力を持つ。
ボスキャラクター
エピソード2・3DS版後編の最高難易度『UNLIMITED』でのみ登場する中ボス
- Mr.2ボン・クレー
- アーロン
- 大戦士カルガラ
隠しキャラクター
ステージの各地に視点を変えてじっくり見ないとわからない場所にいる。気が向いたら探してみよう。
対戦モード
Wii版のみのモード。エピソード2ではデータ引き継ぎを行うことで、エピソード1に登場するキャラクターも操作することができ、原作ではありえないドリームチームを編成して闘うことができる。3DS版は一人用ゲームなのでこのモードは存在しない。
サバイバルモード
出現条件を満たすことで追加されるモード。各島で出現したザコ敵をどんどん倒していく「200人抜き」か、今までに登場したボスと別作品で登場する特別な敵と連続で戦う「ボスラッシュ」のどちらかを選べる。
使用するキャラクターを選ぶ際、一部のキャラクターはコスチュームや技タイプを変更することができる。
マリンフォードモード
アンリミテッドクルーズSPで追加されたモード。原作の「マリンフォード編」のストーリーに沿ったバトルを連続して体験していくモードである。基本的なルールは以下のようになっている。
- バトルポイントで構成されたルートを進み、イベントを観るか、またはバトルに挑戦する
- バトルに勝てば新たなポイント、またはルートが解放される
- それぞれのルートですべてのポイントをクリアすればエンディングが観られる
- バトルは操作キャラと相手キャラがあらかじめ決められている
マリンフォードモードをクリアすると、エピソードモードでは使用できないキャラも含めて、隠しキャラの約半分がサバイバルモードで使用が解禁されるので、腕に自信のあるプレイヤーはこちらを先にクリアするのも一興である。
マリンフォードモードで登場するキャラクター
白ひげ海賊団ルート
ルフィ&インペルダウン脱出組ルート
王下七武海ルート
海軍ルート
黒ひげ海賊団ルート
赤髪海賊団ルート
操作できないがCGムービーでのみ登場するキャラクター
関連動画
関連コミュニティ
アンリミテッドクルーズに関するニコニコミュニティを紹介してください。
関連項目
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