イシターの復活(英:THE RETURN OF ISHTAR / ザ・リターン・オブ・イシター)とは、
1986年にナムコ(現バンダイナムコゲームス)からアーケードで発売されたアクションロールプレイングゲームである。
概要
『バビロニアンキャッスルサーガ』シリーズの第二弾。
(時系列としては三作目。カイの冒険がドルアーガの塔の前に来る)
前作で打倒ドルアーガと恋人のカイを救出することに成功したギルが、カイと力を合わせてドルアーガの塔から脱出することが目的である。
「能力が異なる二人のキャラを同時に動かす」ことが前提のアクションゲームであり、ギルかカイどちらか片方が死んでしまうと即ゲームオーバー。ゲーム上ではカイを中心として進んでいく。
ギルは敵にぶつけることで自動で攻撃を行う。その際画面下に表示されている体力を消耗し、ゼロになると死んでしまう。画面外に退避させておくことも可能で、その間は無敵状態となる。ただし扉をくぐる際はギルとカイが一緒にいなければならない(カイがギル召喚の呪文〔Call GIL / コール・ギル〕を使えるためさして問題とはならない)。
カイはブルークリスタルロッドを手にしたことにより呪文が使えるようになっている。内訳も攻撃・回復・バフ・デバフと一通り揃っており、これらを使いこなせなければクリアは不可能。フィジカル面は極めて脆弱で、敵の攻撃に対するバリアを張っていない限りは触れただけで一撃死してしまう。
RPG要素が強くなっており、敵を倒すと経験値を獲得。経験値を貯めることでギルは最大HPが上昇、カイは最大MPが上昇するとともに上位の魔法が解禁される。また、アーケードゲームとしては史上初のパスワード制を導入。ゲームオーバーになったときに表示されるパスワードを入力すれば続きから遊ぶことができる。
前作よりもグラフィック・BGM・演出が大幅にパワーアップし、理不尽な謎解き要素も皆無となった。ただし、「ドルアーガの魔力を失った塔は崩壊しつつある」という設定を踏まえ、部屋の繋がり方が複雑怪奇でマッピング必須。難易度的には前作よりも大幅に上がっている。
他にも人のパスワードを盗用したり、上級者が長居してインカムが振るわなかったり…といった問題が生じたため、前作程の人気は得られなかった。遠藤氏も「当時の技術力&コインオペレート制でRPGをやるのは早すぎた」と述懐している。
関連動画
AC版プレイ動画
「成長が反映されるのは次のゲームから」という仕様上、ノーコンティニュークリアは不可能。
そのため、「最終面で呪文『Duo Dimension / デュオ・ディメンション』を使用すると、本来ならアキンドナイトを全滅させないと取れないはずの鍵が獲得できてしまう」という不具合を利用した2プレイクリアが達成されている。
ハックロム「Another Tower」版プレイ動画
「裏イシター」プレイ動画
『ナムコミュージアム Vol.4』に収録されたアレンジバージョン。
「コンティニューができない」という仕様上完全に上級者向けだが、ルート構築さえ完璧ならば30分以内のクリアが可能。
その他の主な変更点は下記の通り。
- 各地に点在する「成長宝箱」を取ると、その時点での蓄積経験値量に応じてギルとカイが成長する。
- マップの構成がAC版とは別物。
- 最終面の敵がアキンドナイトから「ソウルオブドルアーガ」に差し替えられた。
ソウルオブドルアーガは「呪文『Duo Dimension / デュオ・ディメンション(そのフロアを最初からやり直す)』を使うたびに強くなる」という特性があるため、AC版の基本攻略である「経験値を大量に獲得できる面でデュオ・ディメンションを何度も使い、経験値を短時間で稼ぐ」戦法が使えない。
BGMなど
関連商品
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関連項目
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- 0pt
- ページ番号: 621141
- リビジョン番号: 3073520
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