イソギンチャク(英:sea anemone)とは、岩にへばりついていたり砂中に埋まっていたりする刺胞動物である。
概要
花虫綱六放サンゴ亜綱イソギンチャク目に属する刺胞動物。
円筒形の体を持ち、口の周囲に毒針(刺胞)を持つ触手を生やしている。
見た目からは想像できないだろうがこれでもクラゲの親戚である。
「クラゲをひっくり返して岩に貼り付けたもの」を想像すれば納得がいくだろう。サンゴの仲間でもある。
小さなイソギンチャクは磯の人気者の一つであるが、海底には数十cmにはなろうかという大型の種類もいる。
派手な色で観賞用としての人気もある。
イソギンチャクの毒性
イソギンチャクは先述の通りクラゲの親戚であり、ちゃんと刺胞も持っている。
だが、磯で見かけるような奴らは体は小さい上に(人間からすれば)大したこと無い毒性であり、「皮膚の敏感な人が痒くなる」という程度でしかない。
しかし、彼らを甘く見てはいけない。
例えば日本の海でも少し深いところには「スナイソギンチャク」という比較的大型の種が生息していることがあり、こいつは中々痛い。
さらに沖縄の海には「ウンバチイソギンチャク」というメガトン級にヤバいイソギンチャクもいる。刺されると死ぬこともある。
食用としてのイソギンチャク
地域によってはイソギンチャクを食すこともある。
例えば九州の有明海沿岸では「イシワケイソギンチャク」という種を味噌汁の具などに用いることがある。
また、戦後間もない頃では有明海沿岸に限らず、干潟のあるところでは割と普通にイソギンチャクを食用としていたようだ。
日本以外でも、地中海沿岸ではヘビイソギンチャクを食すことがあり、またフィリピンでもシライトイソギンチャクを食す習慣があるという。
余談
- ダライアスファンの間で「イソギンチャク」といえば、イソギンチャクをモチーフとしたボス敵・エレクトリックファンのことを指す場合が多い。
- 先述のイシワケイソギンチャクに関してであるが、地元の方言では「ワケノシンノス」と呼ぶ。「ワケ」はイソギンチャクのことであるが、「シンノス」は…色々と危ないので18歳以上の方だけぐぐってください。
ヒントだけでも書いておくと、イソギンチャクが触手を引っ込めた時の姿、あるいは逆に触手を全開にして中心部の口が見えている時の姿…アッーあっ(察し
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岩にへばりついているというイメージの強いイソギンチャクであるが、時には活発に泳ぐ。
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関連項目
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