私達の住む太陽系はおよそ300万年に一度、ダークマター漂う未知の宇宙空間を通過します
そこは何が起こっても不思議ではない世界
そのアンバランスゾーンを、皆さんは今から体験する事になるのです
ウルトラマンネオスとは、ウルトラシリーズの作品、及びその作中に登場するウルトラマンのことである。
概要
本作はウルトラマン生誕30周年記念作品を目指し、それまでのウルトラシリーズと異なり「イベントやアトラクションでしか見られないウルトラマン」として企画された。イベントや雑誌で徐々に人気を高め、最終的には80以来のテレビ作品を目標とし、1995年にはパイロット版が作成されたが諸々の事情で一時製作中止となってしまった。その後、2000年に一部の設定などを変更してオリジナルビデオ作品として制作された。
2002年に『ウルトラマンコスモス』が諸事情で放送休止となった際には1・2話が代替番組として放映され、一部の放送局では時間帯を移して3話以降も放映された。
あらすじ
地球が300万年の周期で通過するというダークマター漂う宇宙空間に突入した。ダークマターの影響で地球上では怪事件が多発し、日本でもついに巨大怪獣が出現する。特捜チーム・HEARTが応戦する中、HEART隊員のカグラ・ゲンキは謎の声に導かれるままウルトラマンネオスに変身した!
本作の世界観
パイロット版ではウルトラQに始まるウルトラ兄弟達が活躍する世界観での話あったがビデオ版ではパラレルワールドになっており、この世界観ではネオスは初めて地球に現れたウルトラマンになる。
しかしM78星雲の設定やゾフィーの登場などからかなり近い世界観であり、書籍などでは他のM78星雲出身のウルトラマンとの関係設定などが書かれている。
映画『新世紀ウルトラマン伝説』にも登場し、映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では世界観を飛び越えて他のM78星雲出身のウルトラマン達と共演を果たした。
用語
- ダークマター
- 太陽系が300万年に一度通過する宇宙空間に漂っているもの。そこを通過するものに様々な影響を及ぼす。作中に登場する怪獣などは、この影響によって出現したものが大多数である。
- DJ
- Defense Jurisdiction(国際防衛機構)の略。日本・東京近郊の某山中に置かれた総合本部基地には約3000人の職員が勤めており、特捜チームHEARTの本部と各種航空機の格納庫もここに存在する。
- HEART
- High-tech Earth Alert and Rescue Teamの略。DJ隊員の中でも特に優れたメンバーで編成された特捜チーム。その任務は様々な怪事件・難事件に対処する事である。DJの総合本部が日本にある為、日本政府・内閣情報局の管理下にある。
- 宇宙警備隊勇士司令部
- ウルトラ戦士の中でも怪獣退治のエキスパートが集められた精鋭部隊。ウルトラマンネオスが所属している 。
- 宇宙警備隊宇宙保安庁
- 宇宙パトロールや宇宙情報局から依頼される特殊任務を遂行する。ウルトラセブン21が所属している。
- GSG
- パイロット版にのみ登場した防衛組織。HEARTラナーという戦闘機を有している。
HEART
- カグラ・ゲンキ(神楽元気) 演:高槻純
- 22歳。自衛隊特殊戦略部隊出身。宇宙のDJ電波望遠鏡へ出向中にダークマターと遭遇。その時の事故で仲間を救った代わりに宇宙に放り出されてしまうが、その勇気をゾフィーに認められネオスと一体化し地球に帰還する。宇宙から奇跡的に生還した経緯から「ミラクルマン」と呼ばれていたが、自身はミラクルを超えた「ウルトラマン」であると自称した。
- 演じた高槻純は『仮面ライダー龍騎』で東條悟/仮面ライダータイガ役を演じており、「ウルトラマンと仮面ライダーを演じた俳優」として有名。
- ミナト・ゴンパチ(港権八) 演:嶋田久作
- 41歳。自衛隊特殊戦略部隊出身。HEARTの隊長であり、主に作戦の指揮を担当。寡黙で取っつきづらそうに見えるが、気さくな一面もある。
- ウエマツ・ヒロノブ(植松弘展) 演:影丸茂樹
- 30歳。元警視庁特別機動捜査隊隊員。副隊長的なポジションで、射撃の名手。
- ヒノ・タカヨシ(日野隆義) 演:森田猛虎
- 26歳。ロボット工学の権威。HEARTのムードメーカー。
- ハヤミ・ナナ(速水奈々) 演:瑠川あつこ
- 24歳。心臓外科専門の医学博士にしてDNA研究の第一人者。カグラとペアを組むことが多い。
- キタバヤシ・アユミ(北林歩) 演:坂本三佳
- 19歳。コンピューターの天才である帰国子女。主に通信などを担当するが、戦闘機の操縦もお手の物である。
- フジワラ・ヨウコ(藤原陽子) 演:村上聡美
- HEARTと内閣情報局のパイプ役である、情報局秘書官。当初はHEARTの面々に厳しくあたっていたが、徐々に良き理解者となっていく。
ライドメカ | |
ハートワーマー | 超高性能大型ジェット機。HEARTの移動司令部としての役割を持つが、一応武装もある。 |
ハートウィナー | 小型高性能多目的戦闘機。武装はレーザー砲や機関砲など。脱出装置も備えている。 |
ハートビーターRX | パトロール用超高速4WD。武装はないが車体の耐久性は高く、センサーや分析装置などを搭載している。 |
ハートビーターSX | パトロール用特殊高速4WD。ホバー飛行のディフェンシブモードへと変形が可能。ビーム砲などを装備している。 |
ウルトラマンネオスのデータ | |
出身 | M78星雲光の国 |
所属 | 宇宙警備隊勇士司令部 |
身長 | 58メートル |
体重 | 59000トン |
年齢 | 8900歳 |
飛行速度 | マッハ30 |
走行速度 | マッハ6 |
水中速度 | マッハ3 |
ジャンプ力 | 1600メートル |
ウルトラマンネオス
M78星雲光の国出身。宇宙警備隊の勇士司令部に所属している。ダークマターによるアンバランス現象が起こり始めた地球を救うために派遣された。
初めて地球に現れた際にはダークマターの影響によるものとしてHEARTから攻撃されている。しかしすぐに敵ではないと判断され、その後HEARTとの共同戦線で怪獣を倒している。
HEARTのカグラ・ゲンキと一体化しており、カプセル状のアイテム・エストレーラーを真上にかざし、「ネオス!」または「ウルトラマンネオス!」と叫ぶことでウルトラマンネオスに変身する。
その名はカグラからHEARTの面々に伝えられ、理由を聞かれると「俺よりもミラクルな新世紀のヒーローだから」と答えている。
ちなみにカグラと一体化する際にはゾフィーとセブン21が仲介役になったため、カグラに対し一言も声をかけていない。
ウルトラマンネオスの主な必殺技 | |
マグニウム光線 | 両腕を胸の前で交差させて放つV字型の光線。パイロット版で使用。 |
ネオマグニウム光線 | 両手を十時に組んで発射する光線。ビデオ版ではこちらを使用している。 |
ネオスラッシュ | 八つ裂き光輪。敵によく防がれる。 |
ウルトラ・ライト・ソード | エネルギーを変化させた光の剣。 |
ウルトラセブン21
M78星雲光の国出身。宇宙警備隊の宇宙保安庁に所属している。ネオスより年長であり、彼の盟友。スピードに長けるネオスに対し、パワーに優れた戦士である。HEARTの面々にはネオスと同様にカグラから名前が伝えられ、「21世紀を担うヒーローだから」と説明された。
声は声優の千葉一伸が演じている。
詳しくは個別記事へ→ウルトラセブン21
ゾフィー
M78星雲光の国出身。言わずと知れた宇宙警備隊隊長である。今作では序盤と終盤に登場するのみで、戦いに参加することはなかった。
声は『ウルトラマンティガ』でムナカタ副隊長を演じた大滝明利が演じており、スーツアクターも兼任している。
サブタイトル一覧
話数 | サブタイトル | 登場怪獣・宇宙人 | ||
パイロット版 | - | ザム星人 | ドレンゲラン | |
1 | ネオス誕生 | アーナガルゲ | ||
2 | 謎のダークマター | ザム星人 | ||
3 | 海からのSOS | シーゴリアン | ||
4 | 赤い巨人! セブン21 | ノゼラ | サゾラ | |
5 | 見えない絆 | シルドバン | バッカクーン | |
6 | ザム星人の復讐 | ザム星人 | ザムリベンジャー | |
7 | 生態系の王 | ロックイーター | キングバモス | |
8 | 蘇る地球 HEART南へ! | ラフレシオン | ||
9 | 僕らの恐竜コースター | キングダイナス | ||
10 | 決断せよ! SX救出作戦 | ギガドレッド | ||
11 | 宇宙からの暗殺獣 | グラール | メンシュハイト | ザム星人 |
12 | 光の戦士よ永遠に | メンシュハイト | ザム星人エスラー |
イメージソング、主題歌、挿入歌
- イメージソング「ウルトラマンネオス」
作詞:松井五郎
作曲:鈴木キサブロー
編曲:矢野立美
歌:前田達也 - イメージソング「ウルトラセブン21」
作詞:松井五郎
作曲:鈴木キサブロー
編曲:編曲:矢野 立美
歌:前田達也 - OP「ウルトラマンネオス TYPE 2001」
作詞:松井五郎
作曲:鈴木キサブロー
編曲:大門一也
歌:Project DMM - 挿入歌「ウルトラセブン21 TYPE 2001」
作詞:松井五郎
作曲:鈴木キサブロー
編曲:大門一也
歌:Project DMM - ED「IN YOUR HEART」
作詞:松井五郎
作曲・編曲:大門一也
歌:松本梨香 with Project DMM
ネオスと海外PR
2010年代におけるネオスは、海外CMやアーティストPVなど日本国外のメディアで活躍していることが多い。これはウルトラ6兄弟の権利関係が複雑で円谷側が容易にウルトラマンを出演させれないため、初代マンの代役としてネオスが起用される機会が多いからである。
2017年に台湾のバンド、MaydayのPVに出演した際には現在のウルトラシリーズを支える田口清隆監督のもと、本編に負けじ劣らずの特撮で奮闘した。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
外部リンク
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