エイシンワシントンとは、1991年生まれの日本の元競走馬、元種牡馬である。
主な勝ち鞍
1994年:セントウルステークス(GIII)
1996年:CBC賞(GII)
※当時は数え年表記だったのでそれに伴った年齢で記載
概要
1991年5月5日にアメリカで生まれたエイシンワシントンは、父*オジジアン、母Shamaritan、母の父Shamという血統でJRAの栗東の内藤繁春厩舎に所属した。
1993年の11月28日に中京競馬場の2歳(旧3歳)の新馬戦でデビューしたエイシンワシントンは、 溝橋秀吉騎手を背にして1番人気に応えて勝利した。中1周で格上挑戦で朝日杯3歳ステークスには熊沢重文を背にして挑んだが6着であった。この時の勝ち馬はナリタブライアンであった。
3歳(旧4歳)になった1994年の1月に条件戦の500万下(現1勝クラス)の若菜賞、こぶし賞と出走も2着が続いた。続く年明け3戦目は小倉競馬場の萌黄賞で勝ち上がりオープン馬となった。
続いて当時は2月下旬に行われていたアーリントンカップに出走し2着となったが、剥離骨折で休養となった。9月に朝日チャレンジカップで復帰し5着となったあとセントウルステークスで重賞初制覇となった。
続く阪神競馬場での代替開催になったスワンステークスでは4着となった。このあと芝1200mで行われていたシリウスステークスで勝利した後は、12月のスプリンターズステークスではサクラバクシンオーの3着だった。
1995年の1月明け4歳(旧5歳)の1月の落葉ステークス、2月の淀短距離ステークスで連勝したがこの年の9月まで休養を挟むことになった。
復帰戦は前年に制した10月1日のセントウルステークスで1番人気に支持されたが5着だった。この後中1週でオパールステークス、中1週でスワンステークスだった。更に中1週でマイルチャンピオンシップに出走し、勝ったトロットサンダーの10着だった。そこから1か月後の12月に行われていたスプリンターズステークスではヒシアケボノの9着だった。
1996年の5歳(旧6歳)の3月のマイラーズカップでは3着になり、続く陽春ステークスでは1着となった。
この年からGIに昇格した5月の高松宮杯(現・高松宮記念)に向けて4月のシルクロードステークスを出走も13頭中12着と大敗したため、GI出走は至らず、6月の阪急杯に出走も14頭中最下位の14着となった。
このあと秋まで休養しマイルチャンピオンシップに出走したが、成績の不安定さから15番人気であったが勝ったジェニュインの3着と好走した。この後は連闘でCBC賞(当時GII)に出走し、レコードタイムで勝利した。
この後はスプリンターズステークスに出走した。エイシンワシントンが逃げの手に出て2番手は、この年にGIに昇格した高松宮杯の初代覇者のフラワーパークだった。4コーナーからは一騎打ちの展開になったが、勝ったのはフラワーパークで2着がエイシンワシントンだった。しかしこの時の着差がハナ差でわずか1cmの差だった。続く3着馬に対して5馬身の差が付いたうえで、この1cmの差での決着だった事で名勝負と言われ、またそれ以外ではGIでは同着は無いんだと言われるようになった。(ただしのちの2010年のオークスでGIでは同着での決着となった)
1997年も現役を続行予定だったが、調教中に故障を発生し競走能力喪失と予後不良寸前の怪我となり引退となった。 通算成績は25戦8勝でデビュー戦以外は全て熊沢重文が騎乗していた。
引退後は種牡馬になり、113頭がデビューしたが目立つ産駒が現れることは無かった。母の父としては2021年のローズステークス2着のエイシンヒテンの血統表に名前を見ることが出来る。
種牡馬としては2009年の10月に引退し鹿児島県のホーストラストで余生を送っていたが、2014年7月7日に年齢による衰えからくる骨折を発症し、体重もうまく脚にかけられない状態と獣医師の判断によって予後不良となり翌7月8日の朝に息を引き取った。 ホーストラスト(facebook)
血統表
*オジジアン Ogygian 1983 鹿毛 |
Damascus 1964 鹿毛 |
Sword Dancer | Sunglow |
Highland Fling | |||
Kerala | My Babu | ||
Blade of Time | |||
Gonfalon 1975 栗毛 |
Francis S. | Royal Charger | |
Blue Eyed Momo | |||
Grand Splendor | Correlation | ||
Cequillo | |||
Shamaritan 1981 鹿毛 FNo.1-l |
Sham 1970 鹿毛 |
Pretense | Endeavour |
Imitation | |||
Sequoia | Princequillo | ||
The Squaw | |||
La Griffe 1974 栗毛 |
Prince John | Princequillo | |
Not Afraid | |||
Grafitti | Graustark | ||
Fictitious | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Princequillo 4×4×5(15.63%)、Sickle 5×5(6.25%)
レース動画
関連コミュニティ
関連項目
- 2
- 0pt