エメラルドゴキブリバチとは、東南アジアやアフリカなど、熱帯地域に生息するジガバチ (セナガアナバチの一種)の仲間である。
概要
ワモンゴキブリを狙って幼虫を寄生させる蜂。以下その手順を説明する。
- 中枢神経に毒を注入、一時的に前足を麻痺させる。
- 動きが緩慢になったゴキブリの頭部(逃避反射を制御する神経)に毒を注入、脳からの信号を停止させ、ゴキブリを逃げられなくする、所謂ゾンビ化が行われる。
- ゴキブリとの戦いで失った体力を回復するために、触覚から体液を吸う。
- 触覚を引っ張ることで、ゴキブリを巣へと持ち帰る。
- ゴキブリに卵を植え付た後巣を塞いで、ゴキブリの脱出を封じる。
こうして、ゴキブリは生きたまま(新鮮なまま)幼虫に食べられることになる。幼虫は8日前後でゴキブリを食い尽くして蛹になり、4週間後に空洞となったゴキブリから羽化して出てくる。エメラルドゴキブリバチの雌は、平均して12匹ほどのゴキブリをゾンビ化して幼虫の餌とする。
本種は日本には生息しないが、本種よりやや小型のセナガアナバチが本州から種子島にかけて生息。本種同様、ゴキブリを狩り幼虫の餌とする。
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