「泣くのが好きなのだろう?
その手の輩がいっぱしの戦士面をすることが」
エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグとは、lightより2009年12月25日に発売されたPCゲーム『Dies irae ~Acta est Fabula~』に登場する架空の人物。CV:谷口ケイ(PC版)、矢口アサミ(移植版)。
なお、専門用語に関してはwikipediaに詳しくのっているのでそちらを参照のこと。
概要
この項目は、大量の厨二成分とネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任でごらんください。 |
聖槍十三騎士団・黒円卓第九位。司るルーンは「勝利」。魔名は「魔操砲兵(ザミエル・ツェンタウァ)」。団員たちからはザミエルと呼ばれることが多いが、旧知の間柄であるリザからは名前で、ベアトリスからは「少佐」と呼ばれることが多い。元ドイツ軍武装親衛隊第二師団、ダス・ライヒの大隊長を務めていた経歴を持つ。階級は少佐。
聖槍十三騎士団の中でも強大な力を持つ大隊長「三騎士」の一人であり、その中の「赤騎士(ルベド)」。銘は「紅蓮」。顔の左半分に深い火傷の痕があり、口にはいつも葉巻を咥えている女性。神聖ローマ帝国から存続し、代々有能な騎士を輩出してきた名門貴族出身で将来を有望されたエリートだったが、ラインハルトと出会ってから魔道へと傾倒し、彼に心酔するようになった。その出自故か、プライドが高く、極めて厳格な性格の持ち主で、物事に妥協や容赦を一切することがないことから仲間内からも恐れられている。
かつてのユーゲント時代の同窓生であるリザとはお互いに昔から馬が合わず張り合う仲であり、特に彼女がイザークを設けてからはリザのことを一方的に憎悪している。部下であったベアトリスからは深く敬愛され懐かれており、性格は正反対ながらも馬が合ったためか彼女自身も満更ではなかったようである。
三騎士の中では一番バランスが取れた能力を誇り、何よりも遠距離戦を得意としている。物語開始当初はある事情によってこの世に存在しておらず、特定の条件が満たされることによって諏訪原市に出現する。
(ネタバレ反転)世間が女性に求める理想の女性像や「愛」という言葉で男性に依存する女性そのものなどを嫌悪し、軽蔑している。一方で、「頂点に立つ者は誰よりも強く優秀でなければならない」という彼女の信念に適したラインハルトに対してはずっと憧れを抱いており、騎士団に入ったのも軍人として再起不能な傷を負った頃にラインハルトからの甘言につられたため。そういった経緯から、ラインハルトへの絶対の忠誠はエレオノーレの深い愛情に基づいたものだが、彼女自身はそれを「忠義」と思い込んでおり、それを「愛」と捉えられることを何よりも嫌っている。(ネタバレここまで)
テーマ曲は「Einherjar Rubedo」。完全版で追加された新規曲の一つ。激しい曲調が特徴的な一曲。
余談だが、2007年版と完全版とで大きく設定が変わった人物の一人。07版ではただのヒステリックなおばさんだったが、完全版ではベアトリスやリザとの絡みや新しい創造など多くの設定が追加され、軍人中の軍人ながらもどこか不器用な人間へと変わり、より魅力的なキャラクターへと変貌を遂げている。シナリオライターの正田氏のお気に入りのキャラでもあり、何かとシナリオ面で優遇が図られている。
なお、「ザミエル」とはウェーバーの戯曲「魔弾の射手」に登場する魔王の名前であり、「ツェンタウァ」は半人半魔の魔物ケンタウルウスのドイツ語読み。
戦闘能力
聖遺物
『極大火砲・狩猟の魔王(デア・フライシュッツェ・ザミエル)』。ドーラ列車砲を素体とした、騎士団中最大の聖遺物。位階は創造。形態は武装具現型。
広大な結界を展開し、その内部の至る箇所から自在に戦略兵器級の火力を任意の一点に集約させたような超火力の炎を放つ。また、ドーラ列車砲を運用するために引き連れていた軍団の装備をも具現化し、銃器から地雷、手榴弾まで無数の火器を使用することもできる。もっとも、こちらは不死英雄となった後に得た技術らしく、彼女曰く「新技」とのこと。
聖遺物が吸った魂の量は約6万であり、他の団員とは比べ物にならないくらいほど強力。そのあまりの巨大さからか、基本的には形成することはなく、劇中でもわずか一回しか形成しなかった。
創造(その1)
2007年版の創造。能力は『標的を着弾の爆発に飲み込むまで爆心地が拡がり追いかけ続ける』こと。逃げれば逃げるほど爆心が広がり、被害が増え続ける絶対必中の技。
完全版においては、この能力は「戦争用に枷をはめた形成と創造の中間の技」とされ、真の創造はエレオノーレが騎士として殺す相手にしか使用しない。そのため、ラインハルトとメルクリウスを除く全ての団員がこちらの方を創造だと思い込んでいる。
創造(その2)
他者と馴れ合わず孤高の心を持ち続けるエレオノーレの「黄金(ラインハルト)の輝きに永劫焼かれていたい」という渇望のルールを具現化した覇道型の創造。
能力は『逃げ場の一切ない砲身状の結界に対象を封じ込め、内部を一分の隙間もなく焼き尽くす回避不能の絶対必中の攻撃を放つ』こと。戦略兵器クラスの火力を逃げ場をなくした敵にぶつける真の絶対必中の技である。誇り高きヴィッテンブルグ家の血を引くエレオノーレにとって、勇敢な騎士との決闘こそが誉れであるため、彼女が騎士と認めた相手にしかこの真の創造は使用しない。そのため、今まで使用したことは無く、ラインハルト以外の団員たちは余技の方を創造だと思い込んでいる。
詠唱の元ネタはワグナーのオペラ『ニーベルンゲンの指環』第三夜『神々の黄昏』。
関連動画
関連項目
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