カレン・オルテンシアとは、『Fate/hollow ataraxia』の登場人物である。
(CV:小清水亜美)
プロフィール
人物概要
前作の聖杯戦争で死亡した言峰綺礼の後任として、冬木市に派遣されてきた謎のシスター。
ランサーとギルガメッシュの新たなマスターでもある。
再建された教会に居るため基本的に会うことはあまりない。
明言こそされていないが、生まれがイタリア南部だったり、カレンという名やアヴェンジャーの発言から某人物の娘であることが暗喩されている。
また、本編における彼女は、繰り返される四日間の中の「言峰綺礼」という空席にもぐりこませた情報体であり、彼女の本体ではない。そして本編終了後の彼女は中の記憶を引き継いでいない。
略歴
幼い頃に母親と死別。
その後教会に引き取られて育てられる。
しかしながら洗礼や教育は受けておらず、文字通りの下働きとして過ごす日々が続いた。
神父曰く、洗礼を与えられない理由は、彼女の出自そのものが罪であるからなんだとか。
教会に引き取られてから8年の歳月が経って彼女が9歳になった頃、体に聖痕(スティグマ)が顕れる。
後述する特異体質が類稀な異能であると聖堂教会は判断。備品として彼女を名門修道院「シトー」へと預けた。
そして代行者(見習い)となり、実在するかも分からない、教会にとって「不都合な存在」の始末を命じられ、代理司祭として冬木市へ赴く事となる。「教会から修道院にたらい回しにされ、そこで天職を得たのです」とは本人の弁。
明言こそされていないものの『Character material』において公開されたエピソードに登場する埋葬機関第6位「ミスター・ダウン」の相棒との共通点が多く、同一人物ではないかと噂されている。
この人物はすでに人間としての原形を残していないのだとか。
性格
超がつくほどのサディストであると同時に、超がつくほどのマゾヒスト。
曰く「他人の幸福は無性に潰したくなる」のだとか。さらにはとんでもない毒舌で、人使いも荒い。
この性格は情緒が不安定な為だが、一方で聖女のように強い信仰心をも併せ持つ。 我が身を省みずに無償で人を助けようとするなど、歪みを抱えつつもその信仰心自体は本物。
母親と死別し教会や修道院をたらい回しにされた過去の為か、他人に優しくされることに慣れていないようで、 アヴェンジャーに気遣われた際にはかなり動揺していた。
お金を稼ぐのが好き。拝金主義的なことではなく、他人が大事にしているものを、自分のモノにすることに快感を覚えているだけ。
能力
代行者ではあるものの、彼女自身はただのシスターに過ぎず、超人的な戦闘力は保持していない。
彼女を代行者たらしめているのは『被虐霊媒体質』と呼ばれる特異な体質にある。
『被虐霊媒体質』とは、自身の周囲にいる悪魔に反応し、とり憑かれた人間と同じ霊瘴を自分の体に再現するもの。
つまりは歩く悪魔感知器であり、いわば鉱山のカナリアとでも言うべき能力である。
悪魔祓いの初手にして最難関である「隠れ潜む悪魔を見つけ出す」事に関して彼女の右に出る者はいない。
しかし、対象者と同じ霊瘴を自身の体に再現してしまうため、常に生傷が絶えないというデメリットが存在する。
このため、すでに右目はほぼ完全に失明。味覚は極端な味以外は判別できないほどに低下し、走ることすらままならないほど肉体は損傷してしまっている。
また、前述の被虐霊媒体質とは別に『マグダラの聖骸布』と呼ばれる男性に対してのみ強力な拘束力を発揮するという概念武装を所持している。「―――――フィッシュ」
服装
通常はシスターとして法衣を纏っているが、戦闘(悪魔祓い)に際しては専用の戦闘服がある。
法衣の方は何も問題ないのだが、戦闘服に関しては何故かスカートを履いていない。
文字通りパンツが丸見えであり、立ち絵やフィギュアにおいても同様である。
これは「男性が女性を犯したがるのは色欲を司る悪魔の仕業であり、それを鎮めるのも自分の仕事」という彼女自身の考えによるものであり、悪魔によって性欲が過剰に昂った男性には無償で抱かれるとのこと。
他にも「男性の中に潜む悪魔を刺激するため」という理由があるようである。
本人曰く、スカートは履いていないのではなく元から存在しないらしい。
『hollow』以外の作品での活躍
基本的にやりたい放題の活躍。
その毒舌っぷりや悪辣ぶりを如何なく発揮して周囲を振り回している。
【アーネンエルベの一日】 ある意味では黒幕といえる。ドクダミ茶を使って言峰を殺害した。
【フェイト/タイガーころしあむ】 相変わらずの傍若無人っぷり。教会を封鎖した言峰綺礼を始末するべく、平和に暮らしていた街の人々を次々に巻き込んだ。続く『アッパー』でも、虎聖杯を利用して冬木市を支配しようと画策。『マジカル紙袋』に変身したりもした。
【カーニバル・ファンタズム】 ランサーと子ギルを従えて登場。 マグダラの聖骸布を使ってひよこの性別判定をしているようである。ちなみにモグリである。 札束でランサーをひっぱたくことに快感を覚えた。世の中金なんだとか。
【Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】イリヤ達の通う小学校の保険医として登場。原作から登場するキャラの中で唯一名前が「折手死亜 華憐」と日本語名に改められている。無論これは偽名であり、その正体は聖堂教会から派遣されたシスターである。保険医として潜入したのはクラスカード関係の騒動を監視するのはもちろんのこと、「怪我をした子供が泣いている姿を見るのが楽しいから」だとか。
【帝都聖杯奇譚】聖堂教会からの聖杯戦争参加者「言峰花蓮」として登場。八極拳使いのランサーのマスター。
【Fate/EXTRA】本編未登場だが桜型AIの後任機だとか。彼女が保健室担当になるとマスターの決闘外での生存率は著しく低下するらしい。
【カプセルさーばんと】「ベィビィ・カレン」として登場。観測系暗黒黒幕ベイビー。
【Fate/Requiem】各モザイク都市の管理AI「カレンシリーズ」として登場。《秋葉原》の塾講師であり宇津見エリセの師「カレン・フジムラ」や《新宿》のカフェー「麗人座会館」を経営する「カレン・ヒムロ」、《多摩》の「カレン・ゴトゥー」などのバリエーション機が存在する。ちなみに《渋谷》のカレンは激辛中華料理店を経営している。エリセには味の好みや服装・悪態など色々受け継がれている。
【Fate/Grand Order】ローマの愛の神アムールの擬似サーヴァント「カレン・C・オルテンシア」として実装。限定星5ルーラー。
魔法少女シスター・プリエステスマジカル紙袋
『フェイト/タイガーころしあむ アッパー』にて、カレンがカレイドステッキの力を借りて魔法少女に変身した姿。 見た目はアレだが、ふざけた杖の「愛と正義(ラブアンドパワー)」の力により、元気百倍で凄く強い。 あのバゼットとタメを張れるほど(それでもピンピンしている辺り、流石である)。
尚、マジカルカレンとか、魔法少女マジカル☆ハイドランジアとか、魔法少女シスター・プリエステスとかいう名前だった気もするが、全て気のせいである。
必殺技は、手にしたモーニングスター「ラブアース・ディザスター」を用いた、「どきどきトゲ審判」。 そして超必殺技は、同じくトゲ付き鉄球が目の前の敵を捕食する、「ごちそうさん泰山」。まるかじりアンバー!このモーニングスターには所持者の愛の重さ=武器の重さになる効果があり、カレンは全人類を愛しているため、あり得ないレベルのダメージを誇る。
親子関係に関する公式回答
以前から言峰綺礼の娘ではないかという指摘がファンから寄せられていた。
これらの指摘に関して公式側は「カレンと綺礼は出会ったことがない」としている。
しかしながらTYPE-MOON Fes.のパンフレットに掲載された「タイプムーン10周年記念一問一答」では、
(カレンが言峰の娘だという前提)の質問に対して、製作者である奈須きのこ本人が、カレンと言峰に関する親子関係を肯定した形で回答しているため、公式的に認められているとする向きが一般的である。
(とはいえ作中で確定的な描写があったわけではないことは考慮すべきである)
関連動画
関連項目
- TYPE-MOON関連の一覧
- Fate/hollow ataraxia
- Fate/stay night
- フェイト/タイガーころしあむ
- パンツじゃないから恥ずかしくないもん!
- アヴェンジャー(Fate/stay night)
- はいてない
- 奈須きのこ
- 言峰綺礼
- カレン・C・オルテンシア
- 宇津見エリセ
関連外部リンク
ウェブでイタリア語:パロラッチャ下品な言葉 https://www.italiago.net/parolaccia.html
「Porca miseria!」の正しい発音が聴けるイタリア語学習サイト。
- 22
- 0pt