ガリウスの迷宮単語

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ガリウスノメイキュウ

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ガリウスの迷宮とは、コナミが1987年に発売したMSX（無印)用ゲームである。正式な名称は、「魔城伝説 II ガリウスの迷宮」。IIとなっているように、前作に「魔城伝説」があり、ストーリーがその続きとなっている。

後にファミリーコンピュータに移植されている（大魔司教ガリウス）。しかし面構成やアイテムなど異なる点も多い。

なお、Windows用には「勝手にリメイク版」が幾つか存在するようである。

概要

STORY
POPO LON WENT INTO MT.ATOS TO
RESC UE APH ROD ITE KIDNAPPED
BY HUD NOS. BUT IT WAS A TRAP
MADE BY GAL IOUS. HE ATTACKED
THE CASTLE DURING POPO LON'S
ABSENCE AND ALSO KIDNAPPED
AND IMPRISONED A BABY FROM
THE HEAVEN WHO WAS SUPP OSED
TO BE BORN TO POPO LON AND
APHOROD ITE SEVERAL YEARS
LATER...

騎士ポポロンは、ヒュドノスによって囚われた
アフロディテ姫を救出するため、アトス山に
向かった。
しかし、それは司教ガリウスによる罠だった。
ポポロンの居ない間に城を攻略し、さらには
数年後にポポロンとアフロディテの間に生ま
れるであろう赤ん坊、パンパースを天界から
さらってしまった。

帰還したポポロンとアフロディテは、国と
未来の息子を救うため、城へ乗り込んだ。

ガリウスの迷宮は、サイドビュー方式のアクションゲームであるが、キャラの成長の要素があり、セーブ・ロードも可能であるため、ジャンルは「アクションロールプレイングゲーム」とされている。

操作キャラは「ポポロン」と「アフロディテ」の夫婦で、能力が異なる。能力の差異の多くはアイテムで克服できるが、ジャンプ能力や耐水能力などは最後まで埋まらないため、状況に応じてキャラを使い分ける必要がある。

ポポロン・アフロディテともに「VIT」と「EXP」をパラメータとして持っている。

「VIT」はバイタリティであり、敵や敵のたまに当たると減ってゆく。0になると死亡となる。死亡すると「POPO LON OUT」または「APH ROD ITE OUT」と表示される。二人とも死ぬとゲームオーバーであるが、片方だけ生きている場合、デスの神殿で一回だけよみがえらせてもらえる。なお、VITの最大値はグレートキーを取ることで増加する。グレートキーをポポロンとアフロディテが同数取った場合にちょうど最大値がバーの右端に来るように設計されている。

「EXP」は敵を倒すと貯まってゆき、満タンになるとVITが最大まで回復する。残念ながらEXPを貯めてもレベルアップしたりはしない。

面構成

CASTLE（グリーグ城）

基本となる場所で、スタート地点はCASTLEの中央からやや左下の付近である。CASTLEでは各種アイテムや神殿などが赤い岩に隠されている。また、WORLD1～10の入り口が各所にある。WORLD1～9の位置は固定であるが、WORLD10の入り口は4カ所のうちからランダムで１カ所出現する。

WORLD

WORLDは1から10まであり、各WORLD毎に大悪魔（ボスキャラ）がいる。大悪魔を倒すと「グレートキー」が出現し、次のWORLDへの扉を開けることが出来るようになる。WORLD10のボスキャラ「大魔司教ガリウス」を倒し、岩に隠された「パンパース」を救出することでゲームクリアとなる。

操作

操作方法は以下の通り。英文字は、ゲーム中にキーボードから直接入力する。

カーソルキー「←」「→」	キャラクタの左右移動
カーソルキー「↑」	ジャンプ・はしごを上がる
カーソルキー「↓」	はしごを下りる・神殿に入る・WORLDに入る
スペースキー	剣を振る
CTRL キー	一定時間敵の動きを止められる。アイテム「聖書」がある場合のみ。回数制限あり。
「M」	武器（アロー・ファイヤなど）の発射
「UMBRELLA」	画面内のコウモリを全滅させる。ちゃんとEXPも貯まる。アイテム「短剣」がある場合のみ。
F1 キー	サブ画面に移る
F2 キー	便器に嵌る

サブ画面

カーソルキー「←」「→」	武器・キャラクタの選択
カーソルキー「↑」「↓」	キャラクタ選択←→武器選択の移動
「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」「0」	該当のWORLDの入り口まで瞬間移動。アイテム「羽」がある場合のみ、またWORLDの扉が開いている必要がある。
RETURN　キー ^{(Enterキーではない）}	デメテルのいる画面（セーブポイント）に瞬間移動。アイテム「天使の輪」がある場合のみ。
F1 キー	サブ画面を抜ける

UR3F

セーブ・ロードは45文字の英数字によるパスワードで行う。最初アイテムがないうちはこの「UR3F」が並んでいるが、アイテムが埋まるにつれ変わってくる。最後の３文字ほどがチェックサムとなっており、割とでたらめな文字列を入れても、最後の３文字で無理矢理パスワードとして通すこともできた。

ちなみにセーブされるのは矢筒・コイン・鍵・アイテム状況・VITとEXPの最大値、各WORLDのクリア状況などのみ。一度セーブした後ロードすると、VITは最大回復し、利用回数制限のある武器もリセットされる。

そのほかいろいろ

魔城伝説の時には全く顔を出さなかったポポロンが、ガリウスの迷宮では顔を出していて、当時は驚きであった。
CASTLEは、その名の通りお城の形をしている。また、各WORLDも何らかの形になる（ように見える）当時マップを自作した人はたぶんそう思っているだろう。
OP/EDの英語の説明文はスムーズスクロールする。MSX(無印←ここ重要）なのに。これがどう凄いかは、一度MSXで機械語を扱った人なら分かるであろう。
各ボスには、有効武器と無効武器があるが、すべてのボスに対して剣は有効武器である。ただし、ダメージを受けた後の無敵時間内でないと届かない位置に弱点があるボスもいるため、剣のみですべてのボスを倒すのは不可能と思われる。（剣でとどめを刺すのは可能）
ポポロンもアフロディテも２枚のスプライトで構成されている。ポポロンは一色と思われがちだが、ちゃんと顔の部分は色が違うので注意してみよう。
はしごは、床の８ドットぐらい上で左または右を入れると降りることが出来る。これを利用すると、降りたら消えるはしごでも消えない。なお、画面下にはしごが繋がっている場合、画面一番下から８ドットぐらい上で左を入れるとはしごから下りられる。右ではだめ。
短剣は便利だが、綴りの中に「M」があるため、そのまま入力すると武器が発射される。そのため通常は武器を「虫眼鏡」にしておくとよい。
セラミックアローは飛ぶのが遅い。このため、セラミックアローを発射した直後に武器を切り替えてアローを発射すると、アローがセラミックアローを追い抜いて飛んで行く。
初めてジャンボスライムを見たとき、その圧倒的な動きに唖然として潰されたことがきっとある。