CAPTAIN POWER AND THE SOLDIERS OF THE FUTURE |
「キャプテンパワー」とは、1987年に製作・放映されたバイオ・ドレッド帝国と戦う未来戦士達を描いたアメリカのSF特撮TVドラマである。Landmark Entertainment製作。
日本でもテレビ朝日系列にて1987年に円谷プロ制作の日本語版が放送された。
※初回放映時は最終回まで放送されず途中打ち切りに。後日の再放送や衛星放送にて最終回までが放映された。
STORY
時は、21世紀の後半。
地球は、戦争をするために作り出された機械軍団バイオ・ドレッドによって制圧された。
自らが作り出したメカニカル・サイボーグに・・・人類は敗れ去った・・・バイオ・ドレッド帝国に君臨する帝王ドレッド。
彼は超巨大コンピュータ「オーバーマインド」と頭脳を接続。
自らをサイボーグと化し、地球制覇を夢見る恐怖の帝王となった。人類最後の望みを担って、帝王ドレッドとその帝国を倒すために生まれ、訓練された未来戦士たち。
若きリーダー、キャプテン・ジョナサン・パワー!
パワースーツをオンにすれば、彼ら一人ひとりが強力な攻撃軍団に変身する。パイロットことジェニファー・チェイス伍長、戦術とメカの担当!
概要
人間的な感情を排除した完全なる世界(映画「リベリオン」の様な世界?)を目指して、コンピュータ・オーバーマインドと共に人類に対して戦争を仕掛けたバイオ・ドレッド帝国の帝王ドレッドと、パワースーツと呼ばれる強化服を装着してバイオ・ドレッド帝国に対抗する未来戦士を率いるキャプテンパワーとその仲間達の戦いのドラマである。
1987年に制作され、1987年2月25日より木曜18:20~19:20枠で放送された(放送局により差異あり)。
日本の特撮ヒーロー番組を元にしたと言われているが、この作品の後に
らにより、アメリカドラマらしく、キャプテンパワーの父と帝王ドレッド(の人間時代)は友人関係にあり、父を亡くしたキャプテンパワーと帝王ドレッドは個人的な確執で争わない関係や、元々はバイオ・ドレッド軍の軍人で感情を無くしていた紅一点のパイロットが未来戦士達とのコミュケーションにより感情を取り戻していくといった重厚なキャラクター造形や掘り下げが行われている。
※所謂味方用巨大ロボットは出てこないところもアメリカらしいところか。
1987年当時はまだ出始めたばかりだったコンピュータグラフィックスを使用して、メインキャラクターのソロンやブラスターを表現するといったCGも特徴の一つで、現代の視点からみれば陳腐に見えるかもしれないが、放送当時は愉快さと冷酷さが共存するキャラクター性もあってかソロンとブラスターは絶大な人気を得、キャプテンパワーの売りのひとつとなった。
また、マテル社より番組本編と連動して遊ぶ「テレビパワー」と言う玩具が発売され、日本語版放映時にもバンダイが輸入販売していた。
しかし、裏番組に「北斗の拳」を抱える等、視聴率的に伸び悩み、TV朝日の地上波放送時には最終回まで放映されずに終わると言う目にあった。なおやっと放送された最終回は、紅一点のパイロットが基地に攻め込んだバイオ・ドレッド軍もろとも基地を爆破して戦死するという悲劇的な鬱エンドだったことで知られてる。これは本国アメリカで製作予定であらすじまで出来ていた第二部を想定したものであったのだが、結局第二部は製作されなかった。
結論としては失敗に終わったキャプテンパワーではあるが、性能が特化されているうえに輝きを帯びた独特のパワースーツのデザインは今も褪せるものではなく、また脚本を担当したJ・マイケル・ストラジンスキーが後に大ヒットさせたドラマ「バビロン5」に重厚なドラマ性やコンピュータグラフィックスを使用した雰囲気作りが活かされたと言っても過言では無い。
未来戦士達
”キャプテンパワー” 演:ティム・ダニガン CV:田中秀幸
”ホーク” 演:ピーター・マクニール CV:青野武
”タンク” 演:スヴェン=オーレ・トールセン CV:郷里大輔
”スカウト” 演:モーリス・ディーン・ウィント CV:田中亮一
”パイロット” 演:ジェシカ・スティーン CV:小山茉美
メンター/スチュアート・ゴードン・パワー 演:ブルース・グレイ CV:塩屋浩三 |
バイオ・ドレッド帝国
帝王ドレッド 演:デイヴィッド・ヘンブレン CV:柴田秀勝
オーバーマインド CV:郷里大輔
ソロン CV:塩屋浩三
ブラスター CV:堀之紀
ラッキー CV:田中亮一 |
主題歌
日本語版では、オープニングテーマに堀江美都子が歌う「ふりむけばDanger!」が、エンディングテーマにZIG ZAGの「FLASH BACK」が採用され、「ふりむけばDanger!」はイメージソング「Shining Dream」とのカップリングでEPがリリースされた。
OP「ふりむけばDanger!」 | ||
歌 | 堀江美都子 | |
作詞 | 竜真知子 | |
作曲 | 小杉保夫 | |
編曲 | 山本健司 | |
ED「FLASH BACK」 | ||
歌 | ZIG ZAG | |
作詞 | 小泉章治 | |
作曲 | 小泉章治 | |
編曲 | ZIG ZAG |
EPリリース後は、幻の音源状態が続いた「ふりむけばDanger!」は、1992年3月21日にリリースされた堀江美都子のCD「歌のあゆみ6~今日から明日への前奏曲~」に「Shining Dream」と共に収録された他、1995年8月19日リリースのCD「堀江 美都子 ベスト&ベスト」に収録された(こちらは「ふりむけばDanger!」のみ)。
キャスト&スタッフ
”キャプテンパワー” ジョナサン・パワー |
演:ティム・ダニガン CV:田中秀幸 |
帝王ドレッド ライマン・タガート |
演:デイヴィッド・ヘンブレン CV:柴田秀勝 |
”ホーク” マシュー・マスターソン |
演:ピーター・マクニール CV:青野武 |
オーバーマインド | CV:郷里大輔 |
”タンク” マイケル・エリス |
演:スヴェン=オーレ・トールセン CV:郷里大輔 |
ソロン | CV:塩屋浩三 |
”スカウト” ロバート・ベイカー |
演:モーリス・ディーン・ウィント CV:田中亮一 |
ブラスター | CV:堀之紀 |
”パイロット” ジェニファー・チェイス |
演:ジェシカ・スティーン CV:小山茉美 |
ラッキー | CV:田中亮一 |
メンター スチュアート・ゴードン・パワー |
演:ブルース・グレイ CV:塩屋浩三 |
ナレーション | 内海賢二 |
製作総指揮 | ゲイリー・ゴダード、トニー・クリストファー、ダグラス・ネッター |
プロデューサー | ジョン・コープランド、デビッド・ソートン |
脚本 | ラリー・ディティリオ、J・マイケル・ストラジンスキー |
監督 | オット・ハンス、ジョージ・モンテジ |
放映リスト
話数 | 日本語版タイトル | 原題 |
1 | 驚異のパワー・オン 5人の未来戦士登場 | SHATTERED |
2 | ホーク参上 ドレッド軍団を阻止せよ!! | WARDOGS |
3 | キャプテン危機一発 決闘ゴーストシティ | THE ABYSS |
4 | ソロン撃墜!?大逆襲 怒りのデジタイズ!! | FINAL STAND |
5 | 壮絶!空中戦!ソロン対ジャンプシップ | PARIAH |
6 | 激突! 1対1!?キャプテンVSドレッド | A FIRE IN THE DARK |
7 | 強敵!!悪のキャプテンパワー現わる | THE MIRROR IN DARKNESS |
8 | 恐怖!!悪の最新メカ ブラスター登場 | THE FERRYMAN |
9 | 弱点なし!?完全無敵の怪物ブラスター | AND STUDY WAR NO MORE |
10 | 大乱射!皆殺し兵器フィンガー速射砲! | THE INTRUDER |
11 | 未来戦士全滅!?サイバーウェーブの決闘 | FLAME STREET |
12 | 脱出なるか?パイロット悪の基地へ潜入 | GEMINI AND COUNTING |
13 | 陰謀・悪魔の水!未来戦士分裂か? | AND MADNESS SHALL REIGN |
14 | ソロンとブラスター、二大メカの連続攻撃 | JUDGEMENT |
15 | 恐怖のドレッド軍団とソロン誕生の秘密 | A SUMMONING OF THUNDER, PART1 |
16 | 衝撃!パワースーツに秘められた願い | A SUMMONING OF THUNDER, PART2 |
17 | ブラスター錯乱か?標的はドレッド軍団 | THE EDEN ROAD |
18 | 妖しき地獄のワナ!真夜中の大決戦!! | FREEDOM ONE |
19 | 秒読み開始!!ボルカニア城へ決死の潜入 | NEW ORDER PART1: THE SKY SHALL SWALLOW THEM |
20 | 断末魔!!ソロン大破!!ブラスター炎上!! | NEW ORDER PART2: THE LAND SHALL BURN |
21 | 決戦前夜?!パワーベースにつかの間の平和 | RETRIBUTION, PART1 |
22 | パイロット自爆 嗚呼!パワーベースの最期 | RETRIBUTION, PART2 |
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関連項目
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