クラシックシリーズとは、pop'n musicに収録されている、ジャンル名に「クラシック」と付く楽曲群である。
全曲、鳥の指揮者「ハマノフ」(後述)が担当キャラクターである。
概要
日本で有名なクラシックの楽曲をメドレー形式でアレンジしたものである。編曲はWaldeus vön Dovjakこと兼田潤一郎。
初出はすべて家庭用移植版からで、家庭用の『pop'n music』から『pop'n music 11』まで毎回新作が収録されていた。現在11曲存在しており、これはpop'n musicのシリーズものジャンルとしては最多である。
CS12,13にもクラシックメドレーはあるものの編曲者もジャンル名も別となっており(「アスレチックミート / 一発逆転!××だらけのハッピー大運動会!! / P-4 labolatory」「サンバdeクラシック / 白鳥SAMBA ~サン=サーンス 動物の謝肉祭より / Q-Mex」)、ナンバリングシリーズとしてはすでに終了している。
25作目peaceでも新たなクラシックメドレーである「Festum Duodecimum! / BEMANI Sound Team "Gaius Iulius Akhutaros"」(ラテン語の直訳で「第12の饗宴」)が久々に収録された。担当キャラもハマノフとなっておりかつ難易度的にもシリーズを踏襲しているため、公式的には続編のような扱いだが、編曲者が異なる上ジャンルでのナンバリングがされていないのでここでは扱わない。
共通する特徴として急激なBPM変化(後期作に多い)、楽器をそのまま演奏させるかのような超高難度の譜面で、曲によっては並み居る超上級者でさえも苦しめられる。最上位譜面のほとんどはレベル45以上に設定されている。
一方でNORMALは比較的良心的なことが多く、現Lv30を超えているのはクラシック9のみ。Lv20以下の譜面もあり、初級者レベルでも著名なクラシック音楽を楽しめるように配慮されている。
初級者を手軽な難易度で楽しませつつ、中級~上級者を凶悪な難易度で楽しませる二面性を持ったシリーズであると言える。
シリーズ初期から登場している古いシリーズなので全体的にノート数が少なく、1000ノーツ超えの譜面は1つもない。
現在は1500ノーツ超えも全く珍しくないゲームなので、少ないノーツ数(=軽いゲージ)でも現代に見劣りしない高難易度に仕上げたシリーズとして称賛される(非難を含む)こともちらほらあるが、実装当時としてはむしろ物量は多い方だった(後述のクラシック4Hが顕著)。
家庭用オリジナル曲ではあったものの、順次アーケード版にも収録され、現在クラシック8のEX譜面も含めた全ての譜面をアーケード版で選択することができる(Sunny Parkで削除された5ボタン譜面は除く)。
※難易度は基本的にアーケード最新作の50段階で表記しています。また、旧作の難易度をカッコで記載してあります。
Chaos Age
ジャンル | クラシック | |||
BPM | 135 | |||
譜面難易度 | 5BUTTON | NORMAL | HYPER | EX |
(10) | 22(16) | 41(35) | - |
悪夢の始まり家庭用ゲーム機版の初代『pop'n music』に隠し曲として登場。記念すべきクラシックシリーズの第一作である。
記念すべき処女作となる今作はまだ手探りの状態で製作したという事もあってか、定番のクラシックメドレーとダンスミュージックを融合させた様な楽曲になっている。ノーノー
NORMAL譜面でも(当時としては)難しい方であったが、ある条件で出現する隠し譜面(現在のHYPER譜面)は尋常ではない難易度であった。
当時のアーケード版初代で最高難易度であった「スパイ / SPICY PIECE」NORMALが現行50段階のLv23なのに対し、家庭用初代で初登場したクラシックNORMALは現Lv22、HYPERは現Lv41と言えば、その急激なインフレの異常さが分かるだろう。
AC2ではNORMAL譜面しか移植されず(全曲ハイパー譜面自体が無かった)、HYPER譜面はAC3のハイパーモードの「BGMコース」でようやくお披露目になった。
なお、担当キャラのハマノフは当時アーケード未登場で、AC2では「プリティ」、AC3では「アヤ」、AC4では「MZD」が代わりに担当していた。AC7でようやくハマノフ担当に戻ったが、担当カラーが後述の「クラシック2 / R.C.」と入れ替わってピンク色→オレンジ色になった。
そのHYPER譜面は非常にリズムの取りづらい縦連打が何度も登場し、曲の終盤には白の16分交互連打+青の縦連打という難しい配置が襲う。初登場時はHi-Speedのオプションもなかった(当時はRANDOMやMIRRORすら隠し要素だった)上、初代の仕様としてポップ君が何もない所で叩くと必ず空BADが出る(2以降は大幅に緩和された)ので譜面認識も難しく、おそらく当時の環境でクリアできた人は皆無であったであろう。
しかしあくまで当時オーパーツ的な登場をしたというだけで、現在ではほかのクラシックシリーズに比べれば易しめな部類に入る。現在ではHi-SPEEDのオプションを使えば譜面の見づらさは解消できるほか、問題の縦連打もS-RAMDOMオプションを使えばほとんど乱打譜面になる。レベル40程度の譜面がクリアできる人であればそれほど苦労はしないだろう。
ちなみに、2021年現在では同じくCS初代を初出とする楽曲の「テクノ80' / Water Melon Woman」にAC peaceよりEX譜面が追加されたのだが、レベルが本曲H譜面と同じ41に設定されている関係で、結果的にCS初代を初出とする楽曲の中で最難関が2つ存在している状況になっている。もしこのまま本曲にEX譜面の追加が行われずに他のCS初代初出曲に譜面追加が行われた場合は、他のCS初代初出曲に最難関を譲る形になってしまう。果たして本曲の今後はいかに…?
曲構成:ベートーヴェン「交響曲第5番ハ短調Op.67『運命』第1楽章」 ⇒ ドヴォルザーク「交響曲第9番ホ短調Op.95『新世界より』第4楽章&第2楽章」 ⇒ 「運命」第1楽章 ⇒ ベートーヴェン「交響曲第9番ニ短調Op.125『合唱付き』第4楽章」 ⇒ ブラームス「交響曲第4番ホ短調Op.94 第1楽章」 ⇒ 「運命」第1楽章 ⇒ チャイコフスキー「バレエ『白鳥の湖』より『情景』」 ⇒ ノウノウ! ⇒ 「運命」第1楽章 ⇒ モーツァルト「交響曲第40番ト短調K.550 第1楽章」 ⇒ 運命&新世界より ⇒ 白鳥の湖 ⇒ 第九
R.C.
ジャンル | クラシック2 | |||
BPM | 180 | |||
譜面難易度 | 5BUTTON | NORMAL | HYPER | EX |
(9) | 20(14) | 41(35) | - |
初出は家庭用の『pop'n music 2』。
運動会に使われるようなアップテンポな曲調で、ほかのクラシックシリーズと比べると明るい曲である。
HYPERは同時押しが一つもないという変わった譜面であるが、正規譜面は後半にトリルを有する発狂がやってくるので非常に押しにくい。クリアをしたいだけならRANDOMオプションを使用して階段を崩してしまうとよいだろう。
こちらもアーケード版では3の「BGMコース」にてHYPER譜面が上陸。当時の環境では初代クラシックと共に他の曲より頭一つ飛び抜けた難曲となっていた。
当時のAC3ではアーケードオリジナルで用意された新規HYPER譜面が「J-テクノ / Quick Master」「ポップス / I REALLY WANT TO HURT YOU」「ダンス / Hi-Tekno」「アニメヒーロー / The theme of GAMBLER Z」「スパイ / SPICY PIECE」「J-ポップ / Life」「ネオアコ / (fly higher than) the stars」「エンカ / お江戸花吹雪」など数々制作されたのだが、他の追加HYPER譜面が精々高くても現Lv30程度だった中で、家庭用からそのまま持ってきたクラシック1・2のHだけ現Lv41という点でその異常さが伝わるだろう。
しかも、この頃のAC版はまだHI-SPEEDオプションが実装されておらず、この譜面が遊べる「HYPER MODE」は3曲ぶっ通しの事実上のEXPERT MODEであり、ミスをするとゲージが回復無しで減っていき、空になると強制終了する状況でこの2曲+もう1曲(同じく兼田氏作曲のオリジナル曲「アフリカ / Con te sabi 2119」or「アバンギャルド / Bee's Eye」)をプレーしなければならないというもので、各コースの中でもぶっちぎりの難易度となっていた(一応、後にノーマルモードでもH譜面を単体選択可能な隠しコマンドが公開)。
なお、AC3からの追加HYPER譜面を制作したwacは当時のスタッフコメントにてこう述べている。
ハイパー担当、獅子座のWacです。
さてハイパー。何は無くともハイパー。皆さんハイパーな人になってますか。進化してますか、進化。エヴォ。(中略)
一曲一殺体制でつくったので、言わばどの曲もストッパー。ペドラザくらいの。結局コース制導入が決まったりしてから気持ちカンタンになったのですよ。あれでも。
もっとも横浜さんのBGMコースを見る限り「まだまだボクは甘かった。やっぱりサッカーは(以下略)」でしたが。
ともあれ長い人生です。のんびり細く長くポップンにハイパーにお付き合いくださいませ。
くれぐれも御手々を御大事に。もれ。
※上記にある「横浜さん」とは、当時家庭用ポップンを制作していたのがコナミコンピュータエンターテインメント横浜(KCEY)だったことから(CS曲の代理担当キャラも横浜出身という設定のアヤである)。
続くAC4においてもこの2曲が引き続きボス格のままであり、新曲の最高レベルの「ボーナストラックREMIX / すれちがう二人 Millenium Mix」Nですら現行レベルに換算するとLv33に留まるなど、家庭用出身でありながら事実上のアーケード最強の座に位置していた。
AC6では「HELL1-5コース」の3曲目を務めており(構成は「ヘビーメタル / I'm on Fire」N→「ボーナストラックREMIX」N→「クラシック2」H→「パーカッシヴ / 西新宿清掃曲」EX)、これがハマノフのアーケード初登場となった。
曲構成:J.S.バッハ「トッカータとフーガ ニ短調 BWV565」 ⇒ ロッシーニ「歌劇『ウィリアム・テル』序曲より第4部」 ⇒ オッフェンバック「喜歌劇『天国と地獄』序曲」&ビゼー「歌劇『カルメン』より『闘牛士の行進』」 ⇒ ビゼー「歌劇『カルメン』より『第1幕への前奏曲(闘牛士)』」
Dynamics
ジャンル | クラシック3 | |||
BPM | 80-145 (NORMAL) 80-144 (HYPER) |
|||
譜面難易度 | 5BUTTON | NORMAL | HYPER | EX |
(4) | 16(10) | 37(31) | - |
初出は家庭用の『pop'n music 3』。クラシックシリーズにおいて最上位譜面のレベルが一番低い曲である。
クラシックシリーズ初のBPM変動(ソフラン)曲であるが、他のクラシックシリーズのような鬼畜ソフランではなく、最初と最後が多少遅いだけでさほど問題ではない。ノーツ数も286と下手なN譜面よりも少ないので、ゲージの回復がとても早い。とはいえ決して簡単なわけではなく、曲終盤に37レベル適正の者には厳しい発狂が降ってくる。37レベルの中でも手強い部類に入るので甘く見てはいけない。
アーケード版では移植時期がやや遅れ、クラシック4・5と共にAC7で上陸。特に後述のクラシック4のインパクトが凄まじかったこともあり、それに隠れてやや影が薄い存在となってしまった。
曲構成:チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23 第1楽章」 ⇒ ドヴォルザーク「交響曲第9番ホ短調Op.95『新世界より』第4楽章」 ⇒ メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64 第1楽章」 ⇒ モーツァルト「交響曲第40番ト短調K.550 第1楽章」 ⇒ ワーグナー「楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より『第1幕への前奏曲』」 ⇒ ムソルグスキー「交響詩『禿山の一夜』」 ⇒ チャイコフスキー「交響曲第6番ロ短調Op.74『悲愴』第1楽章」 ⇒ ムソルグスキー「組曲『展覧会の絵』より『プロムナード』」 ⇒ ペンッ♪
Concertare
ジャンル | クラシック4 | |||
BPM | 179 | |||
譜面難易度 | 5BUTTON | NORMAL | HYPER | EX |
(7) | 26(17) | 48(42) | - |
初出は家庭用の『pop'n music 4』。ピアノ中心の楽曲で構成されている。
特筆すべきは何と言ってもHYPER譜面の難易度の高さであり、現行でもH譜面としては最高の(EX譜面を含めてもかなり高レベルの部類であるが)レベル48と設定されている。
そして家庭用4の発売はアーケード版5よりも前であるため、EX譜面の誕生よりも前に登場しており、かつ現行50段階のLv42以上で最古の譜面となっている。ポップ君の数も、当時アーケード版4で最多だった「パワーフォーク2 / 君を壊したい」Nが454なのに、クラシック4Hは848という当時としては異様な物量譜面だった。まさに現れる時代を間違えたオーパーツ譜面である。
発表当初は作者もまるでプレーを想定していないかのようなコメントを寄せており、観賞用譜面としておすすめという旨のコメントを残している。現在でこそレベル48の中の1曲という位置づけであり、ノート数も他の高難易度と比較すると少なめな部類に落ち着いているが、当時のレベル水準と比較すると桁外れに難しいものであった。
当然レベル設定も当時最高難度扱いであり、初出のCS4では24段階中の24、CS5では32段階中の32、そしてアーケード版ではpop'n music 7の「クラシックコース」で上陸し、当時最高である41に設定された。18 せんごく列伝にてようやく42へと昇格し、Sunny Parkのレベル再編で+6され48となった。
譜面はメロディに非常に素直な配置で、まさに階段に特化した譜面となっている。せんごく列伝の階段検定にも登場した。同時押しが数箇所しか出てこないので、どうしてもクリアしたいのであればRANDOMオプションで当たり譜面を待つのが有効である。これランダムだよな?
曲構成:ショパン「幻想即興曲 Op.66」 ⇒ ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27-2『月光』第3楽章」 ⇒ モーツァルト「ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331 第3楽章『トルコ行進曲』」 ⇒ ドビュッシー「『2つのアラベスク』より第1番ホ長調」 ⇒ ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第17番ニ短調Op.31-2『テンペスト』第1楽章」 ⇒ ベートーヴェン「エリーゼのために」 ⇒ トルコ行進曲
Step in Space
ジャンル | クラシック5 | |||
BPM | 150 | |||
譜面難易度 | 5BUTTON | NORMAL | HYPER | EX |
(3) | 15(9) | 36(30) | 41(35) |
初出は家庭用の『pop'n music 5』。この作品からEX譜面が追加された。アーケード版では他のシリーズと並んで7で移植。
HYPER、EX譜面共に前半はレベル不相応な譜面がやってくる。しかし前半でゲージが空になってしまっても、後半で充分回復できるので諦めないこと。さり気なく無理押しが混じっているので、フルコンの際には気をつけよう。CS5初出時のみポップ君が重なった二重配置が1ヶ所存在していたが、AC移植時に修正されたため各ノーツがその分1つ減っている。
初出のCS5ではレベルが32段階の中でH:26/EX:30という設定だったのだが、41段階となったAC7で移植された際にH:36/EX:39に大幅上昇。しかし、上記のように後半で大幅回復できるため逆詐称という声も多く、AC13 カーニバルからH:30(現36)/EX:35(現41)と大幅に下がってしまった。だが今度は極端に下げすぎたせいで少々詐称気味になってしまい、現在は同じレベルであるクラシック1・2HよりこちらのEXの方が難しいという人もいる。
曲構成:ホルスト「組曲『惑星』より第1曲『火星』」 ⇒ ラヴェル「ボレロ」 ⇒ ホルスト「組曲『惑星』より第4曲『木星』」 ⇒ ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第17番『テンペスト』第1楽章」 ⇒ 火星 ⇒ チャイコフスキー「バレエ『くるみ割り人形』より『花のワルツ』」 ⇒ 木星
Maritare!
ジャンル | クラシック6 | |||
BPM | 160 | |||
譜面難易度 | 5BUTTON | NORMAL | HYPER | EX |
(4) | 20(15) | 32(26) | 47(40) |
初出は家庭用の『pop'n music 6』。アーケード版では8で移植。Maritareとはイタリア語で「結婚する」という意味で、曲名の通り結婚式で使われる曲が多く使用されている。
EX譜面の初出時の難易度は26であった。これはACおよびCS6の頃のレベル算出方法(何故かCS7収録のCS曲にも適用)によるもので、当時は総ノート数÷20=譜面レベルだったので、ノート数が524しかないこの曲はレベル26という扱いだった。
もちろん難易度的にレベル26なわけがなく、当時のプレーヤーからは大ブーイングであったこともあり、アーケード版移植時に39へ昇格。そしてAC13 カーニバルでは40、Sunny Parkで新47(旧41相当)にアップ。これにより、後述のクラシック7EXとレベルが並んでしまった。
ちなみに、同曲が揃って収録されているCS7ではクラシック6EXが26、クラシック7EXが43。これらが現行では同じ新47になったわけである。酷い。
正規譜面は左右振りが酷く無理押しや事実上の無理押しが頻発する。この曲もRANDOMやS-RANDOMで簡単になる場合があり、あまりの正規譜面の押しづらさに、正規が一番のハズレ譜面といわれることもある。
曲構成:モーツァルト「歌劇『フィガロの結婚』K.492より『序曲』」 ⇒ モーツァルト「セレナード第13番ト長調K.525『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』第2楽章」 ⇒ モーツァルト「歌劇『フィガロの結婚』K.492より『もう飛ぶまいぞ、この蝶々』」 ⇒ 「フィガロの結婚」序曲 ⇒ モーツァルト「交響曲第41番ハ長調K.551『ジュピター』第1楽章」 ⇒ モーツァルト「フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299 第1楽章」 ⇒ ハイドン「交響曲第94番ト長調『驚愕』第2楽章」 ⇒ アッー! ⇒ モーツァルト「セレナード第13番ト長調K.525『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』第1楽章」 ⇒ J.S.バッハ「トッカータとフーガ ニ短調 BWV565」 ⇒ J.S.バッハ「フーガ ト短調 BWV578 (小フーガ ト短調)」 ⇒ ワーグナー 「歌劇『ローエングリン』より『婚礼の合唱』」 ⇒ メンデルスゾーン「『夏の夜の夢』Op.61より『結婚行進曲』」 ⇒ ベートーヴェン「交響曲第6番ヘ長調Op.68『田園』第1楽章」 ⇒ モーツァルト「『音楽の冗談』K.522 第1楽章」 ⇒ ヘンデル「『水上の音楽』第1組曲より第5曲『エアー』」 ⇒ J.S.バッハ「『平均律クラヴィーア曲集 第1巻』より第1番ハ長調『前奏曲』」 & 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第2楽章 ⇒ 「フィガロの結婚」序曲 ⇒ チャン♪
The tyro's reverie
ジャンル | クラシック7 | |||
BPM | 190 | |||
譜面難易度 | 5BUTTON | NORMAL | HYPER | EX |
(4) | 15(9) | 42(36) | 47(41) |
初出は家庭用の『pop'n music 7』。アーケード版では9で移植。初出時のEXは全曲中最高難易度の限界を突破した初のレベル43であった。が、これは前述のノーツ÷20によるものであり、クリア難易度自体はそれにそぐわないものであったため、アーケード・家庭用ともに次回作ですぐ41へ降格。そのため、初のレベル43の称号は続くCS BestHits!収録の「スクリーン / GALAXY FOREST 11.6&12」(同じく兼田氏作曲。初出42だが、AC10移植時に43へ昇格)と認識されることが多い。
HYPER、EX譜面共にクラシック5と同じく前半発狂、後半回復という譜面である。前半の終わりには脅威の四重階段が降ってくる。HYPERは四重階段の時点でゲージが空でもクリアできるが、EXはやはりEXなだけあって後半も叩きづらくなっており、四重階段である程度ゲージを残しておかないとクリアが難しくなるので注意。
CS7はPS2初移行タイトルであり、クラシック1~7が一斉収録されて勢ぞろいしたという事もあってか、本曲の担当キャラは新規5Pカラーの黒ハマノフになっている。後にee'MALL 2nd avenue配信の「ダンススピード / END OF THE CENTURY」にも流用された(AC17で削除)。
曲構成:ハノン「ハノン第1番」 ⇒ ドビュッシー「『子供の領分』より第6曲『ゴリウォーグのケークウォーク』」 ⇒ モーツァルト「ピアノ・ソナタ第16(15)番ハ長調K.545 第1楽章」 ⇒ ブルグミュラー「『25の練習曲』より第2番『アラベスク』」 ⇒ ブルグミュラー「『25の練習曲』より第1番『素直な心』」 ⇒ ゴリウォーグのケークウォーク ⇒ バダジェフスカ「乙女の祈り」 ⇒ クーラウ「ソナチネ ハ長調 Op.20-1 第1楽章」 ⇒ ? ⇒ ランゲ「花の歌」 ⇒ リスト「愛の夢 第3番」 ⇒ メンデルスゾーン「『無言歌集 第1巻』Op.19より第3曲『狩の歌』」
Line Times
ジャンル | クラシック8 | |||
BPM | 60−210 | |||
譜面難易度 | 5BUTTON | NORMAL | HYPER | EX |
(9) | 22(15) | 38(32) | 49(43) |
初出は家庭用の『pop'n music 8』。アーケード版では11で移植(AC10は前述の「スクリーン」に移植枠を譲った)。
当時アーケード版に収録されたのは何故かHYPERまでで、現行レベルは38と設定されている。アーケードでプレーできる譜面に限っていえば、最上位譜面はクラシック3Hに次いで低い難易度となっている。
しかしこの曲には、幻とも言われているEX譜面が家庭用にのみ存在しており、アーケードではプレー不可能となっていた。譜面自体はAC11の当初よりデータとして筐体の基盤中に入っていたようだが、特別な事をしない限りはプレー不可能であった。
EXの難易度は初出旧43と当時のポップン最高難易度に設定。設定に違わずその譜面はアーケードに移植すると筐体を壊されかねないという理由(※あくまでプレーヤー間での噂であって公式では「世の中には、不思議な事がたくさんあるのです。」と述べたに過ぎない)により移植されない状況が続いていたが、CS8が発売された2003年より16年の年月が流れた2019年6月6日、pop'n music peaceにて、遂に解禁されてしまった。
まず序盤から叩かせるつもりのないようなとんでもない発狂が降り注ぎ、その後の低速部分はしばらく回復地帯が続く。しかしその直後の通称魔王地帯と呼ばれている部分で、BPM200の12分(BPM150換算で16分!)という強烈な縦連打+階段を叩かなければならない。この箇所が筐体が破壊されかねないと言われる所以である。その後は回復地帯であるが、魔王地帯でゲージが3本以下になった場合クリア不可能。
魔王地帯で大体の人間がゲージをスッカラカンにされてしまい、最後までに回復が追いつかずにクリア不可となるケースが圧倒的である。
トリッキーなソフランに加え、ソフランがなくてもトイコンテンポラリー、サイレントのような超高難易度譜面に匹敵する譜面配置から、ポップン最凶譜面との声も出るほどである。このことからアーケード解禁の際に現最高レベルの50に設定されるかと思われたが、初出は49での登場となった。
当然ながらLv49は詐称譜面であるとの非難は多い。革命~モルダウ地帯がどう考えてもLv50相当であるのにここで回復しないと魔王地帯が耐えきれないのだから当然である。しかし2作品を経たUniLabでも昇格せず、Lv49最強クラスの1曲として今なお君臨している。
なお、UniLab現在フルコンボ者が不在の唯一の譜面でもある。Lv50の面々ですら達成されているというのに……。
余談だが、クラ8EXのAC上陸の僅か2ヶ月後にpop'n 2初出の「ヘビーメタル / I'm on Fire」の追加EX譜面も登場しており、そちらも異常な同時押し縦連打であったため、本曲とセットで語られることも多い。
曲構成: ブラームス「ハンガリー舞曲 第5番」 ⇒ ショパン「エチュード第12番ハ短調Op.10-12『革命』」 ⇒ スメタナ「連作交響詩『わが祖国』より第2曲『モルダウ(ブルタバ)』」 ⇒ ショパン「エチュード第3番ホ長調Op.10-3『別れの曲』」 ⇒ シューベルト「魔王」 ⇒ サン=サーンス「組曲『動物の謝肉祭』より第13曲『白鳥』」 & ベートーヴェン「ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24『春』第1楽章」 ⇒ ハンガリー舞曲 第5番 ⇒ ビゼー「『アルルの女』第2組曲より第3曲『メヌエット』」 ⇒ ハンガリー舞曲 第5番
EX譜面の縦連打は、形を変えてバトルモードに受け継がれている。ギタフリでやれ。
Hell? or Heaven?
ジャンル | クラシック9 | |||
BPM | 25−680 | |||
譜面難易度 | 5BUTTON | NORMAL | HYPER | EX |
(12) | 33(26) | 45(38) | 49(43) |
初出は家庭用の『pop'n music 9』。アーケード版では12 いろはで移植。
旧難易度では最高レベルの43であり、アーケード版では16 PARTY♪で「わけのわからないもの」が出てくるまで長らくスクリーンEXとクラシック9EXの2曲のみがレベル43(当時は実質的に家庭用で生まれたトンデモ譜面隔離枠)に存在していた。
譜面そのものの鬼畜さよりも、糞フランとまでに形容される、非常にめまぐるしいBPM変化が目立つ。そのBPM推移は
130-300-210-149-165-180-197-211-228-247-263-276-297-300-100-50-300-60-70-55
-45-40-70-45-25-300-240-90-170-120-680-170
と、実に32回(最後の170はノーツなし)ものテンポチェンジが行われる。このテンポチェンジのせいで個人で感じる難易度に大きく差があり、ソフランに耐性がありレベル48だという人もいれば、トイコンよりも苦戦を強いられる人までさまざまである。
とはいえソフランを抜きにしても、レベル49相応に叩きにくい譜面であることに変わりはないので、地力を上げてからのプレーが望ましい。
またNORMAL,HYPER譜面もテンポチェンジは同じであり、適正レベルの人は苦戦する人が多い。そのため過去に何度も難易度が修正されている。
なお、家庭用での担当キャラは10の「プレシャスアンコール」の2Pハマノフからプリティを削ったバージョンが使われていたが、アーケードでは旧来のハマノフの流用になっており、実質的に後述のクラシック10と逆になっていた。が、AC20 fantasiaにてこちらもプレシャスアンコール版の2Pカラーに統一され、CS初出時に近い状態に戻っている。
曲構成:ヘンデル「オラトリオ『メサイア』より『ハレルヤ』」 ⇒ ショパン「ワルツ第6番変ニ長調Op.64-1『小犬のワルツ』」 ⇒ ショパン「ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35 第3楽章『葬送行進曲』」 ⇒ シューマン「『子供の情景』Op.15より第7曲『トロイメライ』」 ⇒ ウェーバー「舞踏への勧誘」 ⇒ シューベルト「即興曲第2番変ホ長調 Op.90-2」 ⇒ メンデルスゾーン「『無言歌集 第5巻』Op.62より第6曲『春の歌』」 ⇒ 葬送行進曲&ハレルヤ ⇒ デン!デデン!
Doll's sight
ジャンル | クラシック10 | |||
BPM | 50−200 | |||
譜面難易度 | 5BUTTON | NORMAL | HYPER | EX |
(8) | 22(18) | 40(34) | 48(41) |
初出は家庭用の『pop'n music 10』。アーケード版では13 カーニバルで移植。
前々作、前作と比べてそれほどソフランも激しくなく、難易度も比較的低めに抑えられているが、BPM200地帯であるイ゙ェアアアア熊蜂の飛行ではニエンテEXを超す速度の階段が20秒ほど降り注ぎ、終了間際には発狂が襲ってくるという、クラシックシリーズおなじみの鬼畜譜面は健在である。クラシック4と同じく階段中心の譜面なので、クリアだけであればランダム当たり待ち推奨である。
ただし、初出時のEX譜面のレベルは旧39。当然ながらこのレベル帯ではかなりキツい詐称であり、AC15で旧41、そしてSunny Parkで新48に昇格している。
なお、家庭用での担当キャラは旧来のハマノフに指揮棒が光るエフェクトを加えた特別バージョンだったが、アーケード版では10のプレシャスアンコールの2Pハマノフがハリアイごと流用されている(ハリアイにプリティも残ったまま)。前述のようにクラシック9と実質的に逆になっている状況が続いていたが、20 fantasiaでクラシック9のみ修正されたことで、今では9・10ともにプレシャスアンコールの2Pになっている。
曲構成:チャイコフスキー「バレエ『くるみ割り人形』より『小序曲』」 ⇒ ベートーヴェン「交響曲第5番ハ短調Op.67『運命』第1楽章」 ⇒ モーツァルト「ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調K.333 第1楽章」 ⇒ ドヴォルザーク「交響曲第9番ホ短調Op.95『新世界より』第2楽章」 ⇒ リムスキー=コルサコフ「歌劇『皇帝サルタンの物語』より『熊蜂の飛行』」 ⇒ エステン(オースティン)「人形の夢と目覚め」 ⇒ 「運命」第1楽章 ⇒ チャイコフスキー「バレエ『くるみ割り人形』より『ロシアの踊り(トレパック)』」
想い出をありがとう
ジャンル | クラシック11 | |||
BPM | 40−320 | |||
譜面難易度 | 5BUTTON | NORMAL | HYPER | EX |
(17) | 29(23) | 45(38) | 49(42) |
初出は家庭用の『pop'n music 11』。アーケード版では14 FEVER!で移植。
長らく続いてきたクラシックシリーズ最終作である。クラシックシリーズの中ではこの曲の名前のみが日本語表記で、シリーズのフィナーレを感じさせるタイトルになっている。担当のハマノフも久方ぶりの描きおろし。
クラシックシリーズ名物の激しいソフランは健在だが、それに加えて今作では今までのクラシックシリーズと違った難しさがある。まずH,EX譜面共にハバネロ判定とまでに形容されるGREAT判定の出づらさ+GOOD判定の狭さで、餡蜜がほとんどできない。またアルハンブラの思い出地帯の独特な縦連打+乱打は他に類を見ない非常に特徴的な譜面で、ここができないというプレーヤーも多い。以上のように非常にいやらしい要素が絡み合い、個人差が大きくでる曲である。
最終作にもかかわらず自重しない難易度、かつ今までクラシックシリーズに悩まされ続けてきたプレーヤーの皮肉や恨み言からか、この曲が扱われる動画内では「嫌な想い出をありがとう」というタグやコメントが散見される。
なおこちらも初出時のEX譜面のレベルは旧41であり、CS12&AC14で旧42、そしてSunny Parkで新49に昇格。クラシックシリーズは最後まで詐称であった。
曲構成:ヨハン・シュトラウスⅡ世「ワルツ『春の声』Op.410」 ⇒ カプア「オー・ソレ・ミオ」 ⇒ 日本古謡「さくらさくら」 ⇒ ビゼー「『アルルの女』第2組曲より第4曲『ファランドール』」 ⇒ ロシア民謡「トロイカ」 ⇒ フォスター「故郷の人々(スワニー河)」 ⇒ タレガ「アルハンブラの思い出」 ⇒ ヨハン・シュトラウスⅡ世「ワルツ『美しく青きドナウ』Op.314」
担当キャラクター: ハマノフ(HAMANOV)
出身地 | ロシア |
---|---|
趣味 | 孫娘(アーニャ)とままごとをすること |
家族への土産集め(世界の珍しいお菓子) (CS11) | |
スポーツクラブでいきいき健康づくり (CS13) | |
好きなもの | 家族(特にアーニャ) |
嫌いなもの | 冬。「寒いのはニガテなんじゃ」 |
誕生日 | 12月16日 |
家庭用初代からクラシックシリーズ通しての担当を務める古参キャラクター。
完璧主義で知られるクラシック界の巨匠。老齢な鳥人の指揮者。厳格そうな雰囲気とは裏腹に実は意外といたずら好きで、年の割にひょうきんな面も見せている。
孫娘にアーニャがおり、CS3のスタッフロールイラストやクラシック11のハマノフのアクションに登場している。
CS13 カーニバルに収録されているミニゲーム「ハマノフの大運動会」では主役を務めており、ハンググライダーに乗って飛行したりシンクロナイズドスイミングをしたりと体を張った活躍をしていた。また、2007年開催の「春だ!わくわくポップン文化祭」では『グラディウス』をポップン風にアレンジした『ハマディウス』の自機を務めていた(会場限定タイトルのため一般配布無し)。
家庭用では再登場や流用も含め、CS1からCS13までCS版キャラクターの中で唯一のCS皆勤賞キャラクターだったが、CS14でその記録が途絶えた。
一方、アーケード版では当初容量の都合でクラシックシリーズを別キャラクターが代理担当していたが、AC6にてCPU専用ながらハマノフ自身がついに登場し、AC8からはプレーヤー使用もできるようになった。
上述のクラシックシリーズ以外の担当曲は以下の通り。
Ver. | ジャンル名 | 曲名 | アーティスト | 備考 |
---|---|---|---|---|
AC 10 | プレシャスアンコール | スウィーツ~instrumental | private states | AC7収録曲のREMIX |
ee'MALL 2nd | ダンススピード | END OF THE CENTURY | No.9 | DDRからの移植 AC17で削除 |
CS 13 カーニバル | サンバdeクラシック | 白鳥SAMBA ~サン=サーンス 動物の謝肉祭より | Q-Mex | AC未移植 |
AC peace | Festum Duodecimum! | BEMANI Sound Team "Gaius Iulius Akhutaros" | 曲名は「第12の饗宴」 | |
AC 解明リドルズ | 嘆きの樹 (BEMANI SYMPHONY Arr.) | 金獅子 × Nagiha & Osamu Kubota + gaQdan | IIDX収録曲のREMIX |
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関連項目
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