概要
グルタミンは、カルバモイル基(-CONH2)をもつ中性アミノ酸。カルバモイル基部分がカルボキシ基(-COOH)であるものはグルタミン酸、メチレン基(-CH2-)が1つ少ないものはアスパラギンである。
グルタミンは必須アミノ酸ではない。体内では、クエン酸回路で生成されるα-ケトグルタル酸(2-オキソグルタル酸)から、グルタミン酸を経て生合成できる。代謝はその逆で、グルタミン酸を経てα-ケトグルタル酸に代謝される。したがって、グルタミンはグルタミン酸とともに糖原性アミノ酸である。
また、グルタミンは、ヌクレオチド(DNA・RNA)のde novo合成において、グリシン、アスパラギン酸とともにプリン環に取り込まれる。プリン環の4つの窒素原子のうち2つが、2分子のグルタミンそれぞれのアミノ基に由来する。
名前の似ているグルタミン酸はそのナトリウム塩がうま味調味料として利用されている。また、グルタミン酸は興奮性の神経伝達物質である。ただし、血液脳関門は通過しない。
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