ゲッツことゴットフリート・フォン・ベルリヒンゲン(独: Gottfried „Götz“ von Berlichingen) とは、
- 中世ドイツに実在した神聖ローマ帝国自由騎士(Reichsritter)。戦争で右腕を無くした代わりに鋼鉄の義手をつけて戦ったことから「鉄腕ゲッツ」(Götz mit der eisernen Hand)の異名を持つ。
また史実では「盗賊騎士」と揶揄されるほど血の気が多い人物で、戦いに首を突っ込まずにはいられない性分から相当に暴れまわっていた模様。
- ドイツの文豪、ヨーハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテが書いた戯曲『鉄の手のゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン』(Götz von Berlichingen mit der eisernen Hand)。
ゲーテの処女作であり、これの出版により両者の名前はドイツで一躍有名になった。
こちらの主人公ゲッツは史実と違ってかなり美化され、英雄的な扱いになっている。
またこの作品の影響で、今でもドイツ語で「ゲッツ」と言うと作中の名言である「Leck mich im Arsch!」(俺の尻を舐めろ!)というスラング(日本語の意味としては「消え失せろ」「引っ込め」が近い)になるという。
- lightより2009年12月25日に発売されたPCゲーム『Dies irae ~Acta est Fabula~』に登場する架空の人物。CV:左高蹴(PC版)、安元洋貴(移植版)。
本項で解説する。
- ナチス武装親衛隊・第17SS装甲擲弾兵師団のこと。名称の由来は1から。1943年に創設。ノルマンディー以降の西部戦線において、米軍と血みどろの死闘を演じた末に消滅した。
なお、1と2と4に関してはwikipediaの該当項目により詳しく載っているので、そちらも参照のこと。
3の専門用語についてもwikipediaを参照に(ry
概要
この項目は、大量の厨二成分とネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任でごらんください。 |
聖槍十三騎士団・黒円卓第七位。司るルーンは「流動」。魔名は名前のまま「鋼鉄の腕(ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン)」。ただ、劇中でこの名前で呼ばれることはほとんどなく、大抵は「マキナ」と呼ばれることが多い。
元ドイツ軍武装親衛隊第一師団、アドルフ・ヒトラー親衛連隊に所属していた経歴を持つ。階級は大尉。
聖槍十三騎士団の中でも強大な力を持つ大隊長の一人であり、三騎士の中の「黒騎士(ニグレド)」。銘は「鋼鉄」。
寡黙で口数が少ない上に無愛想であり、必要なこと以外は口にしない偉丈夫。誇り高き武人でもあり、戦意の持たない相手は見逃したり、無駄な殺生を行わない慈悲深い面を持つ。ただし、蓮とはある因縁で結びついており、彼との勝負の際にはやや饒舌になり、一切の容赦をしない。
騎士団の中でもかなり異質な存在であり、彼のみがラインハルトとメルクリウスのことを呼び捨てにしており、忠誠も誓ってすらいない上にそれを咎められることもない。
三騎士の中で最強の攻撃力を持ち、動きはそれほど速くはないものの、その拳の一撃をくらえばただではすまない。物語開始当初はある事情によってこの世に存在しておらず、特定の条件が満たされることによって諏訪原市に出現する。
(ネタバレ反転)その正体は、空席だった第七席を埋めるために“城”にて蟲毒の要領で万を超える魂同士の殺し合いを行わせた末、それら全てを打倒・吸収し勝ち残った彼の魂をさらに二つに分け、彼の個我が宿った方をティーガー戦車に宿らせ生み出した、聖遺物そのもの。個我は実在した人物であるミハエル・ヴィットマンだが、本人はそれを忘れてしまっている。残りの片方が蓮であり、彼はもう一人の蓮とも言える。そのため、蓮の流出の効果を受けない唯一の例外。「死は唯一無二である」という持論を持っており、一度死んだにもかかわらず再度復活させられたことに絶望し、真実の死を求め続けている。そのために蓮との戦いを最後の聖戦と位置づけ、待ち望み続けている。(ネタバレここまで)
テーマ曲は「Einherjar Nigredo」。完全版で追加された新規曲の一つ。重々しくゆったりと歩み寄るような曲調が耳に残る一曲。
他の三騎士の面々と同様に、2007年版と完全版とで大きく設定が変わった人物の一人。07版では今よりも更に口数が少なく、戦闘シーンで叫んでいただけだったが、完全版では創造の詠唱や詳細な設定が追加され、より魅力的なキャラクターへと変貌を遂げている。ただ、三騎士の他の面子に比べると因縁の関係が蓮だけであり、口数も少ないためやや地味な印象が強い。
戦闘能力
聖遺物
『機神・鋼化英雄(デウス・エクス・マキナ)』。上記の通り、マキナの魂をとある英雄の愛機であったティーガー戦車に宿らせた結果生み出されたマキナそのもの。位階は創造。形態は特殊発現型。
常時形成位階にあり、桁外れの威力を持つ鋼鉄の両腕を持つ。簡単に言えばサイボーグのようなもの。皮膚の下には鋼の骨格が存在しており、CGでそれを確認することができる。
聖遺物が吸った魂の量は約6万であり、他の団員とは比べ物にならないくらいほど強力。更に、マキナ自身が聖遺物であるため、親和性は非常に高く、本来の力を十二分に発揮することができるため、その強さに拍車をかけている。
創造
『人世界・終焉変生(ミズガルズ・ヴォルスング・サガ)』。相手は死ぬ。
死者としての人生を「唯一無二の死によって完結させたい」という渇望のルールを具現化した求道型の創造。自身を死の塊へと変化させる。なお、発動中は両腕が黒い鋼鉄の腕に変貌する。
能力は『その拳に触れたものが誕生して一秒でも時間を経ていたものならば、物質・非物質を問わず、例え概念であろうともあらゆるものの歴史に強制的に幕を引く(破壊する)』こと。どのような敵であれ、防御が不可能な文字通りの一撃必殺であり、曰く「幕引きの一撃」。求道型であるため能力が揺らぐことも一切なく、例えラインハルトであろうともこの一撃を喰らうとただではすまない。これなんてチート。
ちなみに、2007年版では「自由を!」の一言で発動させていたが、完全版(厳密に言えばクンフト)で詠唱が追加された。詠唱の元ネタはワグナーのオペラ『パルジファル』。
関連動画
関連項目
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