コンゴーニャス空港とは、ブラジル最大の都市サンパウロにある空港である。
概要
サンパウロ市内中心部からわずか8キロしかないカンポ・ベロ地区の住宅地のド真ん中に1919年に飛行機の離着陸場として整備された。1936年には空港として本格的に運用が始まる。
ブラジル国内線や、南米の近隣国へ向かう近距離国際線が就航している。遠距離国際線は、サンパウロ郊外にあるグアルーリョス国際空港・ヴィラコッポス国際空港のふたつが担っている。
この空港と、国内第二の都市であるリオデジャネイロとを結ぶ路線は、世界でも有数の利用者数を誇り、複数の航空会社によって実に10分に1本のペースで運行されている。日本でいう、羽田―伊丹間のようなものである。
そのため「南米一忙しい空港」としてかねてより知られている。現在も、ブラジルの経済成長や、ブラジルワールドカップ・リオオリンピックなどの世界的イベントの影響で利用者数はなお増加中で、2016年には年間利用者数が2000万人を突破している。
その一方、高まる需要に対して、都市のど真ん中という立地ゆえにこれ以上の施設拡張が難しくなっており、このまま使い続けるのかどうか、国内ではたびたび議論が起こっている。
問題点
- 住宅街にある
空港のすぐ側に高層アパートが建設された上に、滑走路端を幹線道路が走っている。 - 滑走路が2本しかない上に短い
数回の拡張をしたものの2本の滑走路は1940mと1435mとあまりにも短い。
参考までに中型ジェット旅客機の離着陸には2000m必要であり、大型ジェットに至っては2500mが必要とされている。滑走路がいかに短いかが分かるだろう。
事故
上記の問題があり、航空事故がよく発生している。
- 1996年10月31日
離陸直後にエンジンが故障し、住宅街に墜落。乗客乗員95名、地上の4名が死亡。 - 2007年7月17日
オーバーランにより貨物施設に激突・炎上。乗員乗客187名、地上の12名が死亡。
関連動画
関連項目
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